室津街道と屋津坂(御津町)
Since 2002/02/28


■ まえがき
 室津街道は、海の宿場町として栄えた室津と西国街道(山陽道)をむすぶ峠越えの山道です。江戸時代の西国大名は参勤交代の際、瀬戸内海を船で来て室津で上陸し、この道を通って西国街道に出、江戸へ向かいました。

 しかし明治に新道(屋津坂)が出来てからは、通行者が減り、荒れ果てて室津側の正確な起点も分からない状態になっていました。それを室津の「嶋屋友の会」のみなさんが、昨年からハイキングコースとして復元整備しておられました。今年2月17日に完成したとお聞きしたので、さっそく2月21日に訪ねてみました。

■ 入口
 室津側の入口は「きむら旅館」の東側100〜200mのところにあるコンクリート製の急な坂道です。それを上ったところに小さな標識があります。「きむら」のすぐ東隣の、同じくコンクリート製の坂道の登り口にも「室津街道」と書かれた古い標識がありますが、それではありません。なお私の車は、帰路の都合で、屋津坂の入口(室津と大浦の中間)にある墓地の前に停めました。この場所は、路肩に墓参用(?)の駐車スペース(2〜3台まで)があります。

■ 室津街道
 
入口から4〜500mほど(竹藪を抜けるまで)は、昔の街道の面影は感じられません。梅や柑橘類の植栽、竹藪などがあり、明治以降に山の南斜面が開墾されていた名残だろうと推測します。竹藪から先は昔の街道がそのまま残っています。眺望は、残念ながら立木が邪魔をして、あまり良くありません。今の季節、道は落ち葉に覆われ、日射しは明るいですが、夏場は鬱蒼として薄暗いだろうと思われます。樹木では、カクレミノがよく目につきました。

■ 鳩が峰(峠)付近
 旧の室津街道は鳩が峰の峠を北に越えて揖保川町正條へ続くのですが、峠の北側は、現在ダイセルの私有地になっています。今回整備されたコースはその私有地を避けるため、峠付近の「分岐点」で左(西)に折れ、新道(屋津坂)の切り通しの南端へつながっています。なお「分岐点」を右に進むと嫦峨山頂上、真っ直ぐ行くと旧室津街道(但しダイセル私有地侵入)です。入口から鳩が峰まで、写真を撮りながら歩いて約50分でした。

 屋津坂
 帰路は屋津坂を歩きました。数年前に単車で通ったときは、路肩に背丈ほどの草が茂り、両側から木の枝が伸びて、軽四輪でも通行困難と思いましたが、最近整備されたようで、現在は3ナンバーの乗用車でも充分通行できる状態です。バベガシ(ウバメガシ)が、あちこちでトンネル状に頭上を覆っています。道ばたに古タイヤや廃バイクなどが捨てられている光景が残念です。国道250号側の入口から2〜300mのところに、お地蔵さんがあります。墓地の入口のようです。その周辺の道ばたは、墓地に使われていたと思われる石材が相当量投棄されていて、ちょっと不気味です。鳩が峰から国道250号の入口まで、約30分でした。その間、人にも車にも全く会いませんでした。

 関連情報のページ
 室津街道の整備状況を紹介した「嶋屋友の会」さんのホームページ → よみがえる「室津街道」

 室津街道の復元を報じた神戸新聞の記事(2001/01/29) → 室津街道をハイキングコースに

 嫦峨山登山情報 → 嫦峨山と室津街道(御津町)

 写真 (クリックすると大きくなります。)
   

室津側の入口

コンクリートの坂道をのぼった
ところに案内板がある。

室津街道

今の季節、道は落ち葉に
覆われている

お茶や跡から見える海
(大浦の西側)

室津街道からわずかに見えた海

大浦から金ヶ崎方向

鳩が峰の切り通し

南(室津)側から見た写真
右手前に入口の目印がある。

屋津坂

頭上までかぶさっている木は
バベガシ(ウマベガシ)

お地蔵さん

国道250号から2〜300mほど
入ったところにある。

屋津坂の入口

室津側から見た国道250号
右手に写っている坂道を入る。


『兵庫県内』に戻る

メールはこちらへ
tonbiiwa@gmail.com

since 2005/05/13 12853

5298525