(『2004年夏 九州の旅』おまけ)
楽しい狭隘路線 特別編
長崎自動車 飯香の浦線
茂里町〜長崎駅〜大波止〜浜の町〜白木〜田手原〜(太田尾〜)飯香の浦
(全区間、長崎県長崎市)
長崎県の県庁所在地・長崎市の中心部から、長崎半島の山並みを越え、長崎市街地とは反対側の橘湾に面した飯香の浦を結ぶバス路線。この路線は、各メディアで紹介されている、有名な狭隘路線である。長崎市周辺・西彼杵半島に路線を持つ長崎自動車による運行で、長崎市の原爆資料館などに近い茂里町(営)と飯香の浦の間に、月〜土曜日14往復(日祝日13往復)が運行されている。うち5往復は、飯香の浦の北側にある太田尾集落を経由する。全区間の所要時間は約50分、長崎駅からだと45分。運賃は茂里町から全線乗っても340円と安い。
車両は、この路線では、近年導入されたと思われるいすゞエルガ・ワンステップ仕様車が主に当たる模様。同自動車では、長崎市周辺の地形の関係で、高出力仕様車を多く採用している。
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茂里町(営)を出庫して乗り場へ来た、飯香の 浦行きバス。ワンステップでLED行先表示機 付きなので、ローカル線には不釣合いかも。 |
バスは長崎市内の中心部を通り、長崎電軌路面電車の正覚寺下電停の先から上り坂に。実は、狭隘区間はまだ先だが、狭隘区間でもないのに大変なのが、長崎のバス路線。特に白木から先は、センターラインはあるものの、急坂・急カーブが続き、しかも交通量がそれなりにあるので、ものすごく神経を使う。おまけに乗降が頻繁にあるので、何度も坂道発進を強いられる。飯香の浦からの帰りだと、急に下って行くので恐怖感が倍加する。
長崎自動車HPによると、同社のバス運転士採用は、「6t以上の大型車運転経験1年以上」というのが、条件となっている。大抵のバス会社では、大型2種免許を持っていれば応募できる所が多いが、長崎の場合は大型車の車両感覚がないとバスを取り回すことが出来ないのだろう。余程腕と体力に自身のある人でないと、同社のバス運転士は務まらないと思う。
実際、観光地付近では、他所の観光バスが通行に四苦八苦している道路を、平然と大型路線バスが走行し、しかもバス同士のすれ違いまでこなす、という場面も見られるらしい。
そして、狭隘区間に突入する。六本松あたりから先のほとんどが、狭隘区間である。
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六本松バス停のそば。斜面に張り付いた 細い道を走っているのがお分かりだろう。 |
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軽トラで大騒ぎになるような道に、大型バス なんて通して……。 |
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峠を越え、橘湾へ向かって、羊腸の細道を 急カーブ・急坂で下って行く。とても大型バス なんかが通る道とは思えない。 |
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帰路に撮影。ダンプが通ってこの状態だか ら、バスは広い所でしばらく待っているしかな い。 |
このような壮絶な道を辿って向かうこの路線。運転手さんいわく、この路線は
「 難 攻 不 落 」
だそうである。まさにその通りで、恐ろしいとしか言い様がない。
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終点・飯香の浦に到着し、待機場所へと向かう バス。この道も狭いが、それ以上に新しいバスが 不釣合いに感じる長閑さである。 |
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飯香の浦バス停は、画像中央の自動販売機な どがある店の右側。すぐ折り返す場合など、この 店の脇にあるスペースで待機することもあるらし い。 |
上の画像を撮った後、長崎県警のパトカーがやってきたのは、本文の通りである。
メモ:この路線に関しては、以下のサイトが参考になる。
バス長崎から http://popup15.tok2.com/home2/busfromn/
やまてつほーむぺーじ別館 http://www62.tok2.com/home/yamatetsu/
九州ローカルバス旅時刻表 http://www.kyushu-bus.net/
時刻表は、長崎自動車HPに掲載されている。長崎駅前から乗る場合、飯香の浦行きは「長崎駅前南口」という、駅前から少し大波止方面へ行った所にあるバス停からとなるので、注意が必要。飯香の浦での折り返し時間は、一部を除いて結構長めなので、周辺を散策することも出来る。
また、運賃の精算は、『長崎スマートカード』という長崎県内共通ICバスカードでも出来る。同社バスの基準運賃は、民間では日本一安い(21円50銭/km)ので、運賃は安く上がる。
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