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「異星の踏査」見学記

2007年の11月17日に、東京大学の総合研究博物館で開催されている特別展「異星の踏査 アポロからはやぶさへ」を見学してきました。

「異星の踏査」の開催期間は10月20日から12月26日。追記:2008年の1月7日から2月8日まで追加開催されました。

人類の惑星探査に関する展示ですが、メインはなんと言っても地球外天体のサンプル2点が同時に展示されるということ。

ひとつは、アポロ計画で宇宙飛行士が持ち帰った月の石。もうひとつは、NASAのスターダースト計画で探査機が採取した、ビルト第2彗星のサンプルです。

総合研究博物館の館内は撮影禁止ですが、この特別展に限っては特に撮影制限は設けていないというのも嬉しい話でした。

実は私、東京大学に行くのは初めてでして、最寄りの東京メトロ「本郷三丁目」駅を降りてからも、方向を間違えたりしながらようやく赤門まで辿り着く有様。学内も結構な広さで思わず気後れしながら、受付で場所を聞いて展示会場を訪れました。

こぢんまりとした学内の博物館のそのまた一室を使っての特別展ですので、あまり規模は大きくありません。正直、ちょっと拍子抜けした面もありました。

また、館内はかなり薄暗く、写真撮影にはなかなか厳しい条件(私、フラッシュってあんまり好きではないんです。ましてや、こういう場所ではなおのこと)。ISO感度を上げて撮影しましたが、やはり手ブレしている画像が多かったのは残念でした。カメラはE-330を使っていたのですが、このときばかりは手ブレ補正の入った機種が羨ましくなりました。

館内の主な展示は、パネルとビデオ。

月の石は、奥まった一角。警備員とガードロボットが見守る(NASAからの月の石の貸し出しの条件に、警備に関する条項もあるそうです)ガラスケースの中で、透明の四角錐に収められていました。

地球の大気によって変質するのを防ぐために、このような保存方法が採られているそうで。何となく、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の使徒を連想してみたり。

真っ黒なこの石を地球に持ち帰るために投入された知恵と努力(そして資本)の大きさを思うと、この石の価値の大きさに愕然とすると同時に、人類の「知る」ことへの欲求の強さに改めて感心してしまいます。

もう一方の「異星」のサンプル、ビルト第2彗星の塵は、グラスファイバーに糊付けされて消しゴムに固定されていました。

サイズ的に目視はほとんど不可能というシロモノですが、これもまた貴重なサンプル。もしかしたら太陽系や生命の起源を探るヒントとなるかもしれない、知恵の実です。

今のところ、人類が手にした異星の欠片はこの2つだけ(もちろん、おそらく他の天体のものと推定される隕石は採取されていますが、異星から直接採取したものではありません)。

3つ目となる小惑星「イトカワ」のサンプルを採取した(可能性のある)日本の小惑星探査機「はやぶさ」は、地球帰還に向けて長い旅の途上にあります。改めて「はやぶさ」の壮挙を実感すると共に、その無事帰還を祈念したイベントでありました。