南ウイング外国人入国審査混雑の改善案
(読者のAさんより)


1.現状認識

(1)長時間フライトで疲れた外国人客が見知らぬ国で入国審査で60分以上立ち続けている。有無を言わさず待たされる外国人の中には多数の子供やお年寄りが含まれる。

(2)関係者の努力があっても財政上、成田空港南ウイング開港時にも第一ターミナルとしての人員増強はなし。一方でYokosoJapanなどという観光客増キャンペーンがうたわれており、縦割り行政の被害を外国人がまともに受けている。

(3)外国人客が羽田からの国内便に乗れない、東京での大切な会議に間に合わないと言った経済的被害が頻発している。

(4)通常諸外国での入国審査は5−10分の為、入国審査後に用を足すことを前提に列に並ぶ顧客が、長時間並ばされる羽目になっている(着陸前は飛行機の中のトイレは使えず、到着後に落ち着いたらトイレに行きたいと思う乗客は非常に多い)

 よって、第一印象として最もインパクトがある入国管理の状況の悪さにより多くの外国人が日本へ非常に悪い印象を持ってしまう。

2.問題提起

 日本の窓口となる場所の評判は非常に悪くなっている。
 更に、現状のままで外国人向け指紋押捺制度が始まると、すでに大変な状況から、パニック状態に陥ることが予想され、多くの日本人が日本人として恥ずかしさを覚えている。

3.課題抽出

 前例にとらわれない抜本的な改善案が必須

4.個人的な改善案

 費用がかからない範囲での個人的改善案は以下の通り

(1)外国人向けレーンでの常時12名以上の審査官配置
(北ウイング/南ウイング/第二ターミナル共)

 日本人レーンも縦列ではなく外国人向け同様、「コの字型」で日本人も並ばせ、日本人向けは常時3名以内程度の審査官で対応する。
それでもスタンプを押すだけなので、それでも外国人向けと比べれば圧倒的に早い。

(2)定年退職されたOB/OGの方の嘱託採用

 外国人向け審査官増強の手段のひとつとしてOB/OGを嘱託採用する。
 欧州便と東南アジア便の到着が集中する朝7時-10時と、アメリカ便の到着が集中する午後2時-6時の間に、退職した元入国審査官を嘱託として大量に採用し協力を願う(OB、OGの方も事情を話せば喜んで協力してくれるはず)。嘱託として採用することにより固定費の変動費化が可能で費用を最小限に抑えることができる。

(3)銀行ロビーのような番号カードの発行

 長時間フライトで降り立った外国人を30分以上立って待たせる段階で限度を超える。短期的手段として混雑緩和の即効が出ない場合は、銀行のように長椅子を置き、番号カードを渡し、順番が来るまでは椅子に座って待っていてもらう。

(4)米国、中国等でのプリクリアランスの大幅拡大

 現在、台湾、韓国では行われているとのことですが、これを米国、中国等に大幅に拡充する。1名が1週間現地に滞在する場合の概算費用はエコノミー航空券代、ホテル代合計で約20万円ー30万円。一日に平均すれば4−5万円。

a)費用負担手段1 成田空港株式会社での負担
 1日300便が発着する成田空港で、1便あたり80万円もの着陸料を取っている成田空港株式会社であれば、一日3−4万円程度の支払いは民営化されたサービス業として行って当然の範囲。成田空港株式会社としても民営化による目に見えるサービス改善事例としてメデイアにアピールすることが可能となる。まず現実的な手段。

b)費用負担手段2 各航空会社での負担
 例えば、アメリカン航空を使う乗客はプリクリアランスが可能になるという付加価値を着ければアメリカン航空としても固定客獲得の有効な手段になる。また、プリクリアランスの場所に「Passport PreClarance to Japansponsoured by American Airlines」とでも書けば十分な宣伝になる。
 航空会社にとって座席は固定費(完全に満席になるケースは稀)で、また米系航空会社などはシェラトン、ヒルトンと言ったホテルと飛行機が欠航となった際に乗客を入れる為に年間契約で大量に部屋を安価で押さえている。
 各国に短期ベースで入国審査官を派遣することで審査官の方々のモチベーションは向上し、入国審査官の方々の能力はさらに向上し、社会的にもより誇り高い職業となる。

c)プリクリアランス追加地域
 全航空会社で一日3便以上の定期便が成田その他に飛んでいる地域全部

北米
サンフランシスコ(SFO)、ロサンザルス(LAX)、ニューヨーク(JFK)
シカゴ(ORD)、ダラス(DFW)。

ハワイやグアムは乗客の大半が日本人の為、プリクリアランスは不要

東南アジア
北京、上海、香港、シンガポール

欧州
ロンドン、パリ、フランクフルト

(5)プリクリアランス専用レーンの設置

 プリクリアランスをした外国人の方が、いちいち他の外国人と同じラインにならんでいては意味がない。プリクリアランスを終えた方の専用レーンを作り、流れを速める。

(6)自動入国審査機の早期導入

 法案が通過し既に試作機は完成し、片隅にほこりをかぶって置かれている。これらを日本在住で事前登録した外国人だけに限定せず、事前登録を不要とし、Machine Readableなパスポートで、かつ米国等のVISAWaverの国であれば、誰でも当日その場で利用できるようにする。指紋採取、写真撮影を入国者自身で機械で終え、ICカード内蔵パスポートであればスタンプも省略する。非ICカード版パスポートの場合でも機械でスタンプを押せることが理想であが、不可能な場合は、個別に審査官がスタンプを押す。

5.具体的目標(勝手な個人的意見)

プロジェクト名
「Oct06外国人入国審査最大8分以内プロジェクト」

 単なる「入国審査待ち時間改善プロジェクト」では曖昧。2006年10月までに待ち時間最大8分化を完了するというより具体的な目標を明示する。
 一日で最も混雑している時間帯でも8分以内に処理するためにはどうすればよいかについて、関係者で徹底的に意見を出し合い実行する。
 ボトルネックがある部分については、法務副大臣に上げる等の政治決断を仰ぐ。

6.備考
 
 ぜひプロジェクトチームの会合があれば民間の使用者代表として私も参加させて下さい。3人寄れば文殊の知恵で、私のような民間の人間を入れることで違うアイデアも出るかと思います。

 このメールを出しているのも単に仕事上外国顧客を相手にする者の正義感から出ているだけで、これも私の顧客サービス上の大切な仕事と認識しています。仕事の支障がない範囲で参加させて頂ければ有難いです。

 以上よろしくお願いを致します。

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