Military

展示訓練 7月18日

今回の展示訓練の乗艦券は公募制。私が当選したのは7月19日、伏木富山港からの護衛艦「みねゆき」のものです。七尾にはミサイル艇を見るためだけに来たのですが、警備の自衛官の方から「キャンセル待ちで乗れるかも知れませんよ?」と言われて、岸壁で待機することにしました。

その間にその自衛官の方からは、イロイロと興味深いお話をしていただきました。ちょっとここに書きにくい内容も多かったのですが(別に防衛機密とかではなく、船乗りの気質とか、メーカーの癖(?)に関することで(笑))、暑いなかでの一時間以上の待ち時間がとても短く感じられる楽しい時間でした。ありがとうございました

乗艦締め切り時間になってもフネの方には若干の余裕があるようで、当日乗艦の受付が開始。長い間お話頂いた警備の方にお礼を言って、受付のテントに向かいます。

七尾から見学者を乗せて出航するのは舞鶴地方隊の第24護衛隊所属の護衛艦「あぶくま」です。

地方隊向けに設計されたDE(小型護衛艦)である「あぶくま」型護衛艦の一番艦で、ヘリと短距離対空ミサイルをもたない点を除けば、DD(汎用護衛艦)に近い装備と性能を持つ有力艦です。

乗艦すると、展示訓練の全景を見やすいように艦橋上へ。遮風装置(艦前方からの風を上に跳ね上げて、エア・カーテンを作る装置)の効果もあって、大変快適でした。

そうこうしてるうちに時間は過ぎ、ミサイル艇と「あぶくま」は順に出航していきます。2隻のタグボートに引かれて出航する「あぶくま」に対し、流石にミサイル艇は身軽です。

七尾湾はとても入り組んだ地形で、緑の生い茂る島々や、地形を切り開いて作られた工場などが目を楽しませてくれます。

七尾湾を抜けてしばらくすると、水平線上に艦影が見えてきました。伏木富山港を出航してきた受閲部隊の主力です。

輸送艦「しもきた」は、主機を始動させたのか煙突から黒煙をたなびかせていました。

ディーゼル主機ゆえか、18、19日の両日とも「しもきた」の発煙が少々目立ちました。レーダー時代とは言え、沿岸域に接近する輸送艦のこと。高速戦闘艇や砲兵陣地、あるいはテロ攻撃の標的にならないとも限りません。改善を望みたいところです。

伏木富山港を出航してきた部隊と合流すると、艦隊は観閲部隊に敬礼するため、「あぶくま」を先頭とする単縦陣を形成します。

護衛艦の体験航海は過去に何度か乗船しているのですが、艦隊運動は今回が始めてでして、このあたりでもう鼻血吹きそうなくらいコーフンしておりました。ビデオとかでは何度も見てるんだけどなぁ。揺るぎない現実としてそこに存在する艨艟は、男子の血を高ぶらせます。

遅れて伏木富山港を出てきた観閲部隊が見えてきます。先頭から護衛艦「じんつう」、舞鶴地方総監 岡 海将の座乗する護衛艦「みねゆき」、殿を務める護衛艦「はまゆき」。

艦隊は反航ですれ違った後、方向を転換。受閲部隊が観閲部隊に続行し、単縦陣で個々の展示を見学するようになります。

潜水艦の航行展示は、派手なドルフィン運動こそしませんが、潜行状態から浮上して水上航行で艦隊とすれ違います。

潜水艦の航行展示の後、ミサイル護衛艦「しまかぜ」は空砲展示のため、転舵して列外へ抜けます。

補給艦「ましゅう」や輸送艦「しもきた」も、航行展示やLCAC発進のために列を外れた筈なんだけど、そちらは撮り損ねてしまいました。

続いて、補給艦「ましゅう」の航行展示。

艦上に整列する乗員と比べても、その巨大さが判るかと思います。前方視界を改善するため、従来の門型から単柱型となった補給ポストや、ステルス性に留意した塔型マスト、艦尾の航空施設などに注目。

続いて、護衛艦「しまかぜ」の5インチ砲の空砲発射、航空機の飛行展示、エアクッション揚陸艇(LCAC)とミサイル艇の高速航行展示と続きます。

空砲発射と飛行展示は、この日はメインにビデオで撮影していたため、デジカメの画像はほとんどありません。

輸送艦「しもきた」から発進したエアクッション揚陸艇が反航ですれ違います。

高速航行するLCACは、かなり派手に水煙を巻き上げていました。また、ガスタービンの音も大きく、甲板上に直接人を乗せられないというのも判る気がします。

一旦すれ違ったLCACは、空砲発射後に艦隊の最後尾についた「しまかぜ」の後方を回り込み、今度は艦隊を追い抜くかたちで反対舷を駆け抜けます。

続いてミサイル艇「はやぶさ」と「わかたか」が高速航行を見せます。

こちらもLCACと同様、反航ですれ違った後に艦隊後方を回りこみ、高速航行で再び艦隊を追い抜いていきます。

ミサイル艇の航行展示で展示訓練のプログラムは終了です。各艦は隊列を離れてそれぞれの港へと帰っていきます。朝と逆のルートで七尾湾に入った「あぶくま」も、徐々に強くなってきた風を受けながら七尾港に接岸しました。

舫が結ばれ、舷門がおろされます。炎天下、慣れない船に長時間揺られていた見学者はさすがに疲れた様子が見受けられますが、皆さん満足そうな表情で退艦されていきます。私も、乗員の方にお礼を言いながら、岸壁に降り立ちました。

振り返れば、操艦や安全確保、見学者の案内にあたっておられた乗員の方は、休む間もなく電灯艦飾の準備を始められたようです。今日は本当にご苦労様でした。素晴らしい展示訓練をありがとうございます。