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はやぶさは見た

新宿ロフトプラスワンで行われたイベント、「ロケットまつりスペシャル 『はやぶさは見た』」に参加してきました!

今回の開催は土曜日だったのですが、会社の方がなかなか忙しく、今日は公休出勤。それを何とか半日で切り上げて、新幹線で上京しました。

予約していたホテルはまだチェックインできなかったので、荷物だけを預けて新宿へ。現地に着いたのは16時を幾分回ったくらいの時間だったと記憶しているのですが、既に列は地下二階のロフトプラスワンから、階段の踊り場を回って地下一階に到達している状態。

さすがに土曜日ということで早めに来る人が多い様子で、さらに列は伸びていきます。17時過ぎには整理券が配布されました。開場後は大入り満員。相変わらずの人気イベントのようです。

今回の内容は、「はやぶさ」というハードウェアよりも、その観測対象である小惑星「イトカワ」がメイン。「はやぶさ」がイトカワに辿り着いたことで、何が解って、どんな疑問が生じたかが、理学系サイエンティストの方々から語られました。

そんな訳で、今回のゲストはISASの安部正真氏、産業技術総合研究所の中村良介氏、会津大学の平田成氏。お三方とも、「はやぶさ」計画の立ち上げ時には若手で、いまや主力となる中堅どころのサイエンティストとのこと。宇宙作家クラブからは、松浦さんと浅利さんが出演されていました。

最初のうちは少しこういう場には慣れておられないのかなぁと思わされたゲストのお三方ですが、トークが始まるとそんなことは微塵も感じさせない滑舌で、思わぬ裏話も含めて、ポンポンと話題が飛び出してきます。

まるまる書いちゃうと色々とアレな面もあるでしょうから(笑)、今回も箇条書きで書いちゃいましょう。

  • サイエンティストは口が軽いと思われている。
  • 天体の北はIAUが決める。親指を立てて右手を軽く握り、親指以外の指先が天体の自転方向とすると、親指の向きが北極
  • イトカワの北の向きにうるさい人もいて、プレスリリースの絵の向きで、誰がそれを作ったかが解る。
  • 北を上にした絵だと、死んだラッコが水に浮かんでいる。
  • ラッコの絵を描いたのは平田さん。髭は研究用の画像解析ソフトで線を引いて、目はアルファベットの「o」、口はギリシャ文字の「ω」。
  • ラッコを描いたとき、「イトカワ」の画像はまだ解析室から出せない段階で、解析室にはロクなお絵かきソフトが無かった為。別に誰か、にちゃんねらーが居た訳ではない。
  • パーティ会場で上げられたイトカワの地名候補は内之浦の飲み屋とか、酔っぱらいの書き込み。
  • 命名に関してはそれぞれ野望があったらしい。
  • 妖怪シリーズで「ぬらりひょんクレーター」。外人がイトカワについて発表する時に「クレーター・ヌラリヒョ〜ン」とか言うのが聞きたい。
  • 阪神タイガースファンなんで、阪神関連の名前を付けたかった。
  • 「はやぶさ」からイトカワのデータが降りてくるのは8Kbps。
  • センサのアライメントは現物合わせ。
  • イトカワには他の天体に見られるおわん型のクレーターが無いが、クレーターと思われる地形はある。
  • 「イトカワ延髄斬り仮説」布教活動中。
  • 小惑星がどうして小惑星か? 衝突して割れて質量が減るか、合体して増えるのか?
  • 隕石とイトカワのスペクトルの形状は似ているが、傾きが一致しない。宇宙でも風化があり、サンプルが帰ってくればはっきりするかもしれない。
  • 自転の向きとヤーコフスキー効果、そして共鳴。
  • 妄想力の強いものが勝つ。
  • 「科学者って煩悩ですね」
  • 命名に関するメンタリティは万国共通。

いやぁ、盛り上がりました。

「はやぶさ」が「イトカワ」に到達したことで、多くのことが解り、それで様々な新たな疑問が出てきちゃった様子。

やはり、もっと多くの小惑星に探査機を飛ばしてみないことには、典型的な小惑星とは何ぞやということもはっきり結論づけられないようです。「はやぶさ2」とそれに続く小惑星探査機に期待ですね。

あと、「ロケットまつり」の本、いろいろあって夏くらいまで出版が延びるそうです。気長に待ちましょう。

相変わらず楽しいイベントでした。次回も楽しみです。