Military

インド洋派遣部隊帰投

晴海埠頭より出港する「いかづち」と「ましゅう」

2010年2月6日、インド洋派遣を終えて帰国した補給艦「ましゅう」と護衛艦「いかづち」を撮影に、東京の晴海まで行ってきました!

途中、少々寄り道して横浜のIHIマリンユナイテッドで艤装中の、18DDHことヘリコプター搭載護衛艦「いせ」を見物してきたので、そちらも併せてレポートします。

護衛艦「いせ」見物

今回の上京は、交通費を節約するために深夜便の高速バスを利用しました。

高速バスの池袋への到着は、6日の早朝。「ましゅう」と「いかづち」の晴海への入港予定時刻は午前10時ですので、上手くやれば横浜のIHIマリンユナイテッドで艤装中の護衛艦「いせ」を見物に往復するくらいの時間は捻出できそうです。

姉妹艦の「ひゅうが」は、艤装中に何度か見物に行きましたので、機会があれば「いせ」も見に行きたいとは思っていたのですよ。

懸念していた雪の影響もさほどではなく、高速バスは予定通りに池袋に到着。近くのマクドナルドで始発までの時間調整を兼ねて朝食を採ると、JRで一路磯子へと向かいました。

磯子駅の東口から、すっかり乗り慣れた(笑)横浜市営バス85系で海釣り施設に向かいました。

海釣り施設前で下車。時間の関係もあり、終点から折り返してきたバスを使って磯子駅に向かうつもりのため、手早く撮影に移ります。

「いせ」はこれが初見。「ひゅうが」の姉妹艦ということもあって、外見的には見新しいところはありませんね。

CIWSなどはまだ装備されていないようですが、アンテナ類はかなりの数が装備されています。今年の夏には公試も始まるでしょうし、「ひゅうが」とのツーショットとかも撮ってみたいなぁ。

IHI MUの岸壁には、ミサイル護衛艦の「はたかぜ」も接岸していました。

足場の類もほとんど見あたらないのですが、これから定期修理に入るのか、あるいは修理を終えて部隊に復帰するところなのでしょうか?

行きに使ったバスは5分ほどで折り返してきます。慌ただしく機材を片付けて撤収。

それにしても寒いこと。2月ということもあって、それなりに防寒には注意しているのですが、やはり海岸付近は冷え込みます。バスの席に座ったらホッとしました。

磯子駅に到着すると、再びJRで東京へ取って返します。目指すは晴海の客船ターミナルです。

晴海埠頭

時間的にもあんまり余裕がなかったんで、有楽町駅からタクシーで晴海へ。

客船ターミナルの送迎デッキに陣取ると、カメラを用意。ううっ。寒い。もっと厚着してくるんだった…。ちょっと、見積もりが甘すぎたようです。

9時過ぎくらいになると、レインボーブリッジの向こうに灰色のフネが見えてきます。

まずは補給艦「ましゅう」。続いて護衛艦の「いかづち」が姿を見せます。

レインボーブリッジを通過すると、埠頭に向かって回頭して向かってきます。方角的に逆光になりがちなのは残念ですが、空気は澄んでいて視程はかなり良いのが救い。

二隻にはすでにタグボートが付いています。埠頭の沖で180度回頭。タグに押されて岸壁へと近づいてきます。

2隻の自衛艦は、午前10時頃に相次いで着岸しました。

舫が繋がれ、舷梯が降ろされます。

岸壁には歓迎式典の準備が。鳩山首相も来るとのことで、送迎デッキにも警備の警察官が配置されていました。

南側に「ましゅう」、北側に「いかづち」が着岸していました。

おかえりなさい! お疲れ様でした!

岸壁では歓迎式典が始まりましたが、部外者は会場に入れませんし、二隻の出港をレインボーブリッジの上から撮影するためにもそろそろ移動しなくてはいけません。

機材を纏めて、送迎デッキから撤収。まずはバスで東京駅に向かいました。

レインボーブリッジ

東京駅の構内で昼食をすませると、JRで新橋駅へ。新交通「ゆりかもめ」に乗り替えて芝浦ふ頭駅まで行き、レインボーブリッジの遊歩道であるレインボープロムナードへ向かいます。

レインボープロムナードは、ノース、サウスの二つのルートがありますが、今回は晴海方向を見たかったのでノースルートを選択。芝浦側の入り口からエレベータで遊歩道へと上ります。

エレベータを一歩出てみると、風が轟々とうなりをあげています。

天候は晴天なのですが、吹き抜けてゆく風はひどく冷たく。実はこの日、新潟方面は猛吹雪に見舞われていたようで、三国峠で雪を落とした寒風が関東平野へと吹き込んでいたようです。

思わず移動を躊躇うような状況ではあったのですが、幸い遊歩道が封鎖されるようなレベルには至っていないようですし、手荷物を吹き飛ばされないように注意して、保温を万全にして進出すれば問題あるまいと判断。レインボーブリッジ中央部へと向かいました。

それにしても…、寒い!

ゴアテックスの雨具を着込み、ジッポーのハンドウォーマーに、使い捨てカイロも総動員しての行動でしたが、吹き抜けてゆく寒風がどんどん体温を奪っていきます。

橋の中心部より少しお台場側まで移動したところを撮影場所と定め、少しでも風を遮るような構造物の陰で待つことにしました。

近くで同じようにカメラを構える同好の士が何人もおられたのですが、皆さん「寒い、寒い」と連呼されていましたね〜。そんな過酷な状況で30分ほども過ぎたでしょうか。ようやく晴海埠頭周辺に動きが出てきました。

民間のタグボート船や、各種機関の警備船艇が集結を始めています。どうやら出港のようです。

まずは護衛艦「いかづち」から出港。

風に煽られて、蒼空を雲が駆けていきます。時折その陰に隠れながら、東京港から出港していく「いかづち」。巨大な都市を背景に、海原へと向かう護衛艦の姿は実に鮮やかで。

嗚呼、この繁栄を護る為に、彼等はインド洋で大変な苦難を乗り越えて来たのだと思うと、感慨もひとしおです。本当に、本当にご苦労様でした。

続いて補給艦の「ましゅう」が。満載3万トンと言われる巨艦が出港していきます。

こうして高所から見ると、「ましゅう」の巨大な船体が実にスマートなことが良く判ります。まさしく、高速補給艦の面目躍如といった感じですね。

こうしてインド洋派遣部隊は帰国記念式典を終えて、それぞれの母港へと向かっていきました。

撮影している間は寒さを忘れて撮っていた私ですが、さすがにそろそろ体力的に限界。機材を片付けて撤収しようと遊歩道を戻り始めたのですが、ふと晴海の方向を見ると、灰色の船が近づいてきます。

見れば、海上自衛隊の曳船「YT68」です。

そういえば、曳船の中に海上自衛隊のものらしき灰色のフネが混じっていたのですが、艦の引き出しは全て民間船が行っていましたので、ぽつねんと離れたところに待機していたのが気にはなっていたのですよ。

近づいてきた曳船を見ると、舷側になにやら黒い物体を従えています。

どうやら防舷物のようです。

左右に大型の防舷物を横抱きにして曳航しています。「ましゅう」が接岸時に使っていたものでしょうか?

そういえば、自衛艦が民間の港湾施設で一般公開などを行うさい、輸送艦や多目的支援艦が防舷物の輸送で随伴してくることがありますので、同様の任務だったのでしょうね。

こうした留守を守る支援船の任務もなかなか大変そうです。

インド洋での対テロ作戦への補給支援活動は終了しましたが、アデン湾での海賊対処活動はまだまだ続いています。

遠隔地での活動故に苦労も多いかと思いますが、海上自衛隊艦艇の任務達成と、無事の航海を願って止みません。