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強襲揚陸艦「ミストラル」訪日

2008年4月8日に、フランス海軍の強襲揚陸艦「ミストラル」と、駆逐艦「デュプレックス」が訪日しました。

「デュプレックス」の方は一足早く、11日に停泊地の若洲木材埠頭を離れたのですが、「ミストラル」は13日の日曜日に出港するということで、JRの夜行快速「ムーンライトえちご」で上京して撮影にチャレンジしてきました。

若洲の木材埠頭は初めての場所だったのですが、事前にGoogleマップで調べると近くに防波堤が。引き続きWeb検索してみると、どうやら海浜公園の海釣り施設になっていて、誰でも無料で立ち入り出来るようです。こりゃ好都合。

直近の駅は新木場。ここは以前、コミケの度にJR京葉線と東京臨海高速鉄道りんかい線の乗り換えに利用した経験がある駅。

京葉線は、東京駅だとやたらと他のホームから離れた場所にあって、乗り換えに不便な印象があるのですが、Webで乗り換え検索を行うと、「ムーンライトえちご」の停車駅である池袋から東京メトロ有楽町線が直通しているのが判ったため、こちらを利用しました。今回のレポートの事前情報収集は、ほとんどWebに頼ったのですが、ホント、便利な時代になりました…。

新木場駅に到着後、バス時間確認。さすがにバスは始発前なんで、タクシーで海浜公園まで移動します。公園から海釣り施設となっている防波堤までは徒歩。

海岸からは、停泊中の艦艇を視認できなかったのですが、防波堤を歩いていくとマストが見えてきます。ホストシップのミサイル護衛艦「きりしま」と、「ミストラル」のようです。

防波堤は、外海側には歩行可能部より背の高い防護壁が設置されており、そちら側には歩行禁止の柵が設けられているため、特別な工夫をしないと撮影は港内に限定されそう。

空は生憎の曇り空で、午前7時前からは雨も当たり始めました。持参した雨具の上下とポンチョを着込んで出港に備えます。カメラの方は、基本的に剥き身で撮影可能。防滴性能の高いE-350-200mmSWDの組み合わせの強みです。

出港予定時刻は午前8時ということで、7時半前にはタグボートが現れました。「きりしま」や「ミストラル」の煙突からも発煙があって、出港に向けて動き出したようです。

7時40分頃、タグボートに牽かれて「きりしま」が岸壁を離れました。

岸壁を離れた「きりしま」は、一旦後進をかけて港の中央部まで出ると、タグの支援を受けて180度の回頭を行います。

一方のミストラルは自力で離岸したようです。ポッド型推進器を装備しているフネの強みですね。

ちなみに、艦尾側に写っているタグボートは、はしけを牽いて通りかかっただけの無関係なフネです(笑)。

岸壁からさほど離れずに回頭を開始。

飛行甲板上には、乗組員が整列して登舷礼を行っているのが判ります。

ほぼ正面がこちらに向いたところ。

主船体にナックルラインがあり、側面は垂直に立ち上がっています。

スペース効率を優先するためなんでしょうけど、ステルス性に悪影響ありそうですよねぇ。揚陸艦は沿岸部に接近するんだし、ステルス性が高い方が良さそうな気はするんですけど。

ほぼ回頭完了。

舷側にも開口部が多いです。

接近してきた「ミストラル」の細部をクローズアップで撮影。

やはり日米の艦艇とはかなり相違点が多く、興味をひかれるところです。

艦橋構造物。独特の形状の窓と、排気筒剥き出しの煙突に注目。

艦橋前部を側方よりアップに。

ブリッジは2層構造になっているようです。航海用と航空管制? それとも、揚陸作戦の指揮用でしょうか?

艦橋後部。

煙突はカバーもなく、排気筒剥き出し。対赤外線、対レーダーともに、ステルス性が悪そうですが、これはどうなんでしょう?

艦首部のスポンソン。

右舷側にミストラル対空ミサイルの連装発射機が置かれています。周囲に土嚢が積まれているのが印象的。

左舷側には30ミリ機関砲がある筈なのだけど、グレーのカバーが掛けられているものがあるだけで、機銃本体は見られず。残念。

左舷側の甲板縁のスポンソンにあった銃座。

自衛艦や米艦でもよく見られる、防盾付きの単装機銃。12.7ミリクラスでしょうか?

やはり、周囲には土嚢が積まれています。

艦尾近くの舷側開口部。中には、複合艇が搭載されていました。

喫水線付近には、ポッド式推進器のマークが。

艦尾側左舷側スポンソンにはミストラル対空ミサイル発射機が装備されています。

防波堤をすり抜けるとき、ミストラルの甲板上のそこかしこから手が振られていました。

前述したように、若洲海浜公園の海釣り施設は、外海側を撮影するのに不適切な構造になっています。ミストラレルが防波堤を通過すると、荷物一式をひっかついで移動を開始。海岸近くから、沖に出たミストラルを何枚か撮影してきました。

フランス海軍の最新艦の一隻であるミストラルですが、日本とも、米国とも違った、独特のデザインや兵器体系が印象的な国です。

フランス海軍という枠で見ても、一方でラファイエット級フリゲートのようや、ステルス性最優先のような艦を建造したかと思いきや、もう一方では本艦のように、見るからにステルス性が悪そうな船体デザインのフネも竣工させている。

実現すべき要求性能の優先順位の問題もあるのでしょうが、この思い切りの良さは見習わなくてはならないかもしれませんね。

天候は今ひとつでしたが、珍しいフランス艦を見られて、大変満足した出来事でした。