Cross Talk

福島車中泊旅行記

2008年の8月12日から13日にかけて極大を迎える筈のペルセウス座流星群を見るため、只見の山間部へと向かいました。

夜は山中での車中泊を想定して、愛車のストリーム(初代・マイナーチェンジ後)に装備を一式積んでいきます。

8月12日

ルートは長岡市栃尾から旧守門村(魚沼市)へ抜けて国道252号線を利用します。

国道252号線はJR只見線とほぼ並行するルートですが、一部が冬季は除雪の困難さから閉鎖され、これが只見線が廃線とされない理由と聞きます。

山間部を行くルートですので、九十九折りのカーブが連続する区間があったり、道幅も所によっては随分と狭かったりで、あまり運転しやすい道とは言えませんが、景観はなかなか素晴らしいものがあります。

只見線のアーチ橋。表面の仕上げはかなり粗っぽく…。

このアーチ橋で沢を跨いだ後、跨道橋で国道252号と交差しています。

国道252号線と平行して只見線は福島県境を目指します。

只見線は新潟県の小出駅から、会津若松駅を結ぶ全線非電化の単線というローカル線です。私も一度通しで乗ったことがありますが、なかなか味わい深い路線ですよ。

JR只見線田子倉駅。

線路もなく、一見ただの物置か何かに見えるのですが、それには理由がありまして。

ホームは先ほどの駅舎の中にある階段を降りた先。スノーシェッドの下にあります。

周辺には人家もなく、冬季は閉鎖される臨時駅です。

ホームはかなり長大ですが、これはきっと田子倉ダムの建設路線として使用されていた故なんでしょうねぇ。

なお、駅のホームの只見側の一部で、ドコモのFOMAが使用可能だそうです。

田子倉ダム。

只見川と、新潟福島県境の雪解け水を利用した水力発電の為に建設された巨大ダムで、直下に電源開発田子倉発電所が設置されています。

田子倉ダムから只見町方向を望む。

下流側にも湖が見えますが、これは田子倉ダムからの放流で只見川の水量が変動を吸収するための、只見ダムによる人造湖だそうです。

んでもって、しばらく周辺を散策したのち、月が沈む夜半まで仮眠しようと、車を車中泊モードして就寝。流星群が見られるといいのですが…。

8月13日

携帯電話のアラームに起こされて空を見ると、そこは一面の…雲に覆われていました。

ああ! 日中はあんなに晴天だったのに! どうやら夜半から雲が出てきたようです。所々の切れ間からは星が瞬いていますが、これではまともに流星群の観望など望めそうになく…。

結局、そのままふて寝してしまいました。

早朝、目を覚ますと、空にはまだ薄雲が残っていますがそこそこの晴天。

落ち込んでいても仕方ないので、今日はこのまま目的を長距離ドライブに切り替えることにして、阿賀野川沿いに新潟を目指すことにしました。

とりあえず、道が混み始める前に会津若松方面に移動。コンビニで朝食を確保して国道49号沿いに移動を始めます。

新潟と会津を結ぶ道路というと、ここ数年は磐越自動車道が主役。まだ4車線化されていない部分も多く、対面通行区間も残されているとはいえ、長距離移動時の高速道路の恩恵は圧倒的です。

もう一方の主役が国道49号線。磐越自動車道が開通するまでは新潟と福島を結ぶ貴重な幹線道路で、私自身も福島県への旅行時に何度か利用しました。

今回のドライブも国道49号を走行するつもりだったのですが、手持ちの道の駅旅案内全国地図を見ていて、国道459号線の存在に気が付きました。

国道49号よりも磐越西線近くを走っており、地図上でもカーブが多いのが読みとれます。400番台の国道ということもあり、見るからに未整備区間の多そうな道路です。しかし、急ぐ旅でもなし、ここはひとつ、新しい光景に出会うためにも回り道をしてみようと思い立ったのですが、いやぁ、予想外に楽しい道でしたよ…。

県境近くで国道49号から離れて、459号に向かいます。予想の通りに狭く、湾曲した道。そして、期待通りに阿賀野川沿いの深い森を行く、景観豊かな道路でした。

そんな道路に思わぬ光景が…。

うきゃ!素堀のトンネルですよ!

内部はコンクリートの吹きつけ。照明も暗く、道幅も普通車が何とかすれ違える程度。大型車が来たらコレは怖いよなぁ…。

400番台の国道とは言っても、まだこんな隧道が現役やっとるんかい…。

しかも、トンネルは一つではなく、スノーシェッドやら橋やらを絡めて、次々と出現します。

標識を見ると、どうもトンネルには文月、水無月など、月の古称が付けられている様子。ってーことは、こんな隧道が12も(1)続いてるんか?

…ううむ。恐るべし、国道459号…。

そして、そんな隧道群との遭遇に震える心が落ち着く暇もなく目の前に現れたのが巨大なダムでした。

うはー!!

河幅一杯に広がる巨大な堰堤。湾曲した河床は荒々しい岩で形成され、先刻までの、森に挟まれた穏やかな景観から一転しての凄まじいコントラストを見せます。

ダムとしての規模は、昨日見た田子倉ダムの方が圧倒的に大きいのでしょうけど、景観のインパクトはこの鹿瀬ダムが圧倒していると言えるでしょう。

これは、巨大建築が好きな人は一見の価値がある物件ですよ!近場を訪れた人は、是非。

国道459号線のダム正面には展望台があり、この雄大なダムを一望できます。

こりゃ、水量の多い季節に来たら凄い光景が見られそうです。

国道459号を存分に堪能した後、国道49号、国道8号を経由して夕方に帰宅しました。

49号線の阿賀野川沿いのルートもなかなか面白い物件が多かったのですが、やはり今回のドライブは459号線のインパクトが圧倒的でした。

いやぁ、また季節を変えて走ってみたいルートです。

1:隧道が12も

家に帰って調べてみたら、トンネルが9本、橋が3基で12ヶ月分の名前を付けているそうな。

でも、こんな凄い隧道群、9本でもお腹一杯です…。