4月11日成田空港会社との話し合い要旨
(1)2015年コンターのデータについて
会社「成田国際空港株式会社では2015年時点での仮想ダイヤを作る。それが、説明会などに出した資料だ。その後、航空局のプログラムに入力する。このプログラムには機種毎の騒音データ・音の減衰データ・飛行方式・飛行高度などが入っていると聞いている。これらのデータは航空機製造メーカーから提供されたものもあり、これらの公開は企業秘密で難しい。航空局としては、羽田空港再拡張の際に千葉県側から『実測値と違う。』との指摘を受けたので、『今後は実測値を検証して予測値を出していく。』との方針と聞いている。ただ、羽田空港は国内線がほとんどなので機種も限られているから予測値も出しやすいが、成田空港の場合は外国から様々な機種が乗り入れているので、予測値を出しづらい。しかし、北伸整備の環境影響調査では出来るだけ、実際に即したものを出したいと考えている。レイクスポイントでの騒音予測値を考えるにあたっては蓮沼局の実測値を参考にしたと聞いている。」
守る会「2015年コンターで75WECPNLのコンターまでしか出ていないが、環境基準が70WECPNLなのだからコンターも70WECPNLコンターまで出すべきではないか。また、2009年には環境基準の検討が終わると言うが、これによりコンターがどう変わるのか。」
会社「2009年の見直しが正式になれば、その時点で、コンターの見直しは当然やる事になる。」
守る会「環境省の見直しについて、成田国際空港株式会社は関与しているのか。」
会社「直接は関与していないが、資料提供を求められた時には協力している。」
(2)レイクスポイント問題について
会社「『混雑時間帯のみに限れ』と言われるが、管制側としては時間で限ると言うよりも、『瞬間的に混雑する時に使いたい』と言っている。従って、時間帯で区切ると言う事は難しいのではないか。しかし、だからと言って4000フィートを常時使うと言う事ではなく、あくまでも『6000フィートが基本』と言う事に変わりはない。国土交通省が『半々に使う』と言ったのは騒音の影響が最大になる場合を想定して、『半々の使用でも騒音はこのくらい増加します。』と言う意味で使ったのであり、『半分を4000フィートにする。』と言う意味ではないと聞いている。」
守る会「混雑についての定義はあるのか。」
会社「個々の管制官のスキルの問題もあり、混雑の定義は難しい。」
守る会「横田空域の返還問題が出ているが、これと関係があるのではないか。」
会社「直接成田空港に関係はないと思う。むしろ、羽田空港の4滑走路化の場合にどうなるかの問題ではないか。」
守る会「本会の基本は騒音を増やさない2段階化で、独自案も提案しているが、騒音測定は計画しているのか。」
会社「守る会の2段階化案は降下率などで難しいと聞いている。騒音測定は1週間連続で行う事になっているが、詳しい日程・場所などは担当でないので聞いていない。いずれにせよ、千葉県との詳しい確認が出来ないと2段階化を実施できない。遅くても、冬ダイヤまでには実施されるのではないかと思う。」
守る会「本会の案は無理なく着陸できるように考えており、航空安全会議の方々にも見てもらい確認している。」
守る会「2段階化後も面的運用は行われるのか。」
会社「行われる。」
守る会「面的運用が行われるなら、2段階化は不要ではないか。地元住民は実施された場合、夜間の4000フィート使用を非常に心配している。夜間の使用は絶対にやめてもらいたい。」
会社「夜間は到着機が少ないので、あまり使用される事はないと思う。」
守る会「管制官の立場としてはやりやすい方を選ぶ傾向になると思うので、特に、夜間は6000フィート基本を徹底してもらいたい。空港近くに来て込み合わないように、空港から離れたところから速度・高度を調整するように管制してもらいたい。」
(3)周辺対策交付金の増額について
会社「交付金は燃料贈与税相当分として考えられたものであり、交付規定で決まっているのでこれが変わらない限り増額は難しい。」
守る会「確かに交付規定はあるが、会社になったのだから交付金に縛られない独自の周辺対策が行われても良いのではないか。」
守る会「谷間対策の工事を第1種なみににする事も『自治体独自でやれば、会社が周辺対策特別交付金で補助する』と言っているが、これをやれば、結局、他の周辺対策にまわす分が減ってしまうと言う事になる。共生財団に出資してやる事は出来ないのか。」
会社「共生財団は出資金が少なくなっており、とても出来る状態ではないと思う。」
守る会「芝山町長は『国への14年かけての返還金を返さずに、地元対策に使えと黒野社長に行ったら、“それもある”と言っていた。』と話していた。何か手はあるのではないか。芝山では『受忍限度を超えている。』と言う声が多く、増便について『認められない。』とする意見が多い。先月の町からの要望に対する回答も会社と国土交通省からのものが全く同じものだった。誠意が感じられない。評価方式ももっと、住民の感覚にあったものにして欲しい。」
守る会「周辺住民の中には『住民対策にこれ以上の進展がないのなら、裁判を起こさなければだめなのか。』と言う声もある。昨年11月の横田基地の騒音訴訟の判決では『騒音被害の補償制度が未だに未整備』『法治国家として異常な事態』と指摘し、約32億5000万円の賠償金の支払いを国に命じている。民家防音工事をしても被害がなくなるわけではない。」
会社「だからこそ、周辺対策交付金がある。」
守る会「それだけで、済むものなのかどうか判断してもらうと言う意味もあるかもしれない。」
守る会「香取市も周辺対策交付金交付団体にして欲しい。」
(4)騒音測定値などのインターネットによる公開について
会社「自治体からも要望があり、現在検討を始めている。」
守る会「空港公団時代から“検討する”と言う言葉は聞くが、実現までに10年近くかかる事も多い。今回は大丈夫か。中部国際空港会社で出来る事が成田国際空港株式会社で出来ない事はないはず。」
会社「航跡図の公開は航空局のデータなので何とも言えないが、騒音はそれほど時間はかからないと思う。」
(5)米軍軍事郵便番号問題について
会社「申し訳ないが、どうなっているか分からない。」
守る会「空港管理者として、問題ではないか。万が一、米軍の郵便物で麻薬・爆発物・銃器・病原菌などの危険物が成田空港に持ち込まれて、何か事が起こったら対処できないではないか。中身を見るまでは出来ないにしても、外部からX線とか麻薬犬などの検査をしなくていいのか。」
守る会「郵便番号があれば、郵便箱とか受け取る施設があると、考えるのは常識だろう。もっと、きちんと調べて欲しい。」
(6)クリーンパーク(最終処分場)問題について
守る会「成田市長は『秋口には北伸工事が始まる見込み。』と言っていたが、クリーンパーク問題はどうなっているのか。」
会社「調査を行い、確認書(?)も取り交わした、と聞いている。」
守る会「移転費についてはどうなっているのか。移転場所はどうなるのか。」
会社「代替地については成田市で探す、と聞いている。いずれにせよ、合意書は見つけて連絡する。」
以上