アゲハチョウ


アゲハチョウの求愛ダンスを見た。

くっついては離れ、離れてはくっついて。

戯れているような、踊っているような。

そうして1匹は飛んでいった。

もう1匹は追いかけていった。



追いつけたのかな。

待っていてあげたのかな。

彼らは結ばれたのだろうか。



僕たちは恋をするためだけに生まれてきたわけではないが、

僕たちが生まれてきたのは恋をするためでもある。



この肉体に刻まれた、命という刻印。



ケモノにはなりたくないけどさ。



もっと素直に。

もっとおおらかに。

もっとシンプルに。



あのアゲハチョウのように。


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