Military

ミサイル艇「はやぶさ」一般公開

2004年 7月18日、舞鶴地方隊の展示訓練に関連して行われた、ミサイル艇「はやぶさ」の一般公開をレポートします。

前日まで仕事だった私は、当日は朝5時前に起床。数日前からの豪雨による道路の被害を気にしながら北陸道自動車道を南下。富山西インターチェンジから一般道へと入り、七尾に抜けました。七尾市街に入ってからは、いつものごとく護衛艦のマストを目印に、ミサイル艇が係留してある岸壁に到着しました。午前8時過ぎ。まだ人影はまばらです…。

ミサイル艇は2隻並列に岸壁に係留されていました。ミサイル艇と同じ岸壁に掃海艇も係留されていたそうですが、こちらは展示訓練の海面警戒のため、早朝に出航したとのこと。

乗員の方の出迎えを受けて、艦首の舷門から乗艦させてもらいます。

艦首に装備された76mm砲は、護衛艦に搭載されているのと同じOTOブレダ砲のライセンス生産品ですが、シールドはステルス形状に変更されており、バーベット(支筒)部分の左右にも、恐らくレーダー・ステルス対策であろうプレートが装着されていました。

76mm砲の砲身基部には、光学センサらしきものが装備されています。従来の護衛艦装備の76mm砲には見当たらないので、「はやぶさ」級ミサイル艇からの追加装備でしょうか? 可愛らしいワイパーに注目(笑)。

見学順路は、このあと艦橋構造物内を通過して複合作業艇の置かれている中部甲板へ。複合作業艇は、台車に載せられて固定されていました。

スペースが狭く、ワイド端28mm相当のデジカメでも十分な画角がとれないため、「はやぶさ」搭載艇の撮影は諦めて、並んで係留されている「わかたか」の搭載艇を撮影しました。

搭載艇の見学後、船体中央の舷門から岸壁へ。フネが小さいものですから、見て周るのもあっと言う間です。

上部構造物も対レーダーステルスを意識した形状になっています。艦橋上の白い円盤状の物体が、主砲を管制するための射撃指揮装置FCS-2-31C。

艦橋後方には、チャフランチャーと12.7mm機銃のマウント。その後ろに白いドーム状の衛星通信用アンテナを搭載しています。高い位置にレーダーを装備できないミサイル艇は、遠距離の敵を攻撃するために味方哨戒機などとのデータリンクが欠かせません。

艦尾には国産の艦対艦ミサイルSSM-1Bの発射筒を装備。排煙を逃がすために、ノズルを海側に向けて交差させて搭載されています。

定数は一応4発のようですが、今回は3発分の発射筒を搭載していました。

「はやぶさ」型ミサイル艇の機関はガスタービン3基。推進装置も3軸で、スクリューではなく、海水をノズルから噴射するウォータージェット式。

ジェットノズルには、ノズルの向きを振って舵の役割を果たさせるためのアクチュエータと、後進用のバスケットが属しています。

自衛艦の一般公開は大型艦ほど人出が多いらしく、今回のミサイル艇の公開はゆっくりと見てまわることができました。

小型ゆえに精悍な印象のあるミサイル艇。「はやぶさ」型はくだんの不審船事案に対応して当初の設計を改めて就役したいきさつもあり、舞鶴と佐世保という某国正面に配備され、強力な抑止力を期待できそうです。

海上保安庁の高速巡視艇とあわせ、ハード面の整備はほぼひと段落したといえるのではないでしょうか。今後は法整備や外交政策面のますますの充実を望みたいところです。