Military

関連リンク

訓練支援艦「くろべ」一般公開

2006年7月23日、富山県の伏木富山港で行われた、海上自衛隊の艦艇一般公開に見学に行ってきました。参加艦艇は訓練支援艦の「くろべ」、それに舞鶴地方隊所属の護衛艦「みねゆき」と「はまゆき」です。

岸壁には、「みねゆき」と「はまゆき」がメザシで、その後方に「くろべ」が接岸していました。

「ゆき」型護衛艦には何度か乗艦させてもらったことがあるので、今回は「くろべ」中心に見学しました。

訓練支援艦という、艦艇に興味のない人にはあまり聞き慣れない艦種です。用途は文字通りの訓練支援で、後部甲板に搭載した標的用の無人小型機を使って、他の艦の対空戦闘訓練を支援します。海上自衛隊の縁の下の力持ちですね。

基準排水量2200トンと公表されていますから海上自衛隊の主力護衛艦よりやや小型の艦です。特徴的なのは、塔型のマストに装備されたフェーズドアレイ・レーダーで、標的機の管制もこれで行っているそうです。

乗艦させてもらうと、早々に艦橋へ。

既にベテランといっていい艦ですので、艦内各所も相応の風格がある佇まい。綺麗に清掃、整頓されているあたりは、他の海上自衛隊の艦艇と同様です。

バウスラスタの装備艦ですので、機関用のコンソールにはそれ用の計器があります。

艦橋から前部甲板へ。

前部甲板には、汎用護衛艦と同じ76ミリ単装速射砲が装備されています。

乗員の方に「訓練支援艦が砲を使う用途ってあるんですか?」と伺ったところ、「標的がコントロールを喪失した場合に処分するのに用います」とのこと。…うわぁ。

艦橋の上には、ちゃんと射撃指揮用のFCS-2が搭載されていました。

後部は標的機の格納庫と、飛行甲板となっています。

格納庫から飛行甲板まではガイドレールが設けられていて、標的機を架台ごと甲板まで移動させられるようになっているようです。

海上自衛隊の訓練支援艦はファイヤービーとチャカⅢの二種類の標的を積んでいますけど、今回はチャカのみ。ファイヤービーは機材の消耗が進んでかなり数が減っているそうです。やっぱり、小型のチャカの方が取り回しが便利、とか。

飛行甲板には標的機のチャカⅢが展示されていました。アニメ「雲のむこう、約束の場所」でヴェラシーラのエンジンに転用されちゃったヤツですね(笑)。チャカの機体は本当に小型で、コイツのジェットで本当に復座機を飛ばせるんかいな、と思うようなシロモノです。

形状だけ見れば、一見巡航ミサイルかと思うような機体ですが、標的機らしく鮮やかなオレンジ色に塗られています。

艦内の見学を終わって艦を撮影しているときに、フェーズドアレイ・レーダーのアンテナパネル面にに何か文字が書いてあるのに気が付いて、望遠で撮ってみました。どうやらペンキぬるなと書いてある模様。

聞くところによると、塗料によってはレーダーの機能などに悪影響がでるとのこと。っつーことは、フェーズドアレイの色はパネルの成形色ってことでしょうか?

「くろべ」の次は「みねゆき」と「はまゆき」を見学。

両艦のマストをよく見比べてみると、下段のヤードから補強用(?)の斜材の有無に違いが見られます。

何枚か「ゆき」型の画像を見比べてみたけど、「せとゆき」のマストにも同様の斜材を確認できます。建造年次や造船所ごとの差異って訳でもないようだし、どういう経緯でマスト構成に違いができたのか気になりますね。

帰りの道のりも長いので、お昼過ぎには撤収しました。

伏木富山港の万葉埠頭は、ガントリークレーンなんかもあって撮影には少々厳しい場所。この日は天気の移り変わりも激しかったのにも困りました。