Military

関連リンク

てつのくじら館

2007年5月4日、この春に開館したばかりの海上自衛隊呉史料館「てつのくじら館」に行ってきました。

主に海上自衛隊の潜水艦と掃海について展示するこの資料館、なんと言っても本物の潜水艦を陸揚げして、艦内の一部を一般に公開しているというのがウリです。「大和ミュージアム」の向かいという立地もあって、かなりの人出という話なので、少し早めの時間に呉に着くようにスケジュールを組んで出かけました。

いやぁ、ものすごい人出ですよ! 僕らは朝8時過ぎには「てつのくじら館」に着いたのですが、開館9時だというのにもう長蛇の列で、慌てて入館待ちの列に加わることに。おかげで「とりあえず、混み具合の様子を見てから呉で朝食を」などという目論見が完全に破綻。結局、この日の朝食は食べ損ねてしまいました。

館内の展示はなかなかの充実度です。

  • LUGM-145機雷(ペルシャ湾で掃討されたもの)
  • 3式2号航空機雷1型
  • イタリア製の機雷「マンタ」

掃海関連の展示が主体となる2階は、終戦後の航路啓開に始まる海上自衛隊の掃海部隊の歴史から、掃海機材や各種機雷(湾岸で、海自掃海部隊を悩ませたあの「マンタ」も!)、掃海機材の展示、解説。圧巻なのは、フロアの1/3ほどを使って、退役した掃海艇の装備で再現された掃海甲板。見ごたえがあります。

対潜とならんで、海上自衛隊の主力任務と言われてきた掃海ですが、やはり地味な任務にはちがいなく。その足跡を辿るという意味では、やはりこうした展示施設ができた意義は大きいと思いました。

そして3階は潜水艦。こちらも各種の解説パネルや模型、再現された館内施設、魚雷などが目を引きます。個人的に大ヒットしたのが、もう見ることはできないだろうと諦めていた対潜用無人ヘリ「DASH」の現物を見られたこと。これは思わぬ収穫でした。

無人ヘリ「DASH」

潜水艦「あきしお」の艦内見学は、やはり大変な人気。早いペースで人を回していたようですが、それでもかなりの列ができていました。

入り組んだ通路はやはり狭苦しく、潜水艦勤務の過酷さが良くわかります。発令所では潜望鏡を覗かせてくれましたが、見学待ちの人のこともあるんで、ごく短時間のみ。時間があるときにゆっくり見たいものです。

艦内は撮影禁止。見られる範囲もあまり多くないので、この辺は機会を見て見学可能エリアの拡大を図ってほしいところです。

そして、「あきしお」を抜けた先に本日二つ目のサプライズ。

古い双眼鏡

…随分と古い双眼鏡だな、とは思ったんですよ。

伊400型 潜水艦用双眼鏡

なんと! 「伊400」型潜用の双眼鏡! こんなの、何処に眠ってたんだよ…。

素晴らしいことに、この双眼鏡はきちんと双眼鏡として機能しています。鏡筒内にゴミが入っているのか視野にいくつか黒点が入りますが、きちんと呉湾内の艦船を望むことができました。いやぁ、こんな体験ができるとは思いもよりませんでした。

「てつのくじら館」を出ると潜水艦「あきしお」の外観を見物。

潜水艦「あきしお」

スクリューは流石にイミテーションだそうですが、魚雷発射管まわりや注排水口のディテールなど、こうした機会でないと見られない部分はなかなか興味を引かれます。

潜水艦独特のマッシュルーム型のアンカー(錨)も展示されていました。これは船体下に格納されているそうなので、就役中はまず絶対に見られない部分です。

  • 「あきしお」艦底の注排水口
  • マッシュルーム型アンカー(その1)
  • マッシュルーム型アンカー(その2)

「てつのくじら館」、良いところです。海軍好きの人なら、向かいの「大和ミュージアム」とあわせて丸一日楽しめること請け合いです。広島を訪れたら、是非とも呉にも足をのばしましょう。