SONY TA-E88 予防修理
決して安くない価格で購入しました。
店長いわく、
「ちょっとガリオームなんだよね!」
「それ以外は大丈夫?」 というシロモノ。
デザインはどうでしょう?
19インチラックサイズで2Uです。
業務用途を意識したぁ?
単にプロっぽい雰囲気を出したかった?
多分、後者でしょう、けど確実に原価はUPしちゃいます。
トランスなど重いモノが後ろ側にあり、これを前面パネルだけで支えるため。
2Uなので、厚みも薄い。設計に余裕が無いというわけです。

信号は、右から入り、左へ抜ける。
左右チャネルは、白い横線を引いた場所で完全に分かれてます。
ツインモノ構成ってやつですか。
今見ても、シャレ気づいたデザインです。
ただ、
入力端子は左右チャネルの距離が離れて、ケーブル差しにくいです。
てゆうか、普通は無理です。
モノラルで1本づつ差せっと主張してます。
一方、背面にはコンセントしかありません。
その代わり厚いアルミパネルがはめてあります。
デザインのアクセントになってます。
普段は見えませんがね。
では、さっそくばらしていきましょう。

フロントパネルは、複雑な構成となってます。
重量を支えるため。
外すのに一苦労しました。
セレクター部も複雑。
外すとクリックが無くなるので、組付けの位置調整が大変です。
必ずデジカメで写真を撮っておきましょう。
高級なモノを使っているようですが、動かした感触は今一歩です。
ツマミの大きさとトルクのバランスが合ってないように感じますが。

基板を御覧下さい。四角い黒いモノがそこかしこに。
これは何でしょう?

そうご存知、大型のタンタルコンデンサです。
35V1μF。
全部で30個近くも付いてました。
タンタルは周波数特性が良い。
だから使いたい!
しかし大容量が必要な場所だけ電解コンを使用するというコンセプト。
このタンタルが壊れると、短絡。
電源回路で1つでも逝けば・・・、
しかしヒューズが入ってないんですね!
この機種は。
なんで?
電源がショートすると、定電圧回路の半導体も道連れ。
最後に、トランスの温度ヒューズが切れる。
トランスがお釈迦になる。南無阿弥陀仏。
と、インターネットの先達さまが書いておられました。
確かに仰るとおり。

トランスの1次側にヒューズを付けることにしました。
馬鹿みたいに、シールも貼りました。
250V 1A
これでトランスは大丈夫でしょう。
壊れたタンタルを修理すればOK。
ツインモノなのでトランスも2個あります。
中央の基板は、整流と平滑回路です。

さて、電解コンデンサも交換しましょお。
こんな感じです。
30年以上も経ってますから。
乾燥してる。

MCヘッドAMPです。

コンデンサ交換して、サイズが小さくなりました。

さて、下の写真はフォノEQの初段です。
当時よく使われていたSONY自慢のFETです。

差動ですので、オフセット調整が必要です。
手前の半固定がそれです。
その他、バッファAMPもFETが差動で使われています。
贅沢な作り。
さて、そろそろ懸案のボリュームを分解しますか?

音量調整とバランスボリュームの2個です。
大きなアルミのケース入りです。
背面には、SONYの彫刻が。
カっクイイ!

アルミの皮を剥いでいくと、
回転部が見えてきます。

摺動子はこんな感じです。

主軸はベアリングで支持してます。

各チャネル間は、金属のセパレータが入っています。

バランスボリュームの金蒸着部です。
ねちゃねちゃしたグリスが。

これが悪さをしてるようです。
蒸着が剥げないようにしてるんでしょうか?
絶縁抵抗になってるような気がしますが??
綺麗に拭きあげます。
音量調節のボリュームも同様に。

パーツは以下の通り。
非常に凝った作りです。
多分今作ったら、1万円以上するでしょう。

最後に、部品を組付けて完了。

交換したパーツです。
今回は半導体なしです。
電解コンデンサはかなり劣化。

最後に音の印象などいかがでしょう。
フラットで落ち着いたイメージ。
しかし、よく聴くと抑制されている。
弾けていない。
NFBを深く掛け、特性優先で設計したAMPのよう。
あくまでも自己印象です。
私的には、もっと明るい音が好きです。
フォノEQは聴きこんでいないのでコメントデキズ。
すいません。
高級パーツをふんだんに採用した、高価なプリであること間違いありません。
タンタル事故で壊れるのを未然に防ぎましょう。
レストアについては自己責任です。
壊れたといって他人の責任するのはやめましょう!
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