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ドライアイスの白煙の正体については、世間で一般に信じられていた水滴(霧状)ではなく氷微粉末であるという証明をi以前に発表した。当初、結論があまりにも意外であったためにわかには信じてもらえなかったが、奈良理化学会誌に投稿後、日本理化学会の紀要研究紀要 日本理化学協会( 40,2008,pp.113-117)に採択されたり、数研の出版のサイエンスネットに紹介されたりして徐々に認められるようになってきた。
僕がドライアイスの煙の正体に疑問を抱いた当時、ネット上で見られる見解は水滴(霧)説であったが、その代表として、学研サイエンスキッズ、科学なぜなぜ110というサイトにドライアイスの煙は水蒸気が冷やされてできた水滴であるという解説があるのを見付けていた。。学研は子供科学誌の権威の老舗、そこが掲載しているからこそ、当時はこれが世間の常識だったと認識した。世間の常識を覆すことに一人で立ち向かうことに身震いを感じたのを覚えている。
僕がドライアイスの白煙の固体微粉末説を発表してから2年以上も経っているのに、このサイトの記述が変更されていないのは知っていた。科学大好き子供相手のウェブ故、次代を担う子供たちに間違った刷り込みがなされることに懸念はしていたが、わざわざこちらから申し出るのもお節介と思って放置していた。ところが、HPに掲載している僕の論文を読み、認めていただいたある読者から、「やはり、学研さんには誤りを指摘してあげるべきだ」とのご意見を頂いたので、考え直し係りの方に連絡をした。
僕の結論が結論なだけに、こちらの指摘に学研の担当者は最初は相当戸惑われたようだが、参考論文を紹介してそちらでの検討を依頼した。しばらくたって、論文内容を会社でも鋭意再検討するということで、それまでは一旦このサイトは閉鎖処置をとられた。
相手は、老舗の子供科学系雑誌の出版社であるだけに、真っ向からの僕の間違い指摘にどのような反証ががなされるのだろうかとちょっとドキドキ興味があったが、なかなか結論は出てこなかった。
待つこと4か月、ようやく一応の結果が出てきた。水滴説は一部残るものの大筋では僕の固体説を入れた説明に書き換えられることになった。参考文献として僕の論文も紹介されている。これで、また僕の固体説は真理に近づいた。
ドライアイスの白煙の正体探しでは、科学することの面白があった。常識はずれの結論なだけに最初は誰にも信じてもらえなかった。
最初の敵は、「家内」 。ドライアイスをコップに入れて煙を見ている僕に冷たい視線。科学教育では一家言を持つメンバーが属するとある科学系MLでも意見を発表したが最初は信じてもらえなかった。その場で最終的には異論が出なくなったので自信を持ち世間に公表するべきだと考えた。最初に投稿したのは、日本化学会の「化学と教育」誌であったが、半年も待たされた挙句、査読氏が内容については判断する能力がなかったようで、投稿形式論の不備を理由にで門前払い。それで方向転換し色々な方面に依頼して論文掲載をさせていただいた。そのおかげで、徐々に認められてきて今日に至っている。科学は権威ではなく事実で判断されるべきであるが、途中はそうでないことも経験したが、最終的にはそれが貫徹されたことは嬉しい。世間でもほぼ定説になってくると確信している。 |