ラッカセイ(落花生)
Since 2004/07/26
Last updated on 2004/11/03


 3年前から栽培している落花生です。砂地が適しているのですが、我が家の畑は元水田で粘土質です。それで毎年、苦労と工夫を繰り返しながら、何とか収穫にこぎ着けています。今年はここまで比較的順調に育っています。落花生には立性種と匐性種がありますが、これはたぶん匐性種の方です。花は午後になるとしぼんでしまいます(撮影日:2004年7月20日)。

 落花生の名前は、そのユニークな実の付き方から来ています。すなわち、受精が終わった花から「子房柄」が下へ向かって伸び、土の中へ入って実を結ぶのです。写真(右端2枚)で黒褐色の針のように見えるのが子房柄です。

 西村周一氏は「週刊朝日百科 世界の植物50」(1976年10月31日発行)の中で、落花生の「結実性」について、次のように記述しています。

 (前略) ラッカセイの結実性は他の作物にない珍しいものである。受精が終わると子房柄が下に向かって伸び、子房が地中に入ってから莢実(きょうじつ)の形成が始まる。その理由は、子房が発育して莢や種子ができるためには、水分と暗黒の環境が必要だからである。

 無水または明るいところでは子房柄のまま残るか、あるいは枯死してしまう。つまり地下に侵入した子房柄は暗黒という条件で土中から水分を吸収し、はじめて莢や実の形成を始める。その時期は侵入後5日ぐらいから始まる。いったん地中に入った子房柄が途中で地上に現れた場合は、土中の子房柄がすでに種子の形成を開始して数日経っていれば、莢の大きさは増加しないが、種子は相当に肥大する。ふたたび土中に入れると、莢も種子も肥大する、という興味深い習性を持っている。 (後略)  

(写真はクリックすると大きくなります。)


 10月下旬、葉が黄ばんできたら収穫です。下の写真は2004年の10月30日、試し掘りに1株を掘りあげて撮影したものです。1粒の種子が半年でこれだけに育ったわけです。写真1枚目は横向き、2枚目は同じ株を裏返したところです。背景のタイルは目地込みで一辺が約10cmあります。1枚目左下の部分が根で、根粒バクテリアのこぶがたくさん出来ています。

 撮影後、さっそく塩ゆで(殻ごと約1時間)にして食べました。食べ始めると無くなるまで止まらない味でした。
 


「花便り」に戻る

メールはこちらへ
tonbiiwa@gmail.com

since 2005/05/10 21854

5104723