Cross Talk

新春ロケットまつり

新宿ロフトプラスワンで行われた「新年、あけまして『ロケットまつり!』」、見てきました。

今回は早めに列ができてしまったとのことで、整理券が配布に。無事、一桁番号の券をゲットできたので、安心して近場のマクドナルドへ。知人と合流して適当にダベって時間を潰すと、時間を見てロフトへ。

今回は宇宙作家クラブのいつもの三人、松浦さん、笹本さん、浅利さん(来る途中で職務質問されたそうで。最近流行のビクトリノックス狩りとのことで、おちおちツールも持ち歩けませんねぇ…)。

自己紹介から、笹本さんのジャブ。松浦さんが小惑星探査機「はやぶさ」の本を書いているそうなのですが、これが進んでないとのことで(笑)。春頃には出版したいというお話でしたので、期待して待ちましょう。

今回の内容は、現在の日本の宇宙開発に関して。映像を交えながら、いろいろと裏話を。なんかドロドロした話が多くて、日本の宇宙開発の行き先に不安が。トークそのものは、そんな暗い事情を笑い飛ばしてしまうような明るいノリでの進行だったんですが。

相変わらず、書いて良いのやら悪いのやら判断に迷うような内容が多いんで(苦笑)、ざっと箇条書きに。詳しく聞きたい人はイベントに行きましょう(笑)。

  • ソヴィエト宇宙開発版「愛の流刑地」。
  • やはり204型は火力が強かったらしい。
  • LRBは死して巨大衛星を残す。
  • 試験機より先に実用機が打ち上げられた衛星バス。
  • 静止軌道にダムを築く。あるいは河口堰とか。
  • 超大国の宇宙政策の転換。やはり始まりましたジャイアンリサイタル
  • M-Ⅴ廃止を巡る禅問答。
  • 惑星間軌道に3.3トンを投入可。内、2.3トンは第二段の燃え殻。
  • 真上にあるという価値に、三倍のコストを払えるのか?
  • 解析の重要性が解っていなかった衛星運用。

印象的だったのが、SRB-A 4本での初の打ち上げとなったH-ⅡA 11号機の打ち上げ映像。

SRB 2本+固体補助ロケットSSB 4本で打ち上げられた9号機と、レイヤーを重ねてカウント・ゼロで同時に動き出すように編集した映像を見せてもらったのですが(追記:YouTubeで、「H-IIAロケット比較 F9vsF11」と題されて公開されています)、いやはや、11号機の加速の凄まじさがよくわかります。

SSBは、諸事情で打ち上げ後10秒での空中点火となるために、打ち上げ直後はデッドウェイトを抱えた9号機に不利な条件ではあるのですが…。メインエンジンという単語が、少なくとも打ち上げ直後に関しては全く実態を表していない言葉で、初期推力のほとんどを固体燃料ブースタが稼ぎ出していることを実感させてくれる映像です。

そして、昨年末にいろいろと騒がれた「はやぶさ2」ですが、予算がついたそうです。

残念ながら、海外への機材の先行発注分としていた5億円には及ばず、5千万円とのこと。そして、その予算成立の経緯にも関連省庁の怪しげな思惑を感じるという話でしたが、心強いのは実働部隊の方が依然として強いモチベーションを維持しているらしいとのお話。是非とも2010年の打ち上げを達成してほしいですね。

そんなこんなで、暗い話も多いなか、明るさがまったくない訳ではないという感じでイベントは締め。

昨年から進行中と言われた「ロケットまつり」の書籍化ですが、難渋しながらも進んでいるそうです。現時点での目標は年度内とのこと。松浦さんの「はやぶさ」本ともども楽しみにしましょう。

そして2007年はJAXAの的川泰宣教授が停年になられて退官されるとのことで、是非とも「ロケットまつり」にゲストでお呼びしたいとのことでした。

次回は2月に、林さんたちをゲストに招いての開催になるとのこと。ロフトプラスワンのスケジュールをまめにチェックするようにしましょう。