KENWOOD L-02Tの解剖

解剖シリーズ第2弾です。
昔は良くエアチェックなんぞやりました。
別にいまさらチューナーが好きと言うわけではありませんが。
でも気になる機種でした。
某ホームページでもFM OF JAPANと謳われていましたから。

ちょうど店頭で飾られるところ。
「これは縁起ものだよ」店の人談。
値段もそこそこ安いです。
逝くか。
ケンウッドで感度調整済みでした。

せっかくなので記事にしてみます。
といってもデジカメでパチパチ撮っただけですが・・・。

アルミの分厚い天板を外したところ。
電源トランスは2個あります。
なんかCDプレーヤーみたい。
中でさらに巻き線が分かれています。
各ステージ独立電源だそうです。
緑色の基板は音声関係。
茶色の基板はコントロール、メーター駆動関係。
奥の黒いBOXがフロントエンド。
整然としたつくりです。

黒いBOXのフタを開けると7連バリコンが現れます。
ALPS製でしょうか。
FM専用ですのでAM用の羽はありません。

右上のリレーはRFアンプの切替。
パネル面のスイッチでON/OFFできます。
電界強度が強い場合はOFFにして混信を無くします。

下部は局発部です。
銅板で囲ってあります。
左側はMIXERでSANYOのICが使われています。
AGCコントロールとバッファアンプ機能のようです。
SONYの2SK125も使われています。
調整箇所が多くコイルに触ると受信性能が大きくダウンしそうです。

これは制御系のコントロール基板のようです。
シグナルメーター、マルチパスメーターの回路があります。
IFアンプもあります。

この基板は音声回路
左端にあるのはMPX用のICでしょうか?
技術の粋を尽くして設計された部分です。
中央部はIFバンドのナロウとワイド回路があります。
右側は復調されたLR信号を取り扱う部分です。
その間にはさまれた部分が「オートクワイティング回路」
信号が弱くてSN比が悪化する場合、
自動的にセパレーションを落としてノイズが乗るのを防ぐ回路です。
そのかわり音がモノラルっぽくなります。
一番右端にあるのが音声のミュートリレーです。
日立のリードリレーですが、片チャンネルだけオムロンのリレーに交換されていました。
チューニング時にカチカチ音がします。

チューニングダイアルの紐かけです。
本体を逆L字型に横切っています。

左端にはテンション調整用?のマイナスネジが付いています。

本体裏側です。
本邦初公開?でしょうか。
電源基板とロジック回路があります。

電源トランスが豪華な割りには、平滑コンデンサは控えめです。
チョッとアンバランスですね!
熱がこもって若干膨らんでいるコンデンサもありました。

ロジック基板にはメモリ保持の電池が付いていました。
20年以上経っても規定の3V。
驚き!
SANYOのリチウム電池。
そういやこれ使った腕時計持ってますが、20年以上ずっと動き続けています。
当時、10年間は電池OKと謳っていました。
ここはIFバンドやメーター切替スイッチのコントロール用で、
電源をOFFにしても位置を覚えているようにしています。

前面パネルを外した状態です。
ごつくて不気味です。
いや、前面パネル自体もごつくて気味が悪いです。
チョッと理解できないデザインですね。

背面パネルです。
Σドライブという端子があります。
ケーブルまで負帰還をかけて伝送するという発想です。
行きだけでなく帰りの信号線もあるようです。

以上で解剖は終りです。
回路の知識が無いので間違っているかもしれません。
指摘いただければ幸いです。

さて音のほうですが・・・
みずみずしい感じです。
野菜でもスーパーものと違い、畑で抜いたばかりの新鮮モノいう感じ。
ちょっとリアルすぎてキモイ感じもします。

しかしマルチパスには弱いようで、メーターで20%を越えるあたりから歪感が出てきます。
これさえなければ微弱信号もバツグンのSN比で聴かせてくれます。
何はともあれ指向性の強いアンテナを立てることが先決です。
当方はTVアンテナからの給電です。
感度を語る資格は無いでしょう。

さらにFM放送の送り出しにも問題ありかと。
リミッターより、もっと強力なコンプレッサーがかかった感じ。
音がつぶれています。
また番組内容もダウン。
聴取者とTELでしゃべりまくる変な番組多いです。
大人がゆっくり落ち着いて聴ける番組が欲しいですね!

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