| 今日の富士山は見渡す限りの快晴である。吉田口から夏道に従い標高を稼ぐと風は徐々に強さを増していった。そして3000mを超える付近から雪面は風に叩かれザラメ雪からアイスバーンと化していった。風が弱まることを期待して1時間半ほど本8合目で待機していたが、一向に収まる気配がない、むしろ強くなっている様だ。山頂噴火口までは残り僅かたが残念ながらここで引き返すことにした。冷え切った心身と硬直した体で高度感のある広大なアイスバーンの斜面は今までに経験したことのない緊張感が伴う滑降となった。さすが日本一の富士山である! |
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富士スバルライン5合目から朝焼けの富士山
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早朝の5合目の駐車場はガラガラ、遠く南アルプス連山が見事だ。
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高度を稼ぐと共に風が強くなり斜面は徐々にアイスバーンとなってきた。写真左に山中湖が見える。 ![]() |
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強風にたたかれアイスバーンの雪面はアイゼンが良く利いた。
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吉田大沢
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強風を避けて海抜3370mの本8合目で1時間半程待機したが、風は弱まる気配が全く無い。しかも、防寒手袋を忘れてしまったためこれ以上は無理と判断した。
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風上で北斜面の吉田大沢はあきらめて雪が柔らかそうな須走寄りの斜面から滑降開始した。そして、途中から吉田大沢に向かってトラバースしたが、板の重みで表面の氷が割れて不気味な音を立てて遙か彼方まで落下して行った。ここで下手に転倒するとやばい、緊張感のあるトラバースと滑降がしばらく続いた。
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3000m付近で吉田大沢に入った。ここは風も弱まり雪質もザラメで、地獄から脱出してパラダイスに到着した気分だ。
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