水晶山
Since 2005/05/02
Last updated on 2006/04/08



■ まえがき

 相生市内で水晶が取れる所というと那波の宮山が有名ですが、野瀬にも水晶山と呼ばれる場所があります。野瀬集落の南にある292.9mの山(五六見山)の頂上から、北東方向に標高差で70〜80mほど下った地点にある岩場周辺です。次の写真は野瀬墓地から撮ったものです。画面中央やや上に、こんもりと盛りあがったように見えるあたりが水晶山です。

 3月にいつものMさんから、水晶山に通じる登山道が整備されているとの情報をいただいていました。それで、4月28日に様子を見に行ってきました。今でも水晶が採れるのかどうか、自分で試してみるのも目的のひとつです。

(写真はクリックすると大きくなります。)

■ ルート

 野瀬墓地の北の端から山に入りました。尻見坂(室坂)を通って御津山脈の尾根まで行き、そこで右折して御津山脈の縦走路を西へ。柏公園へ下る縦走路と分かれて北上し、五六見山頂上に達しました。そこから北東方向に伸びた尾根道を進むと水晶山です。帰路は、五六見山東側の鞍部から真北に続く野瀬・尼谷古道を下りました。詳細は文末の地図を見てください。

 尻見坂や御津山脈縦走路はよく整備されていて快適でした。五六見山頂上から水晶山へ行く道も赤い布テープが付けられていてよく分かりました。野瀬へ下る野瀬・尼谷古道は、たぶん昨年の台風の影響でしょう、谷沿いの道が豪雨に洗われて歩き難くなっていました。 

■ 五六見山頂上

 三角点標石は、周辺の草が刈られてよく分かるようになっていました。三角点のある南西方向に、20〜30mほど下る道が付けられていました。これを行くと、相生湾側の海が見られます。

 頂上周辺には真っ赤なツツジが数本咲いていて、新葉の浅緑とのコントラストが鮮やかでした。以前あったシュンランの株は見当たりませんでした。


三角点標石


紅つつじ

■ 水晶探し

 水晶山へ着いても、初めはどこをどんな風に探せばよいのやら、皆目見当が付きませんでした。仕方なく大きな岩の上を渡り歩いて表面を観察してみましたが、水晶らしいものは全く見当たりません。どうやら岩の表面から水晶の結晶が突き出ているわけではなさそうです。それではと、岩と岩の間の土をほじくってみたら、土の中にキラリと光るものがありました。それが小さな水晶でした。

 たまたま掘った場所が水晶の鉱脈上だったようです。周辺を掘り進むにつれて、下の写真のような結晶が次々と出てきました。どれもごく小さなものですが、確かに水晶です。初挑戦にしては上々の成果です。この経験を基に、もう少し工夫をすれば、この次はもっと大きな水晶を見つけられるのではないかと考えています。

 たとえば、下の写真を見ると、水晶の結晶は層状になっています。何故そうなっているのか、メカニズムを推測すれば水晶の出来やすい地形が分かるかもしれません。また、結晶が付着している母岩と同じ灰色の岩を探せば、その周辺にはもっと大きな水晶があるかもしれません。そして同じ探すなら、日陰よりも直射日光が当たっているときの方が、水晶がピカリと光るので、見つけやすそうです。 


■ コースタイム

 うっかりミスで、時計を持たずに出かけてしまいました。それで、細かいことは分かりませんが、入山から下山まで、水晶探しの時間も含めて約3時間でした。

■ 山の名前  

 水晶山のある292.9mのピークを、野瀬の人たちは五六見山(ごろみやま)と呼んでいますが、御津山脈縦走路の標識には仏ノ台山と書いてあります。仏ノ台山は船舶用の海図に出ている名前だそうです。国土地理院の地形図には山名は記載されていません。

 岡山県の最高峰「後山(うしろやま)」は兵庫県との県境にあって、岡山県側では後山と呼んでいますが、兵庫県側(千種町)の名前は板馬見山です。その伝で、相生(野瀬)の人たちが五六見山と呼んでいる山を、御津町側で仏ノ台山と名付けてもおかしくはないと思います。しかし私自身は、自分が相生市民であり、また五六見山の頂上が御津町との境界上ではなく相生市域側に150mほど入り込んだ地点にあることを理由に、「五六見山」と呼ぶことにしています。

 ひとつ気になったのは、野瀬・尼谷古道の野瀬側登山道で見かけた標識です。野瀬側にもかかわらず、「仏ノ台山登山口」と書いてありました。おそらく他地区の人が立てたものでしょう。野瀬の人たちにとっては、「面白くない」標識ではないか?と推測しました。

 【関連ページ】  → 五六見山(野瀬)

追記(2006/04/08)

 その後、野瀬から水晶山へ直登するコースや大黒山を経由する新しいルートが開かれました。それらの情報はこちらのページで見て下さい。 → 大黒山(だいこくやま)

■ 地図 


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