けがと病気

    1.下痢をした

    下痢はハムスターの病気の中で恐ろしい病気のひとつといわれています。下痢は細菌やウィルス寄生虫などの感染、かびたり腐ったりした水や餌、ストレス等からも引き起こります。

    軽い下痢ならともかく細菌感染などの下痢の場合他のハムスターにもあっと言う間に伝染して全滅してしまうこともあります。普段から衛生面に気をつけてあげ、フンやおしりのチェックをこまめにしてあげましょう。下痢をすると毛つやが悪くなりひどい下痢の場合はしっぽが水で濡れたようになります。

    1. 下痢の対応

    2. 以下の対応は友人が動物病院の先生にうかがった方法です。
      軽い下痢の場合は、ビオフェルミン(整腸剤)を耳カキ1ぱいくらいを飲ませてあげるか生きた乳酸菌の入ったヨーグトを大豆1つぶ程与えてあげます。普段からヨーグルトを与えておけば下痢の予防にもなります。(善玉菌の活躍に期待しよう)ビオフェルミンは近所の薬局で売っています。錠剤と粉があります。

      細菌性の下痢の場合伝染を防ぐため他のハムスターと一緒にしているのならば、隔離します。(フンを他のハムスターが食べないように)細菌性の場合、食後数時間で発病するので餌を食べたあとぐったりしているのだったら、サルモネラ菌(食中毒)などが考えられます。ビオフェルミンを与えてあげると効果がある場合がありますが、5、6時間たっても症状が回復しないばあいは病院へつれていったほうがよいようです。


    2.骨折について

    ジャンガリアンハムスターの骨は本当に糸みたいなものです。高いところから落ちたり、挟んでしまったりするとすぐに骨折してしまいます。しっぽの長いハツカネズミなどと違いしっぽでバランスをとり高いところもスイスイというわけにはいきません。もともと砂漠暮らしで高いところなんかには行かなかったのですから、しっぽも毛玉みたいに見えるほど小さいです。ハムスターには高さの概念がないので、平気で高いところから飛び降ります。(おバカなんですよー)骨折予防のためには、ケージを高くしないとか、手の上に乗せるときは立っていないで座るとか人間が予防策を考えてあげる必要があります。

    骨折してしまった場合ですが、素人判断せずにすぐに動物病院へ連れていってください。検査(レントゲンなど)や診察をしてもらいましょう。放っておくと感染症を起こし足を切断しなければならないことになるそうです。骨折の場合、添え木等をしてもらえる病院もありますが、嫌がりとってしまうハムが多いようです。私の行った病院はテープで固定してくれました。やはりすぐとってしまいました。そこの先生の話ではゴールデンハムスター(大きいハムスターです)の場合注射の針を骨の中に入れて真っ直ぐにする方法もあるとか。人間の場合もボルトを入れるっていいますよね。あんな感じなのかな。でも、糸みたいな骨のジャンガリアンにはそれはできませんと言われました。

    でも、ハムスターはものすごく自己治癒力が強いので、すぐに骨もくっついてしまいます。ただ、添え木をとってしまったハムは曲がったり、ずれたりしてくっついてしまいます。でも、そんな足が悪いなんてウソのように走り回れるようになっちゃいます。ただし、お医者さんの化膿止めの薬をちゃんとあげないとダメです。前述のように感染症をおこしてしまったり、腫れたままで血行障害をおこしてしまうと足が壊死してしまいます。壊死するとハムは感覚がないため、自分で足を噛み切ってしまうこともあるとか。それから、激しい運動は治療中は避けるべきです。回し車は少しおあずけにして、金網ケージを登るハムならば、プラスチックケースにしてあげた方が良いようです。治療中はかなりストレスが溜まるようですのでストレス防止のために、かじり木などをいれてイライラを減らしてあげてください。少し攻撃的になり、人もよくこの時は噛まれます。参照 骨折体験記


    3.しこりについて

    皮膚にしこりがある=癌とは決め付けられません。しこりには、脂肪腫の場合や腫瘍の場合、また膿腫の場合もあります。しこりを見つけたら、動物病院へ行って診察をうけることをお勧めします。

    腫瘍は年齢が上がるにつれて発生率が高くなります。腫瘍は大きく分けて良性か悪性か、さらに皮膚などの表面にできるのか、組織の内部にできるのかに別れます。悪性(増殖性が不規則で再発する)で皮膚などの上皮にできるものを上皮性悪性腫瘍(癌)といい、組織内にできるものを非上皮性悪性腫瘍(肉腫)と言います。ハムスタ−などのげっ歯類にできやすいのは癌で、臨床的にはこりこり(肉の塊のような感じ)して、皮膚の下の実際の癌は赤黒い色ですが、表面からはそんなに際だって色は解りません。むしろ内出血で血がたまってる(血腫)ほうが紫になります。

    癌は増殖が早く癌組織がどんどん大きくなり、歩行困難になるくらいまで大きくなります。形も大きくなるにつれていびつになってきます(良性はほとんどありませんが、同じくこりこりした膨らみで、大きさはあまり変わりません)。

    治療は手術がありますが、ただし年齢も若く体力があり、小さいうちでの摘出でしたら治る可能性もありますが、それでも悪性なので再発をする可能性もあるし麻酔による死亡の危険性があります。体力が落ちていたり、年齢が高い場合、手術での摘出は無理にしない方がよいと思われます。癌の進行を抑えるために抗生物質などを使い治療を行う方法もありますが、こちらの薬によってハムスタ−が弱ってしまったりすることもありますので、この辺は飼い主の判断によります。体験記 チビ癌からの生還

    脂肪腫の場合は脂肪の取りすぎによるしこりです。ひまわりの種やおやつ類のビスケットなど脂肪分の多い食べ物を過多に取っているとできます。脂肪腫は遺伝もあるのでしょうが、飼い主の食事管理も問題と言われています。なるべくペレット中心の食事にしてあげましょう。

    膿腫ですが、これは例えば傷や細菌などによって膿がたまって膨らんだもので、触るとぶよぶよした感じがします。この膿はたまりすぎると何かの弾みで排出します。破裂しなければ、注射筒などで吸引したり、パイプで排泄させたりします。膿の色は細菌や血液の混ざり方などによって変わりますが、膿自体は人 間と同じ膿の色です。細菌性の膿でしたら抗生剤で細菌を抑制して膿が出ないように治療します。こちらは比較的、治ります(たまに癌に移行してしまう個体もいますが)。(腫瘍と膿腫については日本獣医畜産大の福島さんにメールをいただいたものを引用しています)


    4.子宮蓄膿症

    雌の1歳以上のハムスターの死因の上位を占める病気です。子宮に細菌が入り膿がたまってしまう病気です。私のかかりつけ獣医さんの話ではもともと子供をたくさん産むようになっているハムスターが人間の都合で雄と離れさせられ子供を産めなくされているため、ホルモンのバランスが崩れてしまって子宮の分泌物などが多くなり、なりやすくなっているそうです。

    細菌感染しないためには、ケージの中を清潔にしてあげることを心がけます。予防のために若く体力のあるうちに子宮摘出手術をしておくという方法もありますが、小さいジャンガリアンではなかなか難しいようです。(行ってくれる病院は少ないようです)

    子宮蓄膿症になると特有のくさい匂いがします。また、陰部からの排膿(血が混じることもあります)がおきひどいとおしりからしっぽまでびしょびしょになります。毛並みも悪くボサボサになり、食欲もなくなります。病院で排膿を培養し細菌分析をすると子宮蓄膿症であるかがわかります。初期状態で体力があれば子宮摘出手術を行いますがどんな手術でも同じように麻酔による死亡の危険性があります。手術をしない場合は感染症を防ぐため、抗生物質の投与を続け、溜まっている膿を排出するようにします。膿が排出され抗生物質で細菌が弱ってくれれば手術をしなくても治ることがあります。また、排膿せずに子宮の中で固まっているタイプの膿もあります。この場合は完治は難しく何とか排膿してくれるようにします。(獣医さんに固まりを触診してもらった後に崩れて排出したというハムもいるそうです)


    5.薬の飲ませ方

    首の後ろの皮膚を持つとハムスターはおとなしくなりますこのすきにスポイトで与えます。それでもダメという場合はタオルなどで首だけだしてあげた状態で固定し、スポイトを口の横から差込み飲ませます。大体のハムは手で押しのけたり(このしぐさはかわいい)、暴れて飲みたがらないようです。あきらめずにがんばってください。薬嫌いのハナは無理に薬(特ににがい薬らしい)を飲ませるとだーっと逃げて敷きわらに口を押し付け暴れまわります。そしてしばらく呼んでも出てこなくなります。人間不信になるらしい。


    6.喧嘩による外傷

    ハムスターの切歯は非常に鋭く致命傷を与えることもあるそうです。少しでも喧嘩を始めるようでしたら別べつのケージにしてください。喧嘩の仲裁をするときにはハムスターはものすごく興奮していますので噛まれないように気を付けてください。(私はイヤって言うほど噛まれました)

    ハムスターの噛んだ傷は見た目小さいのですが、傷が深いのです。(ハムスターにとってはすごい傷かも)ばい菌が入り化膿してしまうと膿瘍になってしまうこともあるのでできれば病院へ連れていったほうがよいです。応急手当としてマキュロンをつけるという方法も考えられますが、目の周りや口などにはやめたほうがよいでしょう。


    7.ハゲちゃった

    ハゲちゃうのはいくつか要因があるそうです。1つにはケージをかじりすぎてすれて毛が薄くなる 2.アカラス症(ニキビダニ)の場合は皮膚病でどんどんハゲが広がります。一般に皮膚が乾燥してフケっぽくなりハゲます。かゆみが伴いひっかいたりします。これは駆虫薬(内服薬や注射)または外用薬で治ります。3.アレルギー皮膚炎の場合ウッドチップに対して現れることがあり、かゆみが伴い体の腹面や顔面にハゲができます。これは敷き材を変更することでじきに治ります。4.感染症によるハゲは細菌によるもので、病院で感染症の薬をもらい治療します。お腹が赤くハゲてくるようです。プラスチックケースの場合は蒸れるので風通しをよくしてあげ、ハゲ予防してください。2〜4の場合完治するには、個体差もありますがかなり気長につきあわないといけないようです。即効性がなくても挫折してしまわないようにしましょう。


    8.白内障

    ハムスタ−でも老齢、糖尿病、寄生虫などによって発生します。症状は目があまり開かなくなってきて多少目やにもでます。瞳の部分が白く濁り見えないようになります。片目の場合、生活に支障はありませんが、このような後天的な場合、敏感になりやすくなるかもしれません。もともとハムスターはあまり目がよくなく優れた聴覚、嗅覚を使って生活しているためさほど不便ではないようです。人間ですと両目が白内障ですと、片方のみの手術で水晶体を移植します。これは片方だけ見えれば生活できるためです。ハムスタ−などの臨床報告はごくわずかです。ゴールデンではめったに報告がないようですが、ジャンガリアンには最近多いようです。(馬などに多い)手術できないことはありませんが、吸入麻酔で行いますので、費用が非常に高額になってしまいます(たいてい5万以上)。


    9.臭腺について(おへそにできもの?)

    臭腺とは分泌腺ともいいハムスターが自分の縄張りを主張するためににおいを出すところです。(この行為をマーキングといいます)この分泌物(黄色)が出る場所がジャンガリアンはお腹(おへその辺り)にあるのです。ゴールデンハムスターは脇腹(腰の横)にあります。飼育本の多くにはこの臭腺は脇腹にありますと書かれていますが、これはゴールデンハムスターの場合になります。ジャンガリアンハムスターをはじめキャンベルなどのドワーフハムスターはお腹の真ん中にあるのです。

    うちのジャンガリアン達は新しい餌入れをケージに入れたりすると片足をひょいと上げてお腹を餌入れのふちに擦り付けて、丸い餌入れの場合一周します。特に雄の方が分泌は多いようでよく手のひらにも擦り擦りされることがあります。濡れて気持ちが悪いけど・・・臭腺は雄の方がわかりやすいのですが、周りの毛が少し黄色くなっていて真ん中に小さい穴が見え、穴の周りは少し盛り上がっている感じです。すこしピンクっぽい色をしています(動物病院の先生に診てもらったらこれは普通の状態で、うちのチョロはこの状態でした)

    この臭腺の部分ですが、通常は毛繕いをすることで清潔に保たれているのですが、分泌の多い子や毛繕いの上手ではない子は分泌物が溜まったり、固まったり(栓のようになって蓋をしてしまう)、化膿してしまうことがあります。この状態を診ておへそにできものができてしまったと思われるかたが多いそうですが、正確にはおへそではなく臭腺になります。

    固まったり、化膿すると(にきびみたいなものと考えてください)あまりよくないので、たまにチェックしてみてください。化膿したり固まっちゃったったら動物病院に行き触診されるとプチッと潰れて黄色っぽいものがにゅっとでたら(にきびを潰す感じだそうです)消毒してもらうというのが一般的のようです。固まっちゃうとマキュロンで拭いたくらいではとれないので、日ごろからマキュロン等で固まらないように拭いてあげるとよいということです。(特に雄は)

    臭腺、おへそのできものについては、TANAKA MARIKOさんとTASHIRO TOMOKOさんにいただいた情報を参考にさせていただいています。

    10.くるくる回る

    同じところをくるくる回ったり(おしりを追いかけるように)まっすく歩けないという症状のときは、一時的な場合もありますが、永続的な場合は脳に障害を受けている可能性があります。
    高いところから落ちたりして頭を強く打ってしまうことが原因の多くにあります。外傷がないのでたいしたことはないと思ってしまいますが、死につながることにもなります。動物病院で診ていただくとよいのですが、なかなか治療するのは難しいようです。

    手に乗せるときには立ったままでなく必ず、座ってから乗せるようにするとか、2階建てケージにしないとか、高いところに無理やり乗せないなど、飼い主の注意が必要です。


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