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「ナッチャンWorld」横浜入港

大桟橋に接岸した「ナッチャンWorld」

2009年2月28日、東日本フェリーが青函航路で運行していたウェーブピアサー型の高速フェリー「ナッチャンWorld」が、函館開港150周年記念事業のPRのために横浜港に入港するとのことで、見学に行ってきました。

昨年のゴールデンウィークに北海道に旅行したさい、姉妹船の「ナッチャンRera」には乗船する機会を得たのですが、就役前の「ナッチャンWorld」は函館港で遠望しただけ。

その後の原油価格の高騰で東日本フェリーの国内航路からの撤退で、高速フェリー姉妹も運行を休止してしまったので、機会があれば是非とも撮影に行きたいと思っていたのです。

そんなこんなで、この日は、前日夜から高速道路で新潟から移動。「ナッチャンWorld」の入港を見届けてから、「東京湾アクアライン緊急避難通路見学会」に参加し、さらに千葉県に渡って解体中の高炉、さらには工業地帯の夜景撮影を予定するという過密スケジュールを組んでいたのでした。

渋滞を避けるために、早朝に大桟橋の駐車場に車を入れると、車内で仮眠。ハードな一日になる筈ですので、少しでも体力を温存しておかなければなりません。

携帯電話の目覚ましで目を覚ましたのが、午前8時半。着岸予定が9時45分ですし、ボチボチ港湾関係者も動き始めているだろうと、大桟橋の屋上階へと向かいました。

防舷物を投入中のクレーン車

9時過ぎには、クレーン車が防舷物を下ろし始めました。

屋上階は結構な人出です。天気は曇り。流石に風は寒く、顔や指先が冷たくなってきます。

予定の時間を過ぎてもなかなか「ナッチャンWorld」は姿を見せません。屋上階の人たちの間でも、そわそわとした空気が漂い始めた頃、ベイブリッジの向こうに白い船体が姿を見せました。

  • ベイブリッジと「ナッチャンWorld」
  • 回頭を開始した「ナッチャンWorld」
  • 大桟橋に接近する「ナッチャンWorld」

高速を誇る「ナッチャン」ですが、さすがに港内ではその速力を発揮する訳にもいかず。低速で大桟橋に近づいてきます。

船首ではもやい銃の準備中

船首の開口部では、乗員の方がもやい銃を構えています。船首の甲板部分がフルカバーされている「ナッチャン」では、さすがに投擲するという訳にはいかないようです。

もやい銃が発射された直後

もやい銃が発射された直後。

この細いガイドロープにメインのもやい綱が結ばれていて、岸壁側でガイドロープを受け取って、もやい綱を引き出します。

後進に入れられたウォータージェット

船尾では、ウォータージェットのノズルに後進用のバスケットが入れられたようで、激しく海面が奔騰しています。

船体の抵抗も少なそうですし、こうして制動しないとフネの行き脚が止まらないんでしょうね。

ウォータージェットで制動中

船尾で海面が沸き立つ様は迫力満点です。

感覚的にはかなりの長時間、制動推進を行っていたように思ったのですが、デジカメのタイムスタンプを見る限り、横浜入港のさいは5分程度のようでした。

逆進する推進器の脇で係留作業中

船尾の係留作業中。

操舵の都合か、係留作業中もウォータージェットは後進に入れられたまま作動していました。

停止した推進器

係留作業が終わって推進器も停止。海面も穏やかになりました。このあと、海鳥たちが水面に降りてきていましたよ。

10時15分過ぎには係留作業も完了。

次の予定もありますし、私も大桟橋を離れることにしました。

未来的なスタイルが、何度見ても魅力的なフネです。こんな船を運航できないってのは勿体ないですよねぇ。現在、従来型カーフェリーと高速のジェットフォイルの二本立て運行を行っている佐渡汽船あたりが買い取ってくれないかなぁ、などと思ってみたりする今日この頃です。

大桟橋に接岸した「ナッチャンWorld」