ホウネンエビ(豊年海老)
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Last updated on 2006/06/22



 我が家の水田(兵庫県相生市)に毎年発生する小動物です。エビやカニと同じ甲殻類ですが体長が1.5〜2cmと小さく、ミジンコの親戚と考えた方がピンときます。

 全体が半透明で目玉は黒、胴体は緑、しっぽは鮮やかな朱色。11対の足をせわしなく動かして泳ぐ姿はユーモラスで愛嬌があります。頭の部分が三角形にとんがっているのがオスで、平べったいのがメスです。成長したメスは卵を抱えているので、よく分かります。

 横から写した写真(中央2枚)を見ると、足を上にして泳いでいることが分かります。左端写真の背景は1mm方眼紙です。

 江戸時代には「豊年魚」とか「豊年虫」と呼ばれ、これが水田に現れた年は豊作になると喜ばれ、金魚屋が売り歩いたそうですが、我が家の水田は周辺の水田と比べて格別収穫が多いというようなことはありません。尤もこの50年間、収穫が「半減」するというようなひどい「凶作」は1度もありませんでした。江戸時代の基準からすれば毎年が「豊年」だったと言えるのかもしれません。不思議なことに、道路を隔てたお隣の田んぼは、同じ川の水を潅漑に使っているのに、ほとんど発生しません。

 田植え後1〜2週間で発生し、1カ月間ほど泳ぎ回ってから見えなくなります。その間に田んぼの土に卵を生み付けるようです。その卵は乾燥や高温、低温に強く、翌年に水田に水が張られるまで生き延びて、田植えが終わったこの時期に孵化(ふか)するのです。 

(写真はクリックすると大きくなります。)


上から 2006/06/16


横から 2006/06/16


横から 2006/06/16


上から 2005/06/24


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