ナンテン(南天)
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Last updated on 2005/06/15


 今年(2001年)はナンテンの当たり年でしょうか、赤い実をどっさり付けた姿があちこちで見られます。我が家(相生市内)の庭でも、光沢のある球形の果実が、深緑の葉に映えています。

 花は白色で、6月頃咲きます。赤い果実を付けるのが赤南天で、やや黄味を帯びた白色の果実を付けるのが白南天です。果実は咳止め薬として有名です。白南天がよく効くといわれていますが、確かな根拠は無いようです。「白南天も赤南天も薬効に変わりはない」と書いてある書物もあります。

 ナンテンの幹(茎)は床柱として珍重されます。金閣寺の床柱は特に有名で、私も小学校の修学旅行で見学したのですが、「案外細いな」と思った記憶があります。ナンテンには、ふつうの木と違って、形成層の活動によって作られた「材」がありません。維管束の間にあるふつうの組織の細胞の壁が厚くなり、木化しているだけなのです。木質化した茎を持つ草とでもいうべき、見せかけの木なのです。

【追記 2003/02/22】

 日陰でも育ちますが、本来は日当たりを好み、極端な乾燥を嫌う陽樹です。開花期が梅雨と重なり、花が長雨に当たると実つきが悪くなるので、雨を避けるために軒下などに植えられることが多いようです。実つきを良くするには、近くに2株以上を植えること、窒素肥料をやり過ぎないことも大切です。

 また、日陰よりも日なたに植えた方が実つきや紅葉が良くなります。ただし私は、葉は紅よりも緑の方が、実の赤色が引き立って見栄えがすると思っています。下の写真は、あまり日の当たらない中庭に生えている株です。今年実のついた枝は、翌年は開花結実が見込めないので、正月の生け花用として実つき枝を切り取ったり、地表から10〜20cmのところまで切り詰めたりしています。

 株分け、挿し木、種まきなどで簡単に増やすことができます。いずれも春が適季です。挿し木の場合は、2月中下旬に、古枝を20cmほどに切って深めに赤土に挿しておけば、3ヶ月ほどで発根します。市販の発根促進剤(商品名:メネデール、ルートンなど)を使うと、より確実でしょう。

 (写真はクリックすると大きくなります。)


2005/06/14


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2001/12/20


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