120S,150S-BINO製作状況速報(P3)

2005 to 2007

P1(2008 to ), P2(2005 to 2007),   P4(2001 to 2004), 



Completion of another 150LD-BINO with the New Focus Compensator:
(新型ピント補償機構仕様の150LD-BINO白鏡筒完成!)(2007,12月31日)




何とか年内に完成しました。

 このBINOは正月の4日に発送予定ですので、1月3日まででしたら見学希望の方にお見せできます。 メガネのマツモトは1日〜3日まで休業(閉店)していますが、私はほとんど外出しませんので、事前に メールでご訪問予定をいただけば、大抵対応させていただけると思います。(ただし、当方受験生を かかえていますので、風邪ひきさんは軽症であってもご遠慮ください。^^;)





Right image finder:
(45度正立ファインダーの製作)(2007,12月29日)




 150LD-BINOはEMSのミラーの切削加工も終わり、一両日中に組みあがる状態になりましたので、 optionの45度正立ファインダーを先に製作しました。

 これは、8X50のSyntaのファインダーを短縮して VIXENの45度正立プリズムを接続したもので、31.7サイズの望遠鏡用アイピースが使用できます。付属の十字線入りの接眼レンズにも 31.7φのバレルをはかせました。プリズムの光路長のために鏡筒の切断量は、写真の通り大きく、短縮と言うよりも鏡筒の 一部を使用と言った方が当たっています。ファインダー脚も半分くらいに短縮加工しないと使えません。 X-Y調整 機構は温存しました。

 BINOが白鏡筒なので、白いファインダーを使用しましたが、結果的にはホルダー(脚)にパイプ部分が 隠れるので、色の選択は無意味でした。(白ファインダーも頭部は黒)^^;





Another Focus Compensator completed:
(2台目のピント補償機構完成)(2007,12月28日)




 製作中の150LD-BINOの最後の山場である、ピント補償機構が完成しました。 2台目の同機構も快適な操作感で、新たなピント補償機構としての設計を確定しました。





Knobs for IPD Crayford:
(眼幅調整用クレイフォードのノブ)(2007,12月26日)




BINO、5台分の眼幅調整用クレイフォードのノブです。




Limited White Version of 150LD-BINO:
(限定白鏡筒の150LD-BINO完成間近(兵庫県H様))(2007,12月24日)




 偶発的な事情により、150LDの白鏡筒を10本確保しました。12月24日現在でBINOにしてあと3台分の 白鏡筒があります。その後はまた通常の黒に戻ります。





A framework of another 150LD-BINO:
(150LD-BINO完成間近(兵庫県H様))(2007,12月23日)




 難産だった新型のピント補償仕様の150LD-BINOの1号機を昨日発送しました。この規模になりますと、梱包、発送も一仕事です。
 写真は次号の同仕様のBINOのフレームです。ほとんどのパーツは、メインのフォーカサーを含めてすでに加工済みですので、今度は速やかに仕上がる予定です。 年内の発送もなんとかとは思うものの、年明けに発送させていただくことにしました。

 (この切迫した時期に当たり、EMSケース(塗装済み)の作り置きも在庫が底を突き、そろそろ次の仕込みにかからないと いけませんので、今年の年末年始も休み返上となりそうです。)





Completion of the 150LD-BINO with the New Focus Compensator:
(新型ピント補償機構仕様の150LD-BINO完成!)(2007,12月21日)




 左の写真のアングルでは、ワイヤーシステムやスライドシステムがやや賑やかに見えますが、極端に突出した パーツはありませんので、実際に見た感じはすっきりしています。

 片側のシステムで成功を確認してから、まとめて手配したパーツ(最初の試作用のパーツは たまたま地元の材料屋さんが在庫していた)の入荷が遅れ、大変遅くなってしまいましたが、やっと 新型のピント補償機構を150LD-BINOに組み込むことが出来ました。

 真ん中の写真はアイピースを撤去して上から見たところ。写真ではスリーブのトリミングが見えませんが、小眼幅対応でIPD= 58mmまで対応し、最大眼幅=75mmです。小眼幅対応でのワイヤーシステムやスライドシステムの干渉もなんとか回避できました。 (常にパーツの干渉を考慮しないといけないのは、双眼ならではの難しさです。)
 パーツの入手を含めて、この度の新機構1号機は難産でした。

 右の写真は、左のスリーブを撤去した状態。スリーブはスライドユニットになっており、フルシステムが 着脱できるようになっています。固定ネジ(ローレット)はスリーブの撤去に当たり、、本来の底部のネジの他、ワイヤーシステムロッドを固定する 2つのネジ(真ん中の写真の拡大画像の黄色い矢印)も緩める必要があります。

 これから組み立てます、兵庫県のH様分の150LD-BINO(ピント補償仕様)も並行してパーツを加工していましたので、今度は速やかに仕上がる予定です。納品が 年末、年始の微妙な時期になりますので、追ってメールで確認させていただきます。





Delivery Schedule:
(今後の仕上がり予定)(2007,12月9日)


 BINOの納期遅延につきまして、本当にお詫びの言葉もございません。 新規の開発、改善を並行して行っているために、短期的にはご迷惑をおかけしておりますが、これも 長期的に見ますと、製品の性能の向上や生産性のアップに欠かせない作業でございますので、なにとぞ ご理解くださいますよう、お願いいたします。

 以下に今後の仕上がり予定を掲載させていただきますが、これも事情により多少ずれる場合もございますので、 よろしくお願いいたします。

ご注文日    イニシアル等     内容            仕上がり予定

4月26日    兵庫県 H 様   150LD-BINO           12月末
5月17日    愛知県 T 様   15pF5-BINO         08年1月下旬
6月21日    大阪府 A 様   12cmF5BINO(鏡筒平行移動式) 08年2月上旬
                    (クレイフォード)

7月30日    岐阜県 K 様   15pF5-BINO         08年2月中旬
8月 6日    石川県 M 様   150LD-BINO          08年2月下旬
8月20日    滋賀県 I 様    15pF5-BINO         08年 3月上旬
9月26日    兵庫県 M 様   15pF5-BINO         08年 3月中旬
11月 6日    三重県 S 様   15pF5-BINO         08年 3月下旬
11月16日    千葉県 T 様   15pF5-BINO         08年 4月上旬




Perfection of the New Focus Compensator:
(新型focus-compensator(ピント補償機構)完成!)(2007,12月5日)




 ワイヤーシステムをシンメトリックにもう一つ追加してペアにすることで、(アイピース)スリーブ に均等に駆動力が伝わるようになり、目標としていた、なめらかな操作感を得ることが出来ました。

 これで、結局1台しか作らなかったミニクレイフォード方式のcompensatorは発展的に中止し、今後は この新型に移行します。

 旧型のミニクレイフォード方式は、駆動力がほぼ直接(アイピース)スリーブに伝わるという長所 があり、操作性の良さもサミット会場で証明されたのですが、以下の課題もありました。

1.一台のBINOにミニクレイフォードを2つ用意する必要があり、組み付け精度もシビア に要求される等、製作が難しい(時間がかかる、生産性が悪い)。

2.外付けのメカが少々大袈裟で目立つ。(特にEMS-Hugeのような巨大なシステムに応用しようとすると、さらに装置がかさ張る。)

 一方、ワイヤー方式の採用には、以下のメリットがありました。

1.力の伝達方向に自由度が大きく作りやすい(より大規模なEMSにも使用できる)。

2.高価ではあるが、市販品である直動メカ(スライドガイド)を使用することで自前の加工が減り、生産性が良くなる。

3.外付けのメカがはるかにスリムになり、デザイン上すっきりする

4.(3)との関連で、装置全体を軽くできる。

 以上が、機能的には問題なかった旧ミニクレイフォード方式を廃止して、新しいワイヤー方式に移行することにした理由です。 苦労して作った数々の旧仕様の治具が没になるのは非常に残念ですが、仕方ありません。(幾度となく、同様の事を繰り返して来ました。^^;)





New Focus Compensator under development:
(新型ピント補償機構その後-1)(2007,12月4日)




 初期の設計に基づいて仮組み立てをしてみました。アイピース未装着の無負荷の状態では完璧な動作と 快適な操作感でしたが、重いアイピースを装着した状態では、動きに問題が生じました。高級なミスミの スライドガイドを使用しているとは言え、スリーブの片側のみを押す(引く)ことによる偶力の悪影響が原因のようです。

 ワイヤーシステムをもう1つ反対側に設置することで解決すると思います。(小眼幅対応でも干渉しない 設置場所があります。)





Break through in the way of focus compensation !:
(実験成功)(2007,12月2日)




日記に掲載しました。




Almost finished CAPRI-102ED BINO:
(CAPRI-102ED-BINO完成間近)(2007,11月28日)




 写真では死角になりますが、バンド同士の干渉を避けるために、鏡筒バンドのクランプ部を改造しています。こうした場合、ヒンジ部は トリミングの余地が少ないので、大抵クランプ部を改造することになります。(アマチュアの自作では、バンドを食い違い にして干渉を回避される例が多いですね。)

 マイクロフォーカサーの向きが左右互換対応になっていなくて慌てましたが、工夫をして無加工で向きを反転(左鏡筒)し、 左右対称にしました。

 マイクロフォーカサーが左右互換対応になっていないため、左鏡筒ではクランプネジを撤去しないといけませんでしたが、ドローチューブを 直接押すクランプはもともと眼視にはほとんど不要ですので問題ありません。
(クレイフォードには、フリクション調整用のネジ(大抵は芋ネジになっていますが、同 鏡筒では不思議に全く同じ形状のローレットネジになっている。)と、本来のクランプネジの両方があるのですが、残念なことに メカに暗い方が、フリクション調整のつもりでクランプの方を半利きにして使用している場合も多く、せっかくの クレイフォード式の操作感の良さを台無しにしています。 その意味では、最初からクランプネジを外しておくのも正解かも分かりません。)

 (150LD用の新型のfocus-compensator用の材料や工具も着々と入荷しており、準備を進めております。CAPRI-BINOはその待機時間を 利用して製作しています。)





Curtailment of the flange of CAPRI-102ED OTA:
(CAPRI-102ED鏡筒の末端フランジの短縮)(2007,11月26日)




 CAPRI-102ED鏡筒は一般的な市販鏡筒の中ではバックフォーカスが長めに取ってあり、EMSにも 配慮いただいているようですが、標準鏡筒のままでのEMS-BINO利用には、やはりバックフォーカスの余裕が無く、 光路消費の大きいアイピースや強度近視の方では合焦しないケースが懸念されます。写真のように、フランジ金具を 約10o短縮することで、十分な余裕を確保しました。(短縮&ネジ切り)

(小口径BINOも並行して作業を進めておりますが、150LD-BINOも進行しておりますので、よろしくお願いします。 現在、focus-compensator の新型を開発中ですが、もうすぐ完成する予定です。)





Always Evolving:
(常に改善に努めています。)(2007,11月23日)




 HP更新の時間も惜しんでフル回転で作業を進めています。手作りなので、ほぼ1台ごとに改善を 加えることになりますので、お待ちいただいている方には大変申し訳ないのですが、待ってご損はないと思います。

 この1年は、数々の新アイデアが具体化した年でしたが、実は今も3つほどの新アイデアを暖めておりまして、その1つを比較的 近い内にここでご紹介できると思います。(BINOの製作も加速していますので、よろしくお願いいたします。写真は、新基準に なったクレイフォード方式採用のEMSセットで15cmF5用ですが、150LD用も仕上がっています。)

 




Frame of the 150LD-BINO, almost finished:
(ほぼ完成した150LD-BINO用フレーム)(2007,11月18日)




 望遠鏡サミットの興奮も冷め遣らないのですが、納期の遅れが非常事態なので、休んでは おられません。




Bearing holders of the IPD Crayford FCS for the 150LD-BINO:
(150LD-BINO用眼幅クレイフォード、ベアリングホルダー;3台分)(2007,11月13日)








Extended Vixen's HF fork mount for the 150LD-BINO:
(150LD-BINO用幅広改造フォーク;2台分)(2007,11月13日)




 150LD-BINO用の幅広フォーク2台分が完成しました。(本業の合間とは言え、1日かかりました。)

 細かい点ですが、ゴムのOリングの位置が左右それぞれの鏡筒中心位置と一致するようにしています。 (俯角リミット時には、鏡筒腹がOリングに乗る。)





Another 15cmF5-BINO:
(15cmF5-BINO完成)(2007,11月12日)




 サミット出発までに間に合いました。





IPD adjustment Crayfords for 15cmF5-BINO:
(15cmF5-BINO、目幅調整用クレイフォード)(2007,11月9日)




 眼幅用クレイフォードが完成しました。 このBINOも完成間近です。

 今日、ベアリングホルダーの調整加工用の効率的な治具が完成しましたので、今後は調整が楽に なりそうです。





IPD adjustment knobs for 15cmF5-BINO:
(15cmF5-BINO、目幅調整用ノブ(BINO2台分))(2007,11月7日)




 15cmF5-BINOの眼幅調整用のクレイフォードのノブです。これで機械パーツはほぼ整いましたので、これより眼幅 クレイフォードの組み立てとEMSのミラーを組み込めば完成です。サミット出発までに発送したいのですが・・・。





Bearing holders of the IPD Crayford FCS.:
(15cmF5-BINO、目幅クレイフォード用のベアリングホルダー)(2007,11月6日)




  大きなプロジェクトを完成させても、休む暇はありません。^^;
 写真は、表題のベアリングホルダー、3台分です。

 同じベアリングホルダーでも、当モデル(15cmF5-BINO)は目幅調整用クレイフォードを 極限までlow-profileにして必要ストロークを確保したため、ベアリングの間隔が小さく、 製作時の加工精度がさらに要求され、また組み立て時の軸出しの調整がはるかに困難です。





Finished EMS-Huge:
(巨大EMS完成!)(2007,11月5日)




 巨大EMSが完成しました。 全くの新規開発であり、写真の加工よりもおびただしい数の治具の 製作がありました。 この完成により、鏡筒間隔=320mm程度まで(口径250〜300)のBINOに 対応できるEMSの製作の体勢が整いました。

 依頼者の方の了解を得ましたので、この試作品(及び1号機)がBIG-BINOのリフォーム用でありますことを 発表させていただきます。 何とか今回のサミットに間に合いました。

 今回BIG-BINOに新たに取り入れました機構の主なものとしては、
1. 右の第1ミラーユニットのX-Y調整機構
2.フィルターBOX
3.目幅調整用クレイフォード(ヘリコイドより変更)
4.望遠鏡接続位置の再現用のボス

 の以上4点ですが、製作者のこだわりとしては、板金製の角張った外観から、丸っこいデザインに変更したことが一番であり、 最も設計、製作に腐心した点です。相貫構造のミラーハウジングの製作方法も、受注時点では完全に確立しておらず、作業しながら 模索した次第です。

  また、最初は目幅調整のfocus-compensatorもぜひ取り入れたいと思っておりましたが、依頼者のフィルターBOX の優先度が高かったため、割愛しました。(目幅クレイフォードと第2ミラーユニットの間にフィルターBOXを挿入した ため、クレイフォードのドライブシャフトとアイピーススリーブとの距離が大きくなり、外観的な問題(装置が出っ張る)と、 偶力による弊害が懸念されたためです。また、組み立てを含めてowner以外の方が操作されることが多いことも考え、 より単純な構造が望ましいとも考えました。)





Temporary Assembly of the EMS-Huge:
(巨大EMS、仮組み立て完了)(2007,11月3日)




 巨大EMSの仮組み立てが完了しました。左側ユニットの重量が1814g(ミラー込み、スリーブなし)なので、アイピース スリーブや防塵フィルターを含めての左右セットの総重量は約4kgで収まるようです。

  最終的な目幅調整域は、BINOトータルの組み立て現場で決まりますが、大体最小が57.5mmで最大が78mmくらいの予定です。 最小目幅はBINO本体側の誤差が多少あっても確保できるように配慮していますが、鏡筒の調整の仕方やお聞きしているD(鏡筒間隔)の320mmの精度によって最大目幅は77o〜79o くらいまでの範囲で変わる可能性はあります。

  いよいよ明日はミラーの組み込みで、5日か6日には発送予定です。





15cmF5 OTAs installed in the frame:
(鏡筒を載せました。)(2007,11月2日)




 やっと15cmF5-BINOの鏡筒が載りました。

 右の写真は、BINOではありませんが、紹介者があったために断れなかった仕事^^; 昨晩12時までかかって、失われていたウェイト軸の製作とファインダー用アリミゾの設置をしました。 長期間のブランクを経て、古い望遠鏡を取り出した大人の方です。口径76mmf=1200o、F16もの長焦点 ですが、これが屈折の標準だったのは、さほど昔ではありません。

 巨大EMSは、昨日アルマイトが仕上がり、いよいよ最終組み立てに取り掛かります。





 Knobs for the Crayford Focucers:
(クレイフォードのノブ)(2007,10月31日)




 巨大EMSのアルマイト(外注)の仕上がり待ちに、15cmF5及び150LD-BINOの加工を進めています。 写真の6個のノブは、15cmF5 1台 と150LD-BINO 2台の3台分のBINOのメインのクレイフォードフォーカサー 用のノブです。

 巨大EMSの用途等の詳細につきましては、完成次第(1週間以内)にここで発表させていただきます。何とか サミットに間に合いそうです。





A frame of another 15cmF5-BINO:
(15cmF5-BINOのフレーム)(2007,10月29日)




 巨大EMSの進捗状況の掲載が続いておりますが、通常のBINOの製作も並行して続けておりますので、ご安心くださいませ。 11月16日の望遠鏡サミットに参加(前半のみの参加)いたしますが、極力BINOの納期に影響が出ないように配慮しておりますので、 よろしくお願いいたします。

 写真のフレームは東京の I 様分です。長期間お待たせして申し訳ございません。もうすぐ完成です。その他の方のBINOも、サミット 後に出来るだけ速やかに納品させていただきたいと思っております。





Huge EMS project-5:
(巨大EMSプロジェクト-5)(2007,10月28日)




 フィルターBOXの設置場所を示しました。 右にフィルターBOXセット単体を置いています。

 フィルター着脱の開口部の向きは、EMSケースと下に接続する眼幅調整用のクレイフォードとの 接続位置を(それぞれ3方からのセットビスで)調整することで変更できます。着脱時の振動防止から、フィルターのはめ込み抵抗 及び保持力は極めて小さく(緩く)設計してあるので、フィルターは常に重力に添った方向より挿入するのが望ましく、つまり開口部が 下を向かないようにBOXを設置するのが良いでしょう。

 フィルターBOXには、EMSの第2ミラー接続用の内径2インチのスペーサーリングと目幅クレイフォード接続用の外径65oφのテーパバレル(それぞれ 黄色と青の矢印)をそれぞれ両端に取り付けます。

 (防塵)フィルターリング(兼EPスリーブ固定用リング)の一部がトリミングしてある(赤い矢印)のは、小目幅対応で、同量の トリミングを施したアイピーススリーブとの併用で目幅57.5mmまで対応します。(実用上は、低倍であれば目幅55mmでも問題ないでしょう。)
(すでに気付かれている方もあると思いますが、EMSケースのダイキャストは、該当箇所がすでに型の段階でトリミング してあります。従いまして、フィルターリングとアイピーススリーブをトリミングするだけで小目幅対応のカスタマイズが 可能ですので、必要があれば、ユーザーの方各自でカスタマイズ加工をされることをお勧めします。)

 第2ミラーとの間にスペーサーリング(黄色い矢印)を挿入したのは、第2ミラーの先端エッジがBOX内を往復する交換(着脱)フィルター枠と衝突するのを 回避するためです。

 フィルターBOXの挿入は依頼者の方のご希望ですが、"鏡筒間隔"D"が320oの巨大BINOならではのもので、小規模のBINOでは 挿入するスペースに余裕がない場合が多いでしょう。





Huge EMS project-4:
(巨大EMSプロジェクト-4)(2007,10月26日)




 巨大EMSの主要パーツが全て完成し、これよりアルマイト加工に出します。 左端の2個のパイプは 眼幅クレイフォードの外筒ですが、これも今回のプロジェクトに特化した仕様で、ストロークを5oほど標準(150LD−BINO用) よりも長く取り、目幅80mmくらいまで対応できるように配慮しました。 ミラーケースを構成要素に分解しますと、 異形に加工した low-profile な6個のパイプになります。  この度の新規開発もepoch-makingなものであると確信しているのですが、世間一般の理解度の現状から判断しますと、 またしばらくは”タイムラグ”の悲哀に浸ることになるのでしょう。





Huge EMS project-3:
(巨大EMSプロジェクト-3)(2007,10月25日)




 (左から)写真1は右用の第一ミラーケースを背中(底部)から見た所。上のローレットツマミがY(縦方向)調整、 下のツマミがX(水平方向)調整を受け持ちます。これについては、当サイトの各所でご説明して来ましたが、つい先日、EMS-BINOを 数年使用している方より、「3つの調整ネジの内の1つの頭が脱落しています。」という"emergency call"があり、非常にがっかりさせ られました。^^; 

 ニュートン反射の標準的な斜鏡金具の3方ネジによるチルト調整では、任意の方向にミラーをチルトさせるには、普通、 3本のネジをほぼ同時的に連携させて操作する必要があります。しかも調整するネジと像が動く方向が直感に従わず、調整は 困難を極めることは経験者ならご説明するまでもないでしょう。

 EMSのX-Y調整は、一つの調整ツマミが一方向の動きを独立的に受け持っており、単純なシーソー式のチルト機構のように、 片方のネジを締めれば、同時に連携して反対のネジを緩めたりする必要がありません。Y方向に像をシフトしたければ上のツマミだけを、 X方向にシフトしたければ下のツマミだけを操作すれば良いわけで、3つ目のツマミは必要ないわけです。 では、左にある、ツマミ の無い突起部は、何の役目でしょう? 特許の説明では、(特許の)専門家の指導で「附勢手段(ふせいしゅだん)」という熟語を 使用しましたが、要するに、復元用のスプリング機構のことです。このスプリングは、X、Yの2つの調整ツマミに対する附勢手段を 兼務しています。支点と2つの調整ネジの角度関係が重要な意味を持つことは言うまでもありません。

 写真2は通常ならユーザーの方でも永久に?見られない場所です。(特別サービスで公開しています。^^;) ミラーセルの部分ですが、この上にミラーが乗るわけですから、完成後は見られないわけです。ミラーも巨大になるわけで、軽量化と 温度順応を考えて、通気孔を開けました。

 写真3は依頼者のご希望に応えて、接続位置に再現性を持たせるための工夫です。ご説明は不要かと思いますが、 赤い矢印の突起がドローチューブ末端リングの穴にはまることで、完璧な再現性が確保できます。





Huge EMS project-2:
(巨大EMSプロジェクト-2)(2007,10月21日)




 第1ミラーケース周りのパーツの粗加工が完了しました。 100oφバレルと射出側のフランジの粗加工だけでこれだけ(右の写真)の削り屑が出ました。(左の袋がゴミ袋大)

 バレルは初期位置アングルの調整のために、EMSケースにテーパ部を挿入し、3方からのセットビスで固定できるようにしています。 バレル挿入部もドローチューブ末端リングに合わせて、これよりテーパ加工をします。

 射出側フランジの続きは、→ 眼幅調整用クレイフォード → フィルターBOX → 第2ミラー の順になります。 当然ながら、 人間の目幅の制約から、第2ミラーは標準サイズになります。





Huge EMS project:
(巨大EMSプロジェクト)(2007,10月17日)




 EMSの原理は極めてシンプルであって、もともとサイズ、規模の制約はないのですが、ミラーのハウジングを 軽量で精度剛性を満たし、またより美しく製作するとなると腐心するわけです。 この度、再現性の高い合理的な製作方法を確立しました。

 3つのパイプが1点で交差する相貫構造ですが、内径、外径共に干渉物を全く生じることなく、ネジによる連結に成功 しました。(コストや納期、また熱による変形を危惧したため、今回はアルミ溶接は却下しました。)





Finished 15cmF5-BINO:
(東京のKさまの15cmF5-BINO 完成!)(2007,10月12日)




 望遠鏡サミットを約1か月後に控えまして、大変焦っておりますが、11月16日のサミットにどうしても 間に合わせたい仕事(規格外の巨大EMSセット等)がございまして、今回以降の15cmBINOにつきましては、サミット後の納品に なりますこと、なにとぞご理解くださいますよう、お願いいたします。

 納期のずれ込みにつきましては、深くお詫び申し上げます。





Almost finished 15cmF5-BINO:
(東京のKさまの15cmF5-BINO 完成間近-2)(2007,10月5日)




 眼幅調整用のクレイフォード外筒のアルマイトも今日仕上がりました。

 




Another 15cmF5-BINO in the works:
(東京のKさまの15cmF5-BINO 完成間近)(2007,10月2日)




 月が代わって10月に入り、納期の遅れに大変焦っております。皆様、本当に申し訳ございません。 納期遅れを少しでも挽回すべく、フレームの要のパーツ(黄色い矢印)をまとめて外注し、一定数確保いたしました。 (ついでにアルマイトもかけました。)





Crayford IPD tubes for 15cm BINOs:
(加工中の眼幅用クレイフォード)(2007,9月29日)




 加工中の眼幅調整用のクレイフォードの外筒です。 左が150LD-BINO用、右が15cmF5-BINO用。




HAL130 shortened to 110:
(HAL130三脚の改造)(2007,9月21日)




 左の写真が改造前、右の写真が改造後(それぞれの写真で、比較のために旧仕様のHAL三脚と並べています)。 架頭部の白いのが新型の脚(それぞれが最短の状態)。

 メーカーさんの突然の撤退や製造中止、仕様変更には度々振り回されてまいりましたが、この度も突然のHAL110三脚の製造中止及び、HAL130への 一本化に慌てさせられました。 他社品を含めて代替品を探しましたが、適当な物が見付からず、HAL130をHAL110相当まで短縮加工 することにしました。(脚外筒、内筒をそれぞれ10p短縮し、最低高さで+2p(ほぼ同じ)になりました。)

 身長175p以上の方や、地上や低空を重視しない方は標準のHAL130で問題ありませんが、それ以外の方は短縮仕様をお勧めします。

 すでに三脚込みでご注文いただいている方につきましては、短縮加工が不要の場合は差額なしでHAL130三脚に変更させていただきますが、 短縮加工をご希望の場合は、恐れ入りますが、加工料として+¥8,000をお願いいたします。(今後、HAL130改造110の三脚を ご希望の方には、\31,500(加工料込み)で承ります。)

  新型の三脚は、単に長くなったのではなく、架頭部や脚のヒンジ構造が、美観、剛性の双方共飛躍的に改善、強化されています。





12cm Bino for an Amateur in USA:
(12cmBINO完成)(2007,9月19日)




  海外向けも、国内向けの間隙で納品しないとけません。 全力を傾けておりますので、なにとぞよろしくお願いします。 今回から、12cmの標準仕様では、鏡筒を切断(短縮)することにしました。(切断用治具も製作) 今回は20mm切断し、ドローチューブ末端リングの短縮 分約21mmとの合計で41mmのバックフォーカスの追加確保(従来+10mm)をしました。 Naglar4−16mmがぎりぎり合焦する ようですが、次回からは26mmほど切断しようと思います。( 純正の繰り出し装置を当方の3インチクレイフォードと交換 した場合には、鏡筒を切らずにこれ以上のバックフォーカスが稼げます。)





Base plates for 12cm Bino:
(12cmBINO用の台座プレート)(2007,9月13日)




 12cmBINO用の台座プレート、3台分です。12cmBINOも並行して作業を 進めていますので、なにとぞよろしくお願いいたします。

 12cmBINOは、一度15cmBINOと同様の鏡筒固定タイプを検討したのですが、やはり従来の鏡筒スライド 方式を継承し、価格も維持することにいたしました。 今後の12cmF5BINOの改良点としては、鏡筒を切断してバックフォーカス を十分確保するようにいたします。(従来仕様の12cmF5BINOは、アイピースによっては合焦しないケースがございました。) 





Trunnions in the making:
(加工中の耳軸)(2007,9月11日)




 加工中の耳軸20個(BINO10台分)です。 バックオーダーの納期がずれ込んでしまいましたが、 製作ピッチを上げておりますので、なにとぞよろしくお願いいたします。

 




Finished New 15cm F5-BINO:
(新型15cmF5-BINO 完成!)(2007,9月9日)




 新型の15cmF5-BINO(クレイフォード式眼幅調整仕様)が完成しました。




Almost finished 15cm F5-BINO:
(15cmF5-BINO 完成間近-2)(2007,9月7日)




 鏡筒を載せました。もう一息です。




Framework of the 15cm F5-BINO:
(15cmF5-BINO 完成間近)(2007,9月5日)




 大変遅くなりましたが、久しぶりの15cmF5-BINOがそろそろ完成します。150LD-BINOを2台仕上げた 後に見ますと、非常にコンパクトに感じます。





Enlargement of the HF fork:
(HF経緯台、幅広加工4台分)(2007,9月1日)




 15cmF5-BINO用のHF経緯台の幅広加工4台分が完了しました。




Finished 150LD-BINO with the f-compensator:
(150LD-BINO完成(ピント補償機構付き))(2007,8月30日)




 写真2は眼幅約61mmEWV32mm外径)、写真3は標準仕様の最大眼幅、74mm。 標準仕様では、眼幅調整域は60mm(58mm)〜74mm。(58mm)は小眼幅加工(option)をした時。 前記調整範囲を外れる方は、ご連絡いただく必要があります。 たとえば、眼幅77mmの方は、61mm〜77mm 等に変更 します。また眼幅60未満の方は、スリーブの干渉部やEMSのフィルターリングの一部を切削する必要があります。(調整ストローク=16mm)





Almost finished 150LD-BINO equipped with the f-compensator:
(150LD-BINO、2台目、ほぼ完成:)(2007,8月26日)




 optionのfocus-compensatorの開発で遅くなりましたが、150LD-BINOの2台目がほぼ完成 いたしました。

 摺動スリーブが目下アルマイト加工中のため、写真では通常の固定スリーブをセットしています。 そのため、写真の状態では、focus-compensatorはスリーブと連動していません。写真より、focus-compensatorが 各部との干渉を絶妙に避け、使用上邪魔にならない位置に配置されていることをご理解いただけると思います。

focus-compensatorのoption料金は、最初+¥50,000を予定していましたが、スリーブの素材に 標準仕様との共有部分があることから、最終的には+¥43,000に決定しました。





Successful test operation of the focus compensator:
(ピント補償機構(option)の動作確認成功:)(2007,8月20日)




 更新が遅くなって申し訳ございません。お盆も休むことなく、作業は継続していますので、ご理解くださいませ。 (お盆は材料屋さん等、取引先が休みでしたので、不便しましたが・・・。)

 この眼幅調整のピント補償機構は、差し当たっては150LD-BINOのハイエンドのoptionとして開発いたしました。EMS-BINOの機能的 な意味での最後の懸案をクリヤーすることにこだわりましたが、ピント移動を伴う従来のシンプルな仕様がことさら不便ということはありません。 この機構の意義(価値)を十分に理解され、さらにご予算に余裕がある方には使っていただきたいoptionです。(外付けの 機構であり、標準仕様にも将来の設置を考慮した設計にしていますので、納品後の将来的な設置も可能です。)

 写真1(左から)はアイピース側から見たところ(右眼用配置)。写真2は眼幅用クレイフォードとEMSの第2ミラーとアイピースまでを組み立てたところ。 ピント補償機構は、このパーツの範囲で機能するため、視野の倒れの調整等は、この機構の調整関係を全く崩すことなく 行えます。

 ミニクレイフォードの摺動(六角)棒と、同軸のスリーブ側(固定)ロッドは、設計上出きるだけアイピーススリーブに近付けたいところですが、 眼幅クレイフォードの外径とドライブシャフトの位置関係等から、これが最小限です。機械的な常識から見ますと、一見 偶力の悪影響がありそうですが、アイピーススリーブの摺動はスリーブ自体に依存しておらず、ここは遮光のための はめ合いであり、ミニクレイフォードが剛性十分な平行移動を担っていますので、非常に円滑な動作と必要な 剛性を達成しています。

 写真3はスリーブ(+アイピース)を撤去したところ。スリーブの着脱は、ミニクレイフォードの摺動(六角)棒に挿入 したステンレスロッドの抜き差し(ローレットネジでクランプ締緩)で通常通り行えます。スリーブ摺動用の内筒のアルミ色が 見えていますが、完成品は黒のアルマイト加工になります(アルミ色の内筒は、"MATSUMOTO-EMS"の刻印があるフィルターリング に被せる形で固定してあります。フィルターリング自体を内筒とする予定でしたが、長さが少し不足でした。)。防塵フィルター等の着脱も通常通り行えます。また、工夫により、当初に予定していた光路長の追加 は回避出来ました。

 写真(接写)では、外付けのパーツ類が大袈裟に見えますが、BINOに組み込むと、外見上、左右のアイピースと鏡筒が作る 谷間に隠れるので目立ちません。





The principle of the focus compensator:
(ピント補償機構(option)の原理:)(2007,8月3日)




 focus compensator(ピント補償機構)の原理をお示しします。可動ロッドの六角棒(説明のために長くしてある)が アイピーススリーブと平行に動きます。(focus-compensatorは、ステーを介して所定角度でメインの眼幅クレイフォードに固定します。)

 目幅クレイフォード最長で六角棒の突出が最短(写真(左から)2)、クレイフォード最短 (写真3)で六角棒の突出が最長になります。 六角棒は当然、摺動可能なアイピーススリーブと連結します。

 干渉を危惧される方のために、使用状態のアングルを示しました。(写真4)右の眼側ユニットです。(画像の上方向が 右の対物側;六角棒はEMSの開口部同様真上(視線方向)を向いているが、接写のため、傾斜して見えている。)

 合わせて150LD-BINOの画像を参照していただきますと、よりご理解いただけると思います。





Succeeded in developing the low-profile Crayford tube for the new 15cmF5-BINO:
(15cmF5-BINO用、眼幅クレイフォード試作成功!)(2007,7月29日)




 150LD-BINOにすでに採用している眼幅調整用のクレイフォードの15cmF5-BINO用の試作に成功しました。 同じ技術の単なる応用とお考えになると思いますが、鏡筒間隔が小さい後者BINOでは、同軸タイプのクレイフォード としては、ほぼ極限のlow-profile化が必要(しかも鏡筒用のようなドローチューブの侵入不可)であり、ハードルはかなり高いものがございました。 組み付けシュミレートをしてみて、要件を満たしながら、他パーツとの干渉をそれぞれ回避していることを確認しました。 さらなるlow-profileが要求 される12cm以下では、外付けのクレイフォードを検討しています。

 今後の伸縮管タイプの眼幅調整は、全面的にヘリコイドからクレイフォードに移行しますが、BINO完成品は、当面価格は据え置きとし、 EMSのみのご注文の場合は、クレイフォード式は値上げをいたします。(ヘリコイドの在庫がある間は、両方の仕様を受注します。)

 ヘリコイド方式を使用している方(今後購入される方も含めて)にご注意申し上げます。  ヘリコイドは、元来デリケートなメカニズムでありますが、構造上、low-profileで長目のストロークを確保した物は特に弱い 物です。それは、機械的な常識から見て、当然のことですが、low-profile & long-stroke(さらに大内径)の相矛盾する機能は応用上大変魅力的であり、 製作者としては、敢えてそのリスクを買って採用した次第です。幸い、国内の方はそのことをご理解いただいているせいか、 現在まで一件もクレームは入っていません。 ただ、負荷に対して脆弱であることは承知していましたので、改善策を 模索して来まして、この度画期的なクレイフォードの開発に成功しましたことは、先日来このサイトでご紹介して来た次第です。

 しかし、このタイミングに当たり、海外の方2名より、相次いでヘリコイドに関するクレームが入りました。出荷段階でチェックしていましたので、 狐につままれた心境でしたが、この度のユーザーの方が添付されたムービーファイルを確認しましたところ、片方のアイピースの先端 を持って、揺すってガタを示しておられました。^^; 確かにBORGの7757ヘリコイド等は薄肉のパイプ端面(実効肉厚3mm未満)に2mm径の回転 止めピンを圧入しただけなので、比較的簡単に歯槽膿漏の歯のようにピンの根っこがぐらつくわけです。この点を改善するようにメーカーさんには再三指摘したのですが、改善されませんでした。ただ、構造を 理解して、いたわりながら使用すれば回避できる部分も大きいので、その点をご理解いただきたいのであります。^^;(ぐらついたピンは一度抜いてからエポキシ系の 2液混合タイプの接着剤で接着すれば対処できます。)(Don't nitpick!)

(以前に使用していたPENTAXのヘリコイド接写リングは強力かつ安価でしたが、製造中止であり、また最短長が長い ことと、内径が小さい欠点がありました。)





今後の仕上がり予定(2007,7月28日)

ご注文日    イニシアル等     内容          仕上がり予定

3月20日    静岡県、N 様   150LD-BINO           8月中旬
3月26日    千葉県 H 様   15pF5-BINO          8月下旬
4月16日    東京都 K 様   15pF5-BINO          9月上旬
4月18日    東京都 I  様   15pF5-BINO          9月上旬
4月26日    兵庫県 H 様   150LD-BINO           9月中旬
5月17日    愛知県 T 様   15pF5-BINO          9月下旬
6月15日    山口県 N 様   150LD-BINO          10月上旬
6月19日    東京都 O 様   12cmF5BINO(鏡筒平行移動式) 10月中旬
6月21日    大阪府 A 様   12cmF5BINO(鏡筒平行移動式) 10月中旬
                    (クレイフォード)

  以上が大体の仕上がり予定でございます。 一日も早く仕上がるように努力いたしますので、 なにとぞご理解くださいますよう、お願いいたします。





All machine works were done with 10 sets of CFF:
(クレイフォード・フォーカサー、10個分の機械加工完了)(2007,7月27日)




 クレーフォード・フォーカサー10個分の主用パーツの機械加工が完了しました。 これより、アルマイト加工に出します。

 CFFの自前製作を開始してから、これで30個作ったことになります。

 BINOの納期が遅れていますこと、大変申し訳なく思っております。

  近日中に、今後の仕上がり予定を個別(イニシアル表記)にここで発表させていただくつもりで ございます。各種パーツの在庫切れの時期に当たってしまいましたが、これより組み立てる5台分に つきましては、速やかに工程が進む予定ですので、なにとぞご理解くださいますよう、お願いいたします。





Outer tubes of Crayford Focuser in the making:
(加工中のクレイフォード・フォーカサー外筒)(2007,7月22日)




 加工の山場を越えた、クレイフォード外筒、10個分。




Structural frame of another 150LD-BINO is finished:
(150LD-BINO 2台目(静岡県Nさま)のフレームが完成しました。)(2007,7月20日)




 150LD-BINOの治具は全て整いましたので、今後は速やかに工程が進む見込みです。 ただ、メインのクレイフォードフォーカサーの望遠鏡接続部の構造が150LDだけが特有のため、またまとめて製作するため、 少しお時間をいただかないといけません。(15cmF5用の在庫はあるのですが)





Semi-Apochromatic 15cm Binoscope is almost finished!:
(150LD-BINO、ほぼ完成!:)(2007,7月13日)




  大変遅くなりましたが、150LD-BINOがほぼ完成しました。 まだ細かい手直しはあるものの、心配していた、基本的な部分は全て計算通りであり、 大成功でした。

  例のごとく、店の前の水銀灯のポールに張られた雲の巣の細い糸の、観察者の琴線に触れる見え味に、やはりアクロマートを 一皮凌ぐポテンシャルを感じました。射出瞳の周りに余分な迷光は全く認められず、鏡筒自体の徹底したバッフルと 当方オリジナルのクレイフォード内筒内径の遮光シートが功を奏しているようです。

  メインのクレイフォードと、目幅調整のクレイフォードの効果は予想通りで、全く回転ガタのない機構の満足感を 味わいました。これは、150LD-BINOに限らず、今後の大型のBINOに全て採用する機構であり、合焦と目幅調整が初めて完璧にイメージシフトから 開放された日として、今日はEMS-BINOの歴史にとって、特別な日となりました。

  目幅調整用のクレイフォードのノブの位置は元来は自由なのですが、設計者の意図としては、写真の位置が定位置です。 それが、focus-compensator を使用する場合の定位置だからです。





Another five knobs of the IPD Crayford:
(目幅調整用クレイフォードのノブ、3台分:)(2007,7月11日)




  昨日の写真の1個と合わせて、合計6個、現在受注中の150LD-BINO 3台分の目幅用クレイフォードのノブの完成です。 小さなパーツですが、これにも治具は新たに必要で、メインのフォーカサーのノブとは大きさが違うので、 その治具は役に立ちません。

  片方の鏡筒にEMSを装着して、初めて合焦の確認をしました。EWV32mmで、無限遠で32mmの余裕、optionのfocus-compensator用の 摺動スリーブの使用を想定しても20mmの余裕があり、まずは一安心しました。 今まで随分とお待たせしてしまいましたが、 これより製作に加速が付く予定ですので、今しばらくお待ちくださいますようお願いします。





New knob of the IPD Crayford:
(目幅調整用クレイフォードのノブを作りました。:)(2007,7月10日)




 接写したためにノブが大きめに写っていますが、実際は一回り小さい感じです。最初の既成のローレットつまみ よりも、はるかに操作感が良くなりました。





Succeeded in checking of the operations of the Mini Crayford:
(ピント補償用クレイフォード、動作確認成功:)(2007,7月9日)




 ピント補償用のクレイフォードの動作確認に成功しました。

写真は実験装置で、実際の運用状態ではありません。極めて合理的にコンパクトにまとまりました。

 今のところは、標準仕様に組み込む予定はありませんが、EMS-BINOのポテンシャルを全て引き出すための、 最後の難問をクリヤーしたということで、この度のミニCFフォーカサーの開発の意義は大きいのです。

 EMS-BINOの醍醐味を味わうためには、必須な機構ではないかも分かりませんが、最後の懸案を少なくとも理論上クリヤーするということが、 開発者にとりましては、特別な意義を持つのでして、その確認のためにBINOの製作時間に少々食い込んでしまいましたこと、 なにとぞお許しくださいませ。

EMS-BINO開発履歴:ダハ不使用での2回反射での正立像(ワンポックスタイプ) → EMSの2ケース化(応用性の飛躍的拡大) →  伸縮管(ヘリコイド等)による目幅調整 → ミラーチルトでのX-Y調整を達成(操作性の飛躍的改善) → 伸縮管によるピントずれの補償機構:

 




Anodizing is finished with the Crayford; Replenishment of the Mirror's bed tips:
(目幅用CF、アルマイト完了; ミラー台座チップ補充加工:)(2007,7月6日)




  昨日は黒い被写体である、アルマイト済みの目幅クレイフォードの写真撮影に手こずり、バッテリーが上がり、 結局撮影中止を余儀なくされました。^^; 数日前に、地元情報誌の”鳥取now”の取材でカメラマンの方が EMS-Sを1台撮影されるのに、撮影用の照明や敷物を用意されて、数十分もかけておられたのを思い出しましたが、私の場合は、 ただありのままに、細部を分かりやすく写したいだけなのですが、それでも時間ばかり経って、良い写真は撮れません。

   真ん中の写真は裏側から見た所です。 ノブは実用と外観から、やはり、メインのクレイフォードのようなノブを 自前で製作することにしました。

   右の写真は、ミラー台座用のチップです。これだけ仕上げるのに、2日かかりました。 忙しい時に限って、 パーツの在庫切れが頻発し、焦っています。^^;





Innovative focus compensator.
(ピント補償機構の外筒兼ベアリングホルダー)(2007,7月3日)


  


 This is the core of the innovative focus compensator.

 これがピント補償機構の主要パーツです。詳細は日記をご参照ください。





Outer tubes of Crayford focusers for IPD adjustment.
(目幅調整用のクレイフォード外筒)(2007,7月2日)




  写真前列の背の低い方のパイプは、15cmF5-BINOの目幅調整用のクレイフォードの外筒(1台分)で、 後列の背の高い方のパイプは、同15cmLD用(2台分)です。これより、アルマイト(黒)に出します。

  写真の外筒を始め、全ての構成パーツ用におびただしい数の治具を作りながらの作業ですので、時間がかかっており ますこと、なにとぞご理解くださいませ。 次期ロットからは、格段に速く作業が進む予定です。





Flange of 150LD to be reformed to accept the low profile focuser.
(150LDのフランジの加工)(2007,6月30日)




 このサイトの常連の方には、釈迦に説法かと思いますが、平行光線が対物レンズを通過後に作る光束の円錐の、鏡筒の外に出た 先っぽの長さのことをバックフォーカスと言います。接続する光学パーツにより、バックフォーカスの要求量(消費量)が異なるわけです。

  一般的に、望遠鏡メーカーや販売店さんは、せいぜい2インチ天頂ミラー等を基準にして新製品のバックフォーカスを決定されているようで、 たまにマツモトのEMSに配慮してくださっている場合でも、それは単体用のEMSであったり、あるいは余裕が計算されていいなかったりする 場合がほとんどです。双眼の場合は、必要バックフォーカスは鏡筒最大径に依存し、単純ではありません。

  NERIUS150LDは、バックフォーカスは一般的な鏡筒よりは長く確保してあるのですが、残念ながら鏡筒最大径(対物フード径)が200mmも あるため、その分、目幅に寄せる光路長が増えるので、標準鏡筒のままでBINOを構成するには、バックフォーカスがまだ足りません。

  軽量化と、必要バックフォーカスを確保するために、当方オリジナルのクレイフォードを使用することにしました。 NERIUS150LDのフランジは、望遠鏡側をテーパ付きのオス、フォーカサー側をメスで接続する構造ですが、内径、外径共、 当方のクレイフォードとの接続に不都合がありましたので、望遠鏡フランジの内径を大きくして突起を削り落とし、 フォーカサーの接続部をオスのテーパーにして接続しました。(ネジ込みにしないのは、これから設置する ハンドルとのアングルの調整等に、その方が便利だからです。)

 (マイクロフォーカサーがちょっとした流行のようですが、私はこれを全面的に否定はしませんが、これはやや矛盾をかかえた機構であると 思います。マイクロフォーカサーを装備すると、粗動の際に、微動システムを逆駆動(加速回転)させる負荷がかかりますので、どうしても、粗動がやや重くなり、 時にコツコツした、円滑さを欠く動きになる傾向が見られます。ですから、マイクロフォーカサーを装備したために、マイクロフォーカサー の使用が必須になるというジレンマもあるようです。 ちゃんと作った微動なしのクレイフォードは、極めて円滑であり、少なくとも 眼視に於いて、私はマイクロフォーカサーの必要性を感じません。)





Crayford telescopic pipe for IPD adjustment
(目幅調整用クレイフォードの製作に成功しました!)(2007,6月24日)




 ご承知のように、大型のBINOの目幅調整は、鏡筒を固定し、EMSの2つの構成ユニットの間隔の伸縮で行います。

 その伸縮手段として使用していた直進ヘリコイドは、一般的に強度や耐久性に不安があり、また 内径や全長、ストローク等の仕様が、使用目的と合致し難いことが多いため、より良い方法を模索して来ました。

 メインの合焦機構として、自前のクレイフォードフォーカサーの製作に成功した段階で、 この機構を目幅調整にも応用出来ることを確信していました。さらに、クレイフォード方式は、ピント補償機構との連動に 好都合であることも分かっていました。この度の試作の成功により、大型BINO用の目幅調整の伸縮管を、 全面的に表題の独自のクレイフォード方式に転換することになりました。

 内筒の方を動かす通常のクレイフォードフォーカサーとは逆に、第2ミラーユニット(アイピースが付く方) と合体した外筒を動かすのは、操作軸とEMSの第2ユニットの位置関係が相対的に固定し、focus-compensator(ピント移動補償機構;開発中) との連動に好都合だからです。





EXQ-1.6X for Sky90BINO (2007,6月19日)



 Sky90-BINOにエクステンダーQを使用したいというご要望は以前にも日本の方よりいただいたことは ありましたが、私自身がその製品をよく理解しておらず、バックフォーカスに余裕がないので無理、ということで お断りしていたように記憶します。この度のスペインの方は、すでに同鏡筒1本とEXQ-1.6Xを所有しておられ、ご自身で合焦に問題がなさそうなことを検証され、熱心に 要望されましたので、何とかしてみることにしたものです。 お互い、外国語である英語でのやり取りでしたが、互いに 熱意があれば意思は良く伝わるものだと、改めて思いました。

 左の写真が部品構成図です。EXQ-1.6X本体は(2)ですが、タカハシに注文して届いた物は、複数 の不要な延長筒(写真には写っていない)とのセットになった長大な物で、従って原価コストも予想外に高くなって、このパーツでは完全に大赤字になってしまいました。 (T社の対応は大体こんなもの^^;)

 (1)は鏡筒付属の接眼アダプターの一つで、2インチ→M43p=0.75AD。 (3)と(4)が当方で整えた部品で、(3)はEMS-M用の3.64ネジ付きの2インチキャップを42mmP=0.75ネジに加工した物にEMS用のフィルターリング(2インチ雄) を接続した物。(4)はやはりEMS用の2インチスリーブ(旧タイプ)です。

 真ん中の写真が、構成部品を全て組み立てた状態(接写をしたら歪んで写ってしまいました)。(2)のEXQ-1.6Xはほとんどが(3)の中に隠れます。この組み合わせですと、 バックフォーカスの消費はマイナスの10mmくらいで、逆に10mmほど余裕が生まれました。 因みに、ドローチューブに直接接続するADや2 インチスリーブをタカハシ純正に戻した状態で同様のフルセットとEMSを接続した場合の光路の追加消費は約+5mmくらいでした。

 Sky-90のような超コンパクトな鏡筒には、バランス対策上、率先してお勧めはしませんが、バランス調整を自己責任で解決 されるのであれば、可能なoptionとして理解されても良いでしょう。





Sky90BINO for Fellix in Spain is almost finished.(2007,6月18日)



 更新が遅れておりますが、オーストラリアの2件は納品済みで、スペインの1件もほぼ完成しています。 これより、中途でストップしておりました国内の150LD-BINO 2台に着手し、続けて15cmF5-BINOに着手いたします。 お待ち通しいとは存じますが、なにとぞ よろしくお願いいたします。 各種パーツの在庫が切れる時期に当たり、BINO製作と並行してパーツ製作に余分な時間がかかっており、申し訳ないと思っております。





EMS set for Nard is finished! (2007,6月9日)



Sorry to have kept you waiting so long, Nard. Your EMS-LS set is finishd today and the EMS-L set for Peter is almost finished, too. Concering to this new helicoid extention tube type, you should unscrew the set screw shown by the light blue arrow instead of the yellow arrow to disconnect the second mirror unit for the filed rotation adjustment. The set screw shown by the yellow arrow is a dummy for this type.

 オーストラリアの2名の方からのEMSセットの内、1セットが完成し、もう1セットもほぼ完成しています。 以前にもご説明したと思いますが?、新型のヘリコイド式では、水色のホローセット(芋ネジのこと)を緩めてEMSユニットの 接続を解除します。それは、視野の倒れの調整時に必要になりますが、新型のヘリコイド式の場合は、本来のその目的のネジである、黄色い 矢印のセットビス(ホローセット)はダミー(穴塞ぎ)ですので、ご注意ください。因みにお二人の使用鏡筒はそれぞれ、Sintaの15cmF5と同 F8です。





EMSケースの加工2 (2007,6月5日)



EMSケース100個分の追加加工が完了し、塗装工程に続けますが、他のパーツも底を突いており、 この所、忙殺されており、工程が進まず、申し訳ございません。これより、遅くなっているオーストラリアの方2名の EMS双眼セットと、スペインの方の鏡筒1本(Sky90)出しの変則注文に応えないといけません。




EMSケースの加工 (2007,5月28日)



 BINO等を製作しながらも、材料としてのEMSケース等も定期的に一定量は仕上げておかないといけません。 ケースの在庫がある間は、比較的に気楽に受注をさばいておりますが、在庫が底を突きますと、慌てて仕込みをすることになります。





95φ(Sky90)鏡筒バンド (2007,5月23日)



 以前に4個製作していた表題のバンドはすでに消化してしまいましたので、今度は頑張って10個作りました。 待ってくださっている依頼者の方にとりましては、2個あれば良いのですから、迷惑な^^;話かも分かりませんが、 作る立場としましては、一度にたくさん作った方が生産効率が良いのです。

 光学メーカーの姿勢として、1.独自規格の採用で、消費者に他社製のパーツを買わせないようにする;というのと、2.出来る限り 他社製品との互換性を考慮して、ユーザーの便宜を図ろうとする;という、二つの姿勢があると思いますが、95mm径という 鏡筒径は、前者の姿勢を象徴しているように見えます。

 バンド10個と言っても、パーツは20個、かなりの労働でした。それでもBINO 5台分にしかなりません。^^;





案ずるより産むが易し(Nerius15LD-BINO) (2007,5月18日)



 鏡筒の現物を見ながらも、実際に組み立てて見るまでは大きさや重量の感覚が分かりにくいものです。 受注しながらも、(外観的に)現実的な大きさで収まるかどうか、心配していました。
 鏡筒のみ(EMSもfocuserもなし)を組み立ててみましたが、重さは確かにアクロマート鏡筒より重いものの、意外にコンパクトに なりました。水平回転も円滑で、経緯台の操作性は全く問題ありません。

  両端の2枚の写真がフード収納時ですが、focuserなしの全長=645mmしかありません。右端の写真では、対物 フードが互いに接触して見えますが、実際には2mmほどの隙間があります。

 3番目の写真がフードを一杯に引き伸ばした所です。対物のコートも立派(写真2)で、鏡筒内バッフルも徹底して います。(当方の都合から申せば、もっと簡素で軽量が良いのですが^^;)





Megrez90-BINO、細部の説明 (2007,5月17日)



  この仕事をしながら、提供させていただく情報量は多いほど良いのかどうかを迷うことが多く なったのですが、表題のBINOの細部について、ご説明します。

  まず、タカハシのSky-90や当鏡筒、及び小型の鏡筒で、EMSのシフト量に余裕があり、かつ望遠鏡の バックフォーカスが不十分の場合に、EMS-Lには限外加工として、スペーシングパイプを2mm標準より短くして います。画像の「10mm」と記載している黒いパイプのことで、両サイドの接続フランジのツバの厚み2mmは含んでいません。  2枚のミラーのエッジが接近しますので、製作には神経を使いますが、このわずか2mmの光路節約は貴重です。

  2インチマルチショートバロー(笠井)も追加加工が必要なことは、以前にこのコーナーでご説明した通りですが、 今回はさらにバックフォーカスが苦しいので、39mmの2インチスリーブを用意し、合わせてエクステンダーレンズとバローのスリーブとの 間隔もより短くしました。推定倍率は1.6倍です。

  ファインダー用アリミゾは、ご希望(option)により、左右の鏡筒に取り付けました。同鏡筒は、左右勝手に対する配慮が行き届いていて (これは珍しい特徴です。)、左右の対称位置にM5のネジが切ってあり、オリジナルの状態は、ダミーネジで蓋がされています。 ですから、好きな側に台座を取り付けることが出来るわけです。  ネジ1本での台座の接続がご不安とのご指摘でしたが、R形状の部分にコの字(または凹円柱)形状のパーツ を取り付けるわけですから、しっかりネジを締めておけば、回転のしようはなく、十分に強固に固定します。

  それと、これは気付いている方が少ないですが、左鏡筒の接眼部のローレットネジが左側に付いていますが、 これも同様の配慮がなされていて、私が位置を付け替えたものです。右の止めネジは隠れていますが、左右対称になっているという ことです。





Nerius150LD-BINO用の幅広フォーク (2007,5月16日)



 Nerius150LD鏡筒は、BINOの素材としては、鏡筒径が極めて大きいのがネックです。 鏡筒の連結方法にも腐心したのですが、フォークの幅を今までよりも格段に広げる必要があることが、 BINOを実現するためのもう一つの課題でした。

 拡張幅が広いので、今まで15cmF5-BINO用の改造に用いて来た方法は使えず、新たな方法を 試しましたが、意図した通りに仕上がりました。写真左が15cmF5-BINO用の幅広フォークで、右が今回改造したセミアポBINO用です。冗談では ないかと思うほど広くなりましたが、フォーク自体の強度は全く問題ありません。

 ただ、完成BINOの重量が水平回転部の操作性にどう影響するかが不安ですが、現状では他の軽便な方法は 無いわけですから、取りあえずはこの架台でご使用いただきましょう。

 何事も理想を追えばきりがないのですが、これで当面の大きな課題をクリヤーしたわけです。まずはあの巨大な 鏡筒が運搬仕様のBINOになるということをご評価いただけましたら幸いです。(巨大で重い鏡筒ではありますが、 一方では、スライドフードを収納すると15cmF5BINOよりも短くなるという一面もありますし、鏡筒を分解して運ぶ選択肢も ありますので、重量や大きさの点では、あまり悲観されることもないでしょう。)





Megrez90-BINO 完成 (2007,5月15日-2)



  耳軸ブラケットを偏心仕様に変更し、EWV32o使用時のバランスが完璧になりました。
 赤道儀用のブラケットも製作しました。

 GPD赤道儀のカタログ掲載の搭載(限界)重量、10sからしますと、数字的には問題ないようですが、 モーメント加重が大きくなりますので、やや不安な気もします・・、T 様、使用してみられた結果をまたお知らせください。





Megrez90-BINO ほぼ完成 (2007,5月15日)



 Megrez90-BINOはまだ製作台数が少ないので、1台ごとにマイナーな改善を施している段階です。 重心位置の決め方もその一つです。今回は鏡筒位置を少し手前に変更することで、偏心耳軸ブラケットの使用を 回避できるかと思った(右の写真の、4枚まとめて加工中のブラケット)のですが、組み上げてみますと、やはりややトップ ヘビー(対物側が重い)の傾向がありましたので、急遽偏心ブラケットを製作しているところです。偏心と言っても、耳軸の 移動量はわずか10mmなのですが、この場合は単に鏡筒を移動するのと違い、BINO本体のシステム全体の重心が移動しますので、 重心移動の効果が大きいわけです。小型の鏡筒では、鏡筒バンド方式よりも美観的に優れているブラケット方式ではありますが、 バランスの初期調整では、実はこうした、目に見えない苦労があるのです。(特にMegrez90鏡筒は、focuserを受ける鏡筒フランジが 台座ブラケットを兼ねる特殊な構造のため、バックフォーカスの追加確保ができない等の弱点もございます。^^;)

 ただ、現実には、VIXENのHF経緯台の特長である、耳軸クランプとナイロンブッシュの組み合わせにより、微妙なバランスの変化に 対応しますので、そう神経質になることはありません。 駆動装置を省いた軽便なフリーストップの経緯台を使用するという 前提をお忘れないようにお願いします。 最初から数百倍での精密観測を前提にされるのであれば、赤道儀+回転装置等、 以前から当サイトに画像等でご提案(掲載)して来ました方法か、コストをかけて特注の経緯台を検討されれば良いでしょう。

 今回は、依頼者の方のご希望で、子午線付近のみの限定で、敢えて回転装置なしでGPD赤道儀に接続されたいということでしたので、 検討しました結果、赤道儀接続用のブラケット(右の耳軸ブラケットと交換)を別にご用意することにしました。 BINO本体の形を全く崩さずに外付け部品のみで対応することも全く不可能ではありませんが、BINO底部の複雑な形状、耳軸の出っ張り の回避等を考えますと、赤道儀の不動点からBINO重心までが遠くなり、良い結果が得られません。それらを全て考慮 した上で、赤道儀に接続する際には、多少面倒ではありますが、右側の耳軸ブラケットを耳軸込みで撤去し、赤道儀用のアリガタが取り付いたブラケット を接続するということにいたしました。
 左の写真で、操作ハンドル取り付け用のロッド(四角棒)の下にかすかに見えている、台座プレートの右端の底に付いているロッド(六角棒)は、そのブラケットの 交換作業を楽にするための、平置き用のステー(OPTION)です。





Megrez90-BINOの台座 (2007,5月13日)



  Megrez90-BINOも放っているわけではございませんので、ご安心ください。^^; EMSのみのご依頼を含めて3件くらいの ご依頼を同時進行しているのは、以前から普通にやっていることです。

 今回は、以前とは違ったアングルで撮影してみました。これでこのメカの意味がよりはっきりとご理解いただけ るのではないでしょうか。完成品を入手されるまでは、杞憂をめぐらす方もいらっしゃるようですが、構造は極めて単純 明快であり、平行移動方式でも、鏡筒固定仕様同様、光軸が狂う要素はほとんどありません。

 繰り返しご説明しております、楕円穴は、鏡筒ブラケットとリニアスライドバー(四角棒)とを接続する スペーサーパイプが通る穴ですが、お察しのように最大眼幅のリミッターを兼ねますので、従来仕様のように、不用意に眼幅 を大幅に広げた時に、左鏡筒の横腹を左側の耳軸ブラケットの内側にぶつける心配もなくなりました。





(NERIUS150LD-BINO用)フレームがほぼ完成 (2007,5月12日)



  15cmF5-BINOとほとんど同じ構造のフレームです。この構造ですと、鏡筒の調整が簡単ですので、 重量のために、組み立てたまま運搬するのがおっくうな場合や、海外遠征等では、鏡筒を外して運搬されることも 可能です。一度調整すれば、分解しても水平方向の光軸は狂いませんので、バンドを仮締めの状態で全体のねじれを調整して 増し締めすることで、数秒で鏡筒の平行を出すことが出来ます。アイピース交換による微妙な調整はEMSのX-Y調整が利用できる ことは他の機種と同じです。この使用法は、15cmF5-BINOと全く同じです。

 セミアポ仕様の15cmBINOは、熱心なご依頼に応じて、正式発表の前に試作を兼ねて製作をスタートさせましたが、アクロマート 鏡筒との互いの位置付けにつきましては、単純なグレードの差ではないと考えております。両方とも適材適所に存在意義の あるBINOとして継続して行く予定ですので、よろしくお願いいたします。

 アクロマートの15cmF5-BINOのBINO本体重量が約15kgで、セミアポ仕様ですと19kg強。 低倍での星雲、星団観測では、アクロマートでも色収差は全く問題になりませんので、 ご使用目的(遠征観測が多いか、惑星等も観察されるか、・・・等々)をよくご考慮の上、機種の選定を されますことをお勧めします。

 




(NERIUS150LD-BINO用)バンド接続部品、成功確認 (2007,5月8日)



 『追加部品(白い部品)がこれだけ(もちろんEMS等は必要ですが)でBINOになる。』と申しますと、誤解を招きそうですが、 これがBINO作りの要(かなめ)の部品であることは間違いありません。

 せっかく平座が付いている方を接続しなかったのは、それだと、鏡筒間隔が広くなり過ぎるためです。NERIUS150LD鏡筒は鏡筒径が176mmと 太く、フード径は逆に200mmと、光軸調整装置付きとしては比較的コンパクトに抑えてあるため、その差が24mmしかありません。 その前提で鏡筒間隔をぎりぎり200mm強にするには、常識的な連結方法ではいけません。

 実は、このバンドの接続部品は、ずっと以前に治具を完成させ、部品も8個製作していたのですが、この度、組み立ててみて、 設計に問題がないことを確認した次第です。 以前に日記に掲載しておりました巨大治具は このための物で、一度に8個の部品を仕上げることが出来ます。 この部品を敢えてバンドのR部分に固定し、 平座の方は耳軸プレート接続用にキープいたしました。

 形状にも知恵を搾りましたが、ネジによる結束も、内径に頭が出てはいけず、しかも強固に固定する必要があるので、 特別な工夫を凝らしています。 また、接続部品の取り付け位置を決定する方法(軸出し方法)も、確実で極めて合理的な方法を 発見しました。

 純正のバンドは追加加工が多く必要になることと、BINOには不要なハンドルがあるため、、笠井さんのご厚意により、周辺パーツから適当な物を選びました。 実際に届いたバンドを見ますと、WEBカタログの写真の印象よりも精巧で頑丈、実に立派な物でした。

 この小さな接続部品が、(構造体を兼ねた)運搬用ハンドルの取り付けの座を兼ねているのは、15cmF5-BINOと同様で、鏡筒2本よりも軽いBINOと予告 しました根拠の一部がご理解いただけたことと思います。

 HPには、この一号機が完成した段階で写真を掲載し、正式な受注を開始する予定です。





フォーク幅広改造 (2007,5月3日)



 今日の午前中に、15cmF5-BINOを店頭でお引き渡しました。 大阪より二人、いや一人と一匹?で取りに見えてくださいました。 40kgは裕にあると思われるレトリバー君に車庫で待っていただくのは気の毒なので、一緒に店まで来ていただきました。 ご主人と違ってBINOには全く興味を示されませんでしたが、用事が済むと、安心してご主人と一緒に車に乗り込んで 帰られました。

 Megrez90-BINOは完成を目前にした段階で、急遽option加工のご要望が入りましたが、連休中のため 材料の手配に日数を要しますので、他の仕事をさせていただきました。

  お友達と同時に15cm-BINOを計画中のオーストラリアの2名の方より、一緒に2セットのEMS双眼セット及び 幅広フォークの依頼を受け、急遽15cmF5BINOバックオーダー分を含めて3台分のフォークの幅広改造をしました。

 この後、さらに幅の広い、NERIUS(セミアポ鏡筒)用の幅広改造をしないといけません。

  画像はベースシャフトを幅広改造した後、再組み立て中の写真です。フォークの根元の薄い円形の化粧板は、両面接着シートで所定位置に貼り付けてありますが、 それを剥がすと、写真のように、フォークをベースシャフトに取り付けている構造が見えて来ます。 反対側にはオスの六角のボス が出ていて、ベースシャフトの六角穴にしっくりとはまるようになっています。 これならたとえバイトのオバチャン?が組み立てたとしても、 左右のフォークの角度が完璧に合うわけで、VIXENの見事な設計が表れています。

  この継ぎ目が全く見えないフォークの幅広改造のマジックの種明かしは、以前にご紹介しています。





Megrez90-BINO用台座 (2007,4月29日)



 耳軸ブラケットが付きました。赤道儀等への接続台座をご希望の場合は、この段階で具体的な仕様を 検討させていただく必要があります。 鏡筒を載せて調整してしまうと、追加加工が厄介になります。





Megrez90-BINO用ベースプレート完成 (2007,4月28日)



  埼玉県のT様、遅くなりましたが、Megrez90-BINO用のベースプレートが完成しました。
 出来るだけ早く完成させたいと思っております。
  (プレートの穴配置は、Sky90-BINOと同じになります。)

 5月中頃までには、香川県のH様のNERIUS150-LD-BINOに本格着手する予定です。 同BINOは、軽量化に 特別な工夫、改造を施し、鏡筒2本よりも軽いBINOを目指します。軽量化とバックフォーカスの延長確保を 兼ねて、合焦装置は、当方オリジナルのクレイフォード(15cmF5-BINO用と同じ)になります。

 それとほぼ同時進行で、静岡県のN様分の同仕様のBINOにも着手する予定です。

 今ご紹介させていただいていない方の分も並行して準備を進めておりますので、お待ち遠しいこととは存じますが、 なにとぞよろしくお願いいたします。 治具の工夫、追加により、作業能率はかなりアップしております。





15cmF5-BINO完成 (2007,4月27日)



  左の写真は、当方お勧めのEWV32mm(Extra Wide Angle 85°)(カサイTD)を装着した状態。 真ん中の写真は、2インチマルチショートバロー(2-inch short barlow ) を併用した状態です。 ただし、同(2倍)バローを標準の仕様で使用しますと、右の写真のように、挿入部が各所 スリープに挿入しきれず、外観も悪く、何より合焦に支障をきたします。

 そこで、改造してうまく収めたのが真ん中の写真 です。瞳径からの推算より、倍率が約1.8倍になりましたが、もともとバローという物は、使用するアイピースの主点位置によって倍率が異なる ものですから、気にすることはありません。(もともと”何倍のバロー”というのは目安です。)

 EWV32mmの圧倒的な抜けの良さと、巨大なアイレンズによる覗き易さをキープしたまま、85°の超広角18mmのアイピースに変身させる有効なパーツとして、 2インチマルチショートバローはお勧めの一品です。

(EWV32及び2インチマルチショートバローは常に当店に在庫があります。)





15cmF5-BINOほぼ完成 (2007,4月25日)



 新仕様の15cmF5-BINOの5台目がほぼ完成しました。

  右の写真は、当方のクレイフォードフォーカサーのみを求められて、ご自分で取り付けをされる方の ために、ついでに掲載しています。自作に慣れた方であれば、釈迦に説法かと思いますが、市販鏡筒の 鋳造パーツの3方穴の位置が正確でない場合があります。そんな時は、決して無理に(斜めに)ネジ込まないで、 バカ穴側(望遠鏡側)の穴の該当個所をリーマ等で修正してからネジを締めてください。

 クレイフォードフォーカサーの使い方は、基本的には従来のラックピニオン式と何ら変わりません。 ベアリングを使用しているので、クランプを緩めたとたんに滑り落ちると誤解している方がありますが、そんな事はありません。 右の拡大写真のピンクの矢印のセットビスの締め加減でフリクションを調整できます。水色の矢印のローレットネジは クランプ用ですが、通常は使用しません。フリクション調整ネジ(ピンク)は、むやみに強く締めるのではなく、 システムが自重でずり落ちない程度が良いでしょう。クランプネジは、敢えてピントを固定したい場合や、特別に 重いアイピース類を装着して天頂を向けた際に、万一スリップする傾向が見られたら使用してください。クレイフォードでは、このクランプを 使用しても、従来のラックピニオン式のように内筒が首を振る心配はありません。尚、クランプネジの先端には プラスチックチップを埋め込んでいますので、内筒を傷付ける心配はありません。





15cm-BINO用クレイフォード完成 (2007,4月23日)



表題のクレイフォードフォーカサーを、これで14個作ったことになります。




15cm-BINO用クレイフォードのノブ (2007,4月19日)



 15cmF5(アクロ)-BINO 及び 15cmセミアポBINO 用のクレイフォードのノブです。





15cmF5-BINO 完成! (2007,4月5日)



  大変遅くなりましたが、15cmF5-BINOが完成しました。

ファインダー用のアリミゾ台座は、観察者の利き眼の反対側に設置するのが理想です。(市販鏡筒の 都合で制約が出る場合もありますが。)

 利き眼を自覚的に調べる方法は、両眼開放で手を伸ばして目標を指さして狙い、ウィンクをしてみて、目標 が逃げない方の眼が利き眼です。

 利き眼を他覚的に調べる方法は、古いカレンダー等の紙で顔がすっぽり入りそうなくらいの大きなメガフォンを作ります。 メガフォンの口は3cm径弱にします。それを被検者に逆にして(大きい方の口を顔に向けて)持たせて、「私の方を見てごらん。」と言います。すると、被検者は 両眼で見ているつもりですが、検者から見れば被検者の利き眼だけが見えている、というからくりです。^^; この方法なら相手が幼児 でもペットでも検査できます。





15cmF5-BINO 完成間近 (2007,3月31日)



 大変遅くなりましたが、15cmF5-BINOがほぼ完成しました。 右の写真は加工中のEMSセット2台分ですが、1台分はオランダ の方からの依頼で、EMSのみのご注文です。





BINO製作停滞のお詫び (2007,3月26日)

 1週間ほど、急に閃いた治具のアイデアを試すことに費やしてしまい、さらにこの2日間、 PCのシステム障害でネットに接続できませんでした。明日より正常に戻しますので、よろしくお願い いたします。 また、この間に、能登の方では大地震が発生し驚いています。被災された方には、心より お見舞い申し上げ、一日も早い復旧をお祈りしています。

 




15cmF5-BINO 完成間近 (2007,3月17日)



 15cmクラスの市販鏡筒を使用したBINOの基本スタイルとして、この方式は広く一般的に有効で、 鏡筒バンドの接続方法も、素材鏡筒の形態に合わせてあらゆる応用が可能です。





HF経緯台、幅広改造完了。 (2007,3月14日)



 15cmF5-BINO2台分のフォークの幅広改造が完了しました。(写真左が改造後) 改造方法の種明かしは、このコーナーのどこかに 掲載しております。 この方法での幅広改造では、ここまでがほぼ限界ですが、追加の工夫を加えれば、 荷重が許す範囲でさらに広くすることも可能です。

 HF経緯台は、幅広改造をする15cm用はもとより、幅広改造をしない場合も、傾斜角をカスタマイズしています。 標準幅の場合、オリジナルの状態では、フォークの傾斜角は45度と90度の2箇所(実際には収納用のマイナス90度もあり)で固定できる ようになっており、固定ネジ用の窪みが横パイプに開けてあります。その穴の間にもう一つ穴を開けて、フォークの傾斜角を垂直に 近付けることで転倒防止の対策とする(天頂観察をキープしながら重心を三脚中心に近付ける)わけですが、すでに開いている2つの穴の間隔はそう大きくなく、中間付近に新たな穴を 開けると、結果として新しい固定角度は65度強となるわけです。

  幅広改造した場合は、固定対象は芯材の六角棒になりますので、加工の都合上、今まではちょうど60度の位置に固定穴を 開けていました。 ところが、新型の15cmF5-BINOでは、BINO本体のベースプレートが無くなり、天頂オーバーの自由度 に余裕が出来ましたので、フォークの傾斜をさらに立てて(65度くらい)、安定性の向上と水平回転部への負担の軽減を図りました。





クレイフォード、機械加工完了。 (2007,3月13日)



 クレイフォードの主要パーツの機械加工が完了し、これよりアルマイト加工(外注)に出します。 このクレイフォードは3インチクラスの大径ながら800g強の軽量で、操作性もユーザーの方々の お墨付きを得ています。
  このクレイフォード(focuser)は、現行の15cmF5-BINO用のみならず、重い市販鏡筒の軽量化と バックフォーカスの追加確保を同時に実現するための手段としても検討しています。(追加重量マイナスのBINOの可能性)





クレイフォードの内筒を加工中。 (2007,3月9日)



 内筒の粗加工が完了しました。2回目のロットなので、大分手慣れて来ました。




クレイフォードの外筒が完成しました。 (2007,3月8日)



 今、内筒の加工に入っていますが、外筒と内筒の加工のどちらが面倒か?などと考えています。外筒の方が多数の穴位置等に 規制が多く、構造も複雑で圧倒的に面倒かと言えば、必ずしもそうでもありません。それは治工具を作ってあるからです。内筒は形状は シンプルですが、フライス加工があります。(クレイフォード本来のフラット部分) まあ、良い勝負と言ったところでしょうか。^^;





クレイフォードの外筒を加工中 (2007,3月3日)



15cmBINO用のクレイフォード(focuser)の次のロットの加工に入っています。
(SKY90-BINOは完成し、本日お送りしました。)





SKY90-BINO; 鏡筒を載せました。 (2007,2月22日)



  今回は別のアングルから撮影してみました。 ベースプレートの長穴の意味が お分かりになったと思います。従来(3台以上前のモデル)は、ベースプレートにブリッジを渡す形で スライドする鏡筒バンドベースを余分に設置していましたが、最近はこのように、よりシンプルな構造になって 軽量化にも貢献しています。(長穴加工は非常に手間がかかり、やや危険な作業でもありますが、意義ある加工です。)

 軽量化のためにフォーク幅を縮めることを希望されましたが、写真から、フォーク幅はBINO本体の幅とベストマッチしており、 縮める余裕はほとんどないことをご納得いただけると思います。(鏡筒スライドによる眼幅調整域を確保する必要があります。)





SKY90-BINO; 台座がほぼ完成 (2007,2月20日)







SKY90-BINOに着手 (2007,2月19日)



 神奈川県のH様のSKY90-BINOのベースプレートが出来上がりました。
来月初頭には大阪府の I 様の15cmF5-BINOに着手できる予定です。





15cmF5-BINO 完成! (2007,2月13日)



 初めての白鏡筒の15cmF5-BINOが完成しました。前回コメントしましたように、今後は15cmF5-BINOについては、特別にご希望が ない限りは、この白鏡筒で統一いたしますので、よろしくお願いいたします。 依頼者の方のご希望により、 写真にはエンコーダとアイピースが取り付いていますが、これはOPTIONです。以前よりご説明しておりますが、HF経緯台仕様のEMS-BINOは、全て エンコーダ取り付けを前提にした耳軸構造を採用していますので、エンコーダはユーザーサイドで後付けすることも可能です。





15cmF5-BINO (鏡筒を載せました。)(2007,2月8日)



 初めての15cmF5白鏡筒です。 随分とイメージが変わりました。 製作者を含めて、圧倒的多数の方が黒よりも白 鏡筒を好まれますので、今後は白で統一する予定です。





15cmF5-BINO (クレイフォードフォーカサー完成)(2007,2月7日)



 主要パーツの作り置きがあるとは言え、クレイフォードフォーカサーを2個仕上げるのには、結構時間が かかります。

 




15cmF5-BINO (完成間近)(2007,2月5日)



 

 これが15cmF5-BINOの本体の基本構造です。 極限までシンプルにすることで、調整の合理化と軽量化が同時に実現 しました。 今日まで、あらゆる設計を試みましたが、この仕様で3台目を製作するに当たり、鏡筒を固定する タイプとしては、これが一つの方式となったことを確信しました。

 鏡筒の振りのアジャスト機構はありませんが、初期調整が合理的で簡単に行えることは、製作工程自体に秘密が隠されており、 鏡筒を組み付けた後には、少なくともBINOを構成する鏡筒が単独で勝手な方向に大きくずれることは、構造上あり得ず、万一多少のずれが生 じたとしても、ユーザーサイドで復元するのは極めて簡単です。





15cmF5-BINO (合焦ノブを加工)(2007,2月3日)



 3インチクレイフォードの合焦ノブを、BINO2台分(4個)加工しました。




SKY90-BINO、及びMegrez90-BINO(2台目)納品 (2007,2月1日)

 当コーナーの更新が滞っておりますが、SKY90-BINO、及びMegrez90-BINO(2台目)を相次いで納品いたしました。
 大変お待たせしましたが、これより、福井県の O 様の15cmF5-BINOに着手いたします。15cmF5-BINOは今回より 白鏡筒となります。





SKY90-BINO (完成間近)(2007,1月16日)



 加工の進捗状況を出来る限りリアルタイムでお伝えしようと、作業の間隙を縫ってHPを更新しておりますが、 未完成の段階をお見せすることで、かえってご不安やご疑問を喚起してしまうこともあるようです。 情報過多に なるもの弊害ありということかも分かりませんし、めげそうにもなりますが、そこは踏ん張らないといけないと思っております。

 HF経緯台を15cm用と共用されたいというご希望に添いまして、台座の幅を調整いたしましたが、鏡筒間隔や基本構造は本来のSKY90-BINO と全く変わらず、また今回より初めて、William OpticsのZS-BINOシリーズ同様、台座のベースプレートに長穴を開けることで 構造の単純化と計量化を図っていますので、従来のSKY90-BINOよりも軽量に仕上がる予定です。

 ドローチューブ末端のアダプターはLOW-PROFILE改造済みです。 延長筒は埃よけの意味で蓋代わりに装着しただけですので、悪しからず。





SKY90-BINO (台座がほぼ完成)(2007,1月14日)



 和歌山件の I 様、大変遅くなりましたが、台座がほぼ完成しました。 アルマイトに出しているバンドが仕上がりましたら、EMSをセットしてハンドルを付けたら完成です。 今月中にお送りできると思いますので、よろしくお願いいたします。

15cmBINOと架台を共用されるため、台座も幅広仕様になっています。





SKY90-BINO (鏡筒バンド製作)(2007,1月9日)



 ご承知のように、タカハシ純正の(sky90用)バンドは、無骨でクランプ部やヒンジ部が突出しており、BINO を製作する場合に眼幅によっては干渉するので、改造の必要があります。 価格や改造の手間を考え、自前で製作 してみることにしました。 写真は機械加工が終了した段階で、これよりアルマイト加工に出します。 BINO2台分(鏡筒 4本分)のバンドの加工をしましたが、加工は結構面倒で、既成のバンドを改造することとの、コストと加工の手間の損得勘定は 微妙で、複雑なところです。^^; ただし、外観がずっとスリムで重心も低くなるので、自前バンド製作のメリットあり、と解釈することにいたします。^^;





2007の年賀状(ZenithStar80FD-BINOヘリコイド眼幅) (2006,12月31日)



2007の年賀状を作りました。ZS80FD-BINOを立体写真にしてみました。 ハガキは小さいので平行法(左)にしましたが、PC画面ですと、交差法の方が見やすい方も多いと思い、右に交差法用の画像を 用意いたしました。

(苦手な方はあまり向きになって取り組まれませんように。正月から頭痛を患われては申し訳ないので。^^; 時期が来れば、ふっと出来るように なるものです。)





主砲のオーバーホール(2006,12月22日)



 場違いの紹介になりますが、このサイトのトップページの写真に掲載しています、私のドームの主砲である、 PHOTARON15cmF8-BINO(赤道儀仕様) の繰り出し装置を、製作後16年ぶりにオーバーホールしました。

 EMSを作るようになってからは次第に屋上のドームから遠ざかり、 最近では、ドームはほぼ開かずの間になってしまっていましたが、このほど県外から見学者の方が見えるのを機会に、思い切って 気になっていた繰り出し装置の再調整をすることにしたものです。

 このBINOを立案した当時は、15cmの屈折望遠鏡自体の位置付けは、現在よりもはるかに高いものでした。公共天文台に単独で主役を 勤めてもおかしくない望遠鏡でしたので、現在から見れば、おかしいほどの意気込みで設計、製作したものです。

 鏡筒部のほとんどは、私が設計して鳥取市内の加工屋さんに外注したのでしたが、繰り出し装置だけは、赤道儀と共に、私の設計(形状とサイズのみ指定)に 基づいて架台屋さんに作ってもらったものです。ドローチューブは内径104mmの厚肉のステンレスパイプで、この度初めて計量して みたら、何と6.4kgもありました。比較用に置いた自前の3インチクレイフォードが子供に見えます。

 この超剛性で超ベビー級の繰り出し装置は、外筒がアルミで、内筒がステンレスという、熱膨張係数が甚だしく 異なる素材にもかかわらず、極めて精度良く?^^;きつめにはめ合いが加工されていて、冬場には噛みついて全く動かなくなるという 悪癖を持っており、観測開始までにヘアードライヤーで熱する必要がございました。 製作当時は、これだけ大きな物を 加工できる旋盤も持っておらず、また観測頻度も低かったことから、今日まで無策に放置していた次第です。

 この度、外筒を少し削り、グリスを塗布して、初めて自分で納得できる調整をした次第です。これで冬季でも噛みつくことなく 快適に使用できるはずです。





ZenithStar80FD-BINO ヘリコイド仕様 完成!(3)(2006,12月15日)



 ZenithStar80FD-BINOも、3台ほど作ってみて、ようやくバランスが完璧になりました。 何しろ鏡筒が極端に短く、繰り出しをかなり延ばして合焦するタイプなので、どうしても手前が重くなる傾向が あります。 さらに、鏡筒の固定方法がバンドでなく、ブラケット方式なので、鏡筒の出し入れによる調整が不可能なので困ります。

 ハンドルロッドの対物側先端に真鍮のカウンターウェイトを付けました。

 前回製作させていただいた 80FD-BINOの方がまだバランス対策を施しておられないようでしたら、ハンドルロッドのみお送りいただきましたら、 ウェイト加工をして返送いたします。(失礼ながら、目下超多忙につき、お名前を探してメールを差し上げる時間がございません。 ロッドをお送りいただいたら対応します。)





ZenithStar80FD-BINO ヘリコイド仕様(2)(2006,12月8日)



 鏡筒を載せました。鏡筒間隔が広く見えますが、最短長の短いBORGのM57ヘリコイドS(最短長18mm)をもってしても、 ヘリコイド眼幅調整方式(鏡筒固定方式)を採用しますと、この鏡筒間隔(154〜155mm)が最短です。従いまして、バックフォーカスも余計 に消費しますが、ZenithStar80FDはもともとバックフォーカスが十分に長いので、鏡筒を加工することなく余裕を持って 合焦します。(小口径鏡筒ではヘリコイド眼幅調整方式は鏡筒機種が限定される理由です。)





ZenithStar80FD-BINO ヘリコイド仕様(1)(2006,12月7日)



 8cmクラスでは、初めてのヘリコイド眼幅調整仕様です。(群馬県のT様ご依頼) 最初は、ベースプレートや耳軸ブラケットを廃し、 鏡筒自体を互いに連結させる方法を模索しましたが、あらゆる点を考慮しました結果、現行の確実かつ、鏡筒に全く 手を加えない(加工しない、つまり原状復元可能ということ)方法を継承することにしました。

 今度はヘリコイド眼幅調整なので、プレートのパーツ取り付け用の穴配置が左右シンメトリックになり、下部のリニアベアリング等のパーツの 突き出しも無くなります。





オーダー台座完成(2006,12月2日)



 オーダー台座が完成しました。 他のBINO製作分も並行して作業を進めておりますので、ご安心ください。




オーダー台座ほぼ完成(2006,11月30日)



 FS102-BINOと鏡筒間隔を同じにし、WO社のZS80FD-BINOとEMSを共用するようにした台座です。 サンプル用に鏡筒を1本だけ送って来られましたが、BINOエキスパートになられますと、こうして台座 のみ送って、ユーザーサイドで初期調整組み立てをされることも難しくありません。

 ご覧のように、赤い鏡筒、新鮮で美しいですね。





15cmBINO2台目-5 完成!! (2006,11月25日)



新型の15cmF5-BINOの2台目が完成しました。

 今回は、初期組み立ての状態で光軸が完璧でした。2台目なので、製作組み立ての要領が分かって来ました。 2台目を製作してみたことで、今回の設計の成功をさらに確信しました。

 以前に比べますとバックオーダーは多くありませんが、やや短期集中的に多種類のご依頼をいただいており、お待たせしている 方々には申し訳なく思っております。 未掲載の物も同時並行的に準備を進めておりますので、よろしくお願いいたします。

これより、ZenithStar80FD(黒鏡筒)の新規仕様(鏡筒固定、ヘリコイド眼幅調整のシンプルな構造)と、別件の台座のみ、SKY90-BINO、また3台目の 15cm-BINOに相次いで着手する予定でございます。

 




15cmBINO2台目-4 (2006,11月23日)



完成間近になりました。




15cmBINO2台目-3 (2006,11月22日)



クレイフォード・フォーカサーが仕上がりました。




15cmBINO2台目-2 (2006,11月19日)



 合焦ノブが出来上がりました。治具が完備したことと、手慣れて来たので、作業がスムーズに運びます。





15cmBINO2台目-1 (2006,11月18日)



 新潟県のHさま分の15cm-BINOの製作が佳境に入りました。 ここまで進みますと、製作者はほっと一息といった感じです。 後はEMSとクレイフォードの組み立てとハンドルの取り付けで完成です。





2インチマルチショートバロー改造(ZenithStar80ED(FD)-BINO) (2006,11月16日)



笠井トレーディングの2インチマルチショートバローは、2インチバローとしてコスト・パーフォーマンスの高い 優れ物ですが、EMSとの併用ですと、そのままでは合焦しない場合があります。

EMSの2インチスリーブは58mmありますが、防塵フィルター枠までの挿入深さは41mmです。従いまして、バロー等の長い挿入部(バレル)はかなりの部分が未挿入のまま上に飛び出す ことになり、外観も美しくなく、また合焦に支障をきたす場合が多くなります。

 今回は、依頼者の方の希望で、使用可能なレベルまで改造することにしました。 写真のように、バレル部が余って露出することも なく、焦点移動も約10mmの移動に納まり、合焦範囲内に持って行くことが出来ました。

 当然、拡大率は変化しますが、射出瞳径から計算しますと、約1.75倍が確保できました。(拡大率は、アイピースの光学系の主点の位置で異なりますので、 常に一定ではありません。)右の写真でピント移動と射出瞳の大きさの大体の比較ができます。(左のみバロー装着)ただし、左のバロー設置の方がはるかにカメラに近いので、 実際の射出瞳の大きさの差はもっと大きいです。

大阪のK様、これでOPTION加工が全て完了しましたので、今日か明日には発送させていただきます。





サイトファインダー取り付け(ZenithStar80ED(FD)-BINO) (2006,11月15日)



 依頼者の方が昨日持ち込まれたサイトファインダーを取り付けました。 脚は、ファインダー脚を利用して作りました。

 このサイトファインダーはソーラー式になっていて、さらにセンサーで目標方向の明るさを感知し、レッドドットの明るさを 自動調整する優れ物です。センサーの前にはフリーストップの開閉扉が付いていて、強制的にドットを無段階で暗くすることも出来、 完全に扉を閉じることでスイッチオフを兼ねています。方向調整は調整機構を内蔵しており、装置全体の方向を振る必要はありません。

12月16日追記: 本日、ユーザーの方からお電話があり、同ファインダーは星野では点灯しないようで、夜間の使用を想定 していなかったようです。 残念ながら、天体用には使用できないようです。

 新潟県のH様、15cmF5BINOが遅くなっていて申し訳ございません。今月中にはお送りできる予定ですので、なにとぞよろしく お願いいたします。





Megrez90-BINO 完成!! (2006,11月14日-2)



Megrez90-BINOが完成しました。WO社の80mm鏡筒はいつも逆バランス(トップベビーの逆、手前が重くなる)に悩まされ、 対策として耳軸ブラケットの設計を変更したのですが、今回のMegrez90では、かなりのトップヘビーで驚きました。しかし、 先述の重心移動用のブラケットを逆向きにすることで、ちょうど良い調子になりました。

 




Megrez90-BINO 完成間近! (2006,11月14日)



 ZenithStar80ED(FDレンズ仕様)-BINOは完成し、昨日ユーザーの方と面会、サイトファインダーの取り付け等を煮詰め、 数日中に発送させていただく運びとなりました。

 並行して製作を進めてしておりましたMegrez90-BINOも完成に向けて追い込んでいます。  こちらは明日発送します。





ZenithStar80ED(FDレンズ仕様)-BINO 完成(2006,11月11日)



 どたんばでインチ規格のネジが足りなくなり、連休があったりで遅くなりました。ミリネジでしたら、長いネジを切断する等、臨時の 対処も可能でしたが、特殊なネジはそうも行きません。 これより、ファインダー台座の加工に入ります。





 下仕事 (2006,11月5日)



 BINO製作が佳境に入っていても、部品の在庫(EMSのケース)をキープしておく作業も怠れません。 正直なところ、 単調で辛い作業です。

 また、作業は単調ですが、右の写真のように、背中の顔だけでも2種類あり、端面の6つのM2のメスネジ切りの配置も数種類あるので、 気を抜くと間違えます。(顔の違いの意味は今までに繰り返しご説明していますので、説明を省きます。)





ZenithStar80ED(FDレンズ仕様)-BINO 完成間近! (2006,11月2日)



ZenithStar80ED(FDレンズ仕様)-BINO(大阪のKさま)のcradle(台座部)が組み上がりました。他のパーツ類 もほぼ加工済みなので、1週間ほどで完成しそうです。

 東京のMさまのMegrez90APO-BINOも同時並行的に進めており、同じ段階まで進んでいます。  お待ち遠しいこととは思いますが、今しばらくお待ちくださいますよう、お願いいたします。





新型15cmF5-BINO(16) 完成しました! (2006,10月26日)



 ファインダー用アリミゾを設置し、crayfordのドローチューブ内面に遮光シートを貼り、本日新型の15cmF5-BINOが完成しました。 EMS接眼部を装着したまま重量を測定したら、ぴったり15kgでした。鏡筒重量を考えますと、追加重量がほぼゼロでBINOが実現したことになります。

 BINO作りにも長く携わりましたが、市販鏡筒を使用したBINOのスタイルがこれでほぼ固まったと感じています。  しばらくお休みをいただいた15cm-BINOの完成品ですが、本日新仕様で受注を再開いたしました。





>新型15cmF5-BINO(15) ほぼ完成(2)! (2006,10月24日)



 新方式の15cmBINOですが、24時間置いて、今日、再度地上風景を見ましたが、光軸は全くずれておらず、鏡筒平行度の初期調整方法を含めて、今回の新型の方式が 成功であったことを確認いたしました。

 さて、最後のどたんばの設計変更で、理想的なハンドルが実現しました。 最初は手前の鏡筒バンドから長いロッドで引っ張って来ること を考えていましたが、急遽閃いたアイデアに従い、鏡筒フランジに直接取り付けることにしました。 合焦ノブ、X-Y調整ノブ等をうまく交わしたステンレス製のループハンドルが、大切なEMS接眼部を囲むように保護しています。

 ハンドルは抜き差しで固定位置が選べるようにしました。ハンドルは強固にフランジに固定されます。 ハンドルを握ったままX-Y調整ノブを操作することも出来ます。 このスタイルのハンドルは、BINOを作り始めた頃から構想があったものの、 加工のハードルが高く、長い間諦めていた方法でした。この度、合理的な加工治具のアイデアと共に実現したものです。

 後はファインダー台座の取り付け等、細かい仕上げをし、数日別れを惜しんだ後、発送です。^^;





新型15cmF5-BINO(14) ほぼ完成! (2006,10月23日)



 新型15cmF5-BINOの1号機がほぼ完成しました。

 左右の鏡筒の初期調整に難航することを心配しましたが、杞憂であり、調整は極めて簡単でした。ユーザーサイドで都合により(海外遠征等) 鏡筒をバンドから外しても簡単に原状に復元することが出来ます。(構造上、左右方向は一切ずれることはなく、上下の捻れの調整のみです。)

 このSYNTAの15cmF5鏡筒、取り扱い店が変わりましたが、初期の優れた光学性能をちゃんと継承しており、店先の風景を見ましたが、 このF値と口径からは想像できないほどの抜けの良いシャープな視界に、久しぶりに溜息をつきました。 また、イメージシフトを完全に 払拭したマツモトoriginalのcrayford-focuserの操作感も滑らかで非常に快適です。

 最後の仕上げは操作ハンドルの取り付けですが、フォーカサー付近を持っても全く光軸に影響しない剛性を確認しましたので、ハンドルは鏡筒フランジ(鏡筒バイプとフォーカサーを繋ぐラッパ状の部品)に 取り付けることにしました。テーパー部へのU字ハンドルの設置は高度な加工になりますが、見せ場でもあるので、これから 治具を製作して、最後の作業に取り組みます。

 重量はまだ測定していませんが、確実に軽量になりました。数キロまでの減量とは言え、この辺りの数キロは極めて重いものがあり、軽量化の意義は大きいと言えます。

 1号機が完成しましたら、価格を決定し(SCHWARZ150S-BINOより少し値下げします)、正式に完成品BINOとしての受注を開始いたします。





新型15cmF5-BINO(13) 完成間近! (2006,10月22日)



 大変遅くなってしまいましたが、いよいよミラーの組み込みです。左の小さい方が、通常のEMS-L用のサイズ (短径50mm斜鏡より削り出し)で、右の大きい方が、EMS-LSの第1ミラー(短径55mmの斜鏡より削り出し)です。

 第2ミラーユニット(眼側ユニット)のミラーサイズは、EMS-LもEMS-LSも共通です。

 口径が大きくてEMSのユニット間のスペーシングが大きく、さらに対物のF値が小さい(F5等)場合は、第一ミラーを通常より大きく確保す るのが理想です。(アイピースの見掛け視界の問題ではなく、対物の口径食を回避するためです。ドローチューブを太くするのと同じ目的です。)





新型15cmF5-BINO(12) (2006,10月19日)



 鏡筒が載りました。とかく終盤になって予想外の事が起こることが多いもので、鏡筒を組み上げるまでは 心配でしたが、設計の誤算はなく、予定通りの仕上がりになりました。鏡筒腹側にベースプレート等の干渉物が全くありません ので、鏡筒仰角は、今まで以上に天頂オーバーの自由度が増し、90度対空の本領を遺憾なく発揮しそうです。

  シンプルに徹した構造が功を奏し、限りなく追加重量がゼロに近付き、BINO本体はほぼ鏡筒2本分だけの総重量になりそうです。 自前製作の3インチ(外径)クレイフォードフォーカサーの操作感も、意図した通りの滑らかさで、 今後、必要に応じて、いかなるサイズのクレイフォードも製作できる自信が付きました。 SCHWARZ-BINO開発当初からの経緯をお読みいただいて いない方にはピンと来られないかも分かりませんが、接眼側からアイピースなしで覗くと、15cmフル口径が見え、これで額面通り、15cmの口径を活かせることになり、自前フォーカサー製作の 苦労が報われました。(鏡筒付属のドローチューブでは、この使用目的では、口径は12cm程度までケラレるところでした。)

 手前の左の鏡筒バンドに見える2つのネジ穴は、VIXENのファインダー用アリミゾ設置用で、 これと同じネジ穴が右のバンドにも開けてあります。

操作ハンドルは、手前の鏡筒バンド(付近)からステンレスのロッドで延長した U 字ハンドルを、合焦ノブやEMSの光軸調整ノブと 干渉しないように、両サイドに配置するつもりです。





新型15cmF5-BINO(11) 完成間近! (2006,10月17日)



 耳軸を取り付け、HF経緯台(幅広改造済み)に載せてみました。天頂時に耳軸プレートが経緯台のクランプノブと干渉するので、ノブを小さい物と交換しました。 小さいノブでも締め力は十分であることを確認しました。 この段階でも、非常に軽量で剛性も十分ですが、鏡筒をセットして鏡筒バンドを 締めれば、剛性は万全です。全てが、設計段階で意図した通りの結果が出て、満足しています。

1週間以内に完成する運びとなりましたが、望遠鏡サミットには間に合いませんでした。拙速に仕上げるよりも、 十分に吟味して良い物にしたいと思っておりますので、ご理解くださいませ。





新型15cmF5-BINO(10) (2006,10月13日)



今回製作中の新型15cmBINOは、ベースプレートに2本の鏡筒を置くという発想から離れ、鏡筒バンドをうまく利用して、追加部品を最小限にし、 構造の単純化と軽量化を図りました。

「私も同じことを考えていた。」と言われる方が多いと思いますが、何事もコロンブスの卵です。 形を作るのは簡単ですが、加工性、生産性を考えることと、何より、初期調整の方法も一緒に考案する必要があります。 さらに架台との干渉も配慮し、それらが全てクリヤーできて、初めて採用になるわけです。

このバンド方式は、 このサイト内でも前例があるように、すでに確立した方法ですが、今回の構造はそれらとも微妙に異なり、 さらに合理的に剛性と調整のし易さを達成しています。

両サイドの平板の中心辺りに耳軸が取り付きます。 操作ハンドルは従来とは全く異なる発想で、軽量でスマートな仕様になります。 操作ハンドルは、一旦BINOを仮組立した後で、 バランスを考慮し、合焦や、EMSの調整ノブ等との干渉を避け、不慮(転倒等)の事態でのEMSの保護を兼ねさせようと思っています。





新型15cmF5-BINO(9) (2006,10月5日)



 単体EMSの納品を優先していますが、BINOの製作も並行して進めていますので、ご安心ください。 crayford-focuserのアルマイト加工が完了し、いよいよ15cm-BINOの製作が佳境に入りました。 BINO本体用の最後の部品を発注し、入荷待ちの間に、2台分のノブを仕上げました。

(小樽市のT様、ご連絡いただけましたら幸いです。)





新型15cmF5-BINO(8) (2006,10月5日)



                  右が改造前、左が改造後

 HF経緯台の幅広改造をしました。今回は3台ほどしか加工しませんでしたが、正直、厭な仕事の一つです。仕上がった写真からは分かりませんが、 作業中に渡ってメガネ店の狭い店舗が臨時鉄工所に変わるからです。^^; 写真では、幅広改造の継ぎ目が全く見えませんが、からくりはこのコーナーのどこかで 公開しています。この改造方法ではこの幅が限度であり、また目的に対して必要十分ですが、さらに幅を広くする方法も考案済みです。(これから発売される鏡筒への対処)

 今回この加工でショックを受けたことは、改造用の真鍮の六角棒(2m単位)の値段が、去年買ったときに対して約2.5倍になっていたことです。 価格には転嫁しませんので、ご安心ください。





新型15cmF5-BINO(7) (2006,9月29日)



 crayford-focuserの主要パーツがやっと仕上がりました。これよりアルマイト加工に出します。 加工としては簡単な方だと思いますが、パイプの3方にネジ穴を開けるだけでも、均一に加工しようとすると、まずそれ専用の治具を 作らないといけません。そういう些細な工程ごとに治具が要るわけで、見かけより時間がかかるのです。

 15cmBINOをご依頼いただいている方には、大変お待たせしてしまいましたが、ここまでの工程は、どうしてもまとめてやる必要がありました。 アルマイトに出してしまえば、後は個別に組み立てるので、作業が加速するはずです。

 左端の繰り出し装置は、SYNTA15cmF5鏡筒の純正の物。比較のために置きましたが、撮影アングルの加減で、分かりにくくなりました。 要するに、高さが随分低くなり、合焦対策を兼ねたことをお伝えしたかったわけです。 右隣には、15cm鏡筒のフランジ金具にcrayford外筒を挿入してみました。





新型15cmF5-BINO(6) (2006,9月26日)



 写真の双眼用EMSセット(本日、アメリカに発送)は、価格表のページの下から2番目の価格表の一番下(\178,500) に該当します。(写真はヘリコイド最短の状態。最長は+10mm)

 この双眼セットには、1.90度対空正立光学系、2.眼幅調整機構、3.X-Y光軸調整装置(イメージシフター)が備わっていますので、 BINOとしてのほとんどの機能がこの部分に集約されていると言えます。
 単体用のEMSを使用してBINOを構成される場合は、(2)と(3)、それぞれの装置を自作される必要があります。

 写真の双眼用EMS-Lセットは、推奨鏡筒(中心)間隔(D)=158mmですが、SYNTA15cm-F5鏡筒の場合は、D=174mmに設定しますので、 ヘリコイドに14mmほどの延長筒を追加します。また、15cm-F5-BINO用としては、写真のセットではなく、65φバレル+大型第一ミラーを 採用します。前記価格表では写真のセットとの価格差が1万円(\189,000)ほどですが、これは仕様の差に即した設定ではなく、単に価格の上限を 抑えたものです。実質の価値の差は3万円以上ありますので、いずれは是正しないといけないと考えています。





新型15cmF5-BINO(5) (2006,9月24日)



 新型15cm-BINO用の新しいヘリコイドをお見せします。 写真はFS102用(アメリカ送り分;D=158mm)で、SYNTAの15cmF5の場合は、ヘリコイドに14mmほどの延長パイプを接続します。 左の写真、第1ミラーにも、第2ミラーにもオスの接続フランジが取り付いていますので、変に思われたことでしょう。 通常であれば、第1ミラーにはオスのフランジ、第2ミラーはフランジなしで、ケース自体の内径2インチに相手ユニットのオスフランジを挿入して 連結するところです。

M57ヘリコイドS(BORG)は内径がぴったり2インチになっていて、非常に好都合でした。 そのため、第1、第2ミラーの両方共、オス接続が 可能になり、ゼロプロファイル(実際にはマイナスプロファイル)でヘリコイドを組み込むことが出来たわけです。また、オス接続ということは、相手のフランジがEMSケース内に 入り込まないということですから、ミラーの収納にも極めて都合が良いのです。(因みに、PENTAXのヘリコイドの場合は、 その構造上、ヘリコイドの両端にオスの接続フランジを取り付け、それぞれEMSケースの内径がダイレクトにかぶるような接続方法でしたので、ミラーのエッジ の干渉に神経を使っていました。)

BORGの商品名がペイントしてある、外しているリングは、不要部分です。 これで4mm光路が節約でき、ヘリコイドの最短長が何と18mmになりました。 これは、今までより、より小さい望遠鏡についてもヘリコイド方式を採用できるということです。(と言っても推奨は10cm以上ですが)

 右の写真が組み立てた形です。 左が最長、右が最短の状態です。左右で互いにリバースにヘリコイドを取り付けているのが写真からお分かりに なるでしょうか。 またその理由もお分かりでしょうか。 答はこのサイト内のどこかにあります。





新型15cmF5-BINO(4) (2006,9月22日)



 crayfordの内筒もほぼ完成しました。 左のパーツは、比較のために置いた外筒です。

 この後にアルマイト工程(外注)がありますので、こうしてまとめて加工しています。パーツ製作に時間がかかって おりますが、パーツが整いましたら組立は受注分のみ行いますので、ご理解くださいませ。

(一般に、外注のメリットがあるのは数百個単位以上の単純なパーツの場合からで、数十個以下の製作では、自前加工が 有利なのです。)





新型15cmF5-BINO(3) (2006,9月21日)



 上の写真は実は双眼用のEMS-Lセットで、15cmF5用のEMS-LSセット(65φバレル&大型第一ミラー)ではありませんが、ミラーのみの発送分 が出来ましたので、参考までにご紹介します。

 新型の15cmF5-BINOでは、延長接続パイプの部分にヘリコイドを組み込んで眼幅調整への 対応とします。ヘリコイドは最近までPENTAXの接写リングを加工していましたが、同製品は内径が小さく、最短長が長い(約27mm)のが欠点でした。 さらにこの度、製造中止の兆しが見えたことで、BORGのM57ヘリコイドSに変更することにしました。このヘリコイドは内径が2インチもあり、剛性も 高い物で、原価コストは前記製品よりも高くなりますが、変更に性能上の問題はありません。

 ただ、ストロークが10mmですので、左右での眼幅調整幅が14mmとなります。 たとえば、標準では、60mm〜74mmの眼幅に対応しますので、標準の眼幅の方に問題はございません。 上記標準から外れる方につきましては、たとえば、眼幅78mm(数万人に一人ですが^^;) の方には、64〜78mm;眼幅58mmの方には、58〜72mmの調整域を設定することになります。

 右の写真は、接眼部の構造や付属アダプターをお示ししたものです。単体のEMS-Lより上位の機種では、3年前より、 low-profile仕様の31.7ADと切り込み付き2インチスリーブのセット(別売の場合は@\7,000)をお付けしており、その時点からEMS-L以上は実質上の値下げをしていることになります。

 防塵フィルター(マルミ光器の48mmノーマルフィルター(マルチコート);同径のネビュラーフィルター等と逐次交換使用可)が付いているフランジ(EMSの刻印があるところ)は、外径2インチのテーパ構造 になっており、内径2インチのスリーブ類をワンタッチで着脱できるようになっており、合焦対策等、フレキシブルに対応できるように配慮しています。

接続用の止めネジ先端にはプラスチックチップを埋め込んでいますので、アイピース側(そちらへの止めネジには埋め込んでいない)と間違えられませんようにお願いします。

 (古い話になりますが、以前に、「2インチアイピースが半分くらいしか挿入できない。」というクレームが入り、良くお聞きしてみましたら、長期間に渡って、 望遠鏡挿入部と上記接眼フランジとを全く逆にして使用しておられたことが判明したことがございます。^^;EMSのフレキシブルな構造がアダになった一例です。^^; 防塵フィルター が付いている方が接眼側ですので、くれぐれもお間違いなく。)





新型15cmF5-BINO(2) (2006,9月19日)



 crayford-focuserの外筒10個分の粗加工がほぼ完了しました。シャフト軸用の貫通穴の加工が難物であり、ちゃんとした準備を怠ると、 均一に同じ位置に穴が開いてくれません。 合理的な治具は加工の段階でその真価を発揮してくれます。





新型15cmF5-BINO(1) (2006,9月15日)



 新型15cm-BINOに関する掲載に間が開きましたが、準備は並行して進めていました。 今日ZenithStar80Short-BINOを発送しましたので、 これより15cm-BINOの製作に集中します。2名の方をお待たせしておりますが、各所の設計を煮詰めながら、治具を製作中ですので、今しばらく お待ちくださいますよう、お願いいたします。

今日は、合焦ノブ用のローレットゴムが入荷しましたので、ノブ部分を仕上げてみました。 8/30の写真のノブは臨時に取り付けた物で、径が小さく、飾り穴も4個でしたが、こうして穴を5個にすると俄然美しくなりました。自動車のホイル等 この分割が多い理由が改めて分かりました。また、ノブの大きさやローレットが操作感に果たす役割が大きいことも分かりました。

右の写真は、内外筒とベアリング、シャフト等のメカをお示しした ものです。

 BINO本体の構造は旧型(第4世代SCHWARZ-BINOまで)とは異なり、鏡筒固定のヘリコイド眼幅調整方式を採用し、ベースプレートやリニアユニットを 廃し、徹底した軽量化を狙います。





EMSの光路長(2006,9月10日)



 EMSの原理は、その種明かしを含めて、当サイト内の各所で十分にご説明して来たつもりでございますが、 BINOの自作を計画される方々からの基礎的なご質問があまりにも多いので、再度、分かりやすくまとめて みようと思います。

 まず、ミラー面を水色の線で表しました。青の矢印がケース内の入射光線(長さも光路長を代表するものとする;赤も同様)、赤の矢印を反射光線 とします。すると、青の矢印の長さ(ケース内半光路長)=赤の矢印(の長さ)=18mmです。 多少なりとも光学的な考察をされた方であれば、その 光路長の短さに仰天されるはずです。(この18mmは、EMSシリーズ全てに共通)これは、EMS特有の捻れ接続によるちょっとしたマジックであり、互いのミラーのエッジを うまく交わすことによって、1+1<2の奇跡を達成したものです。「EMSが光路長が長い」という誤解は、単に1回反射の天頂ミラー等との 土俵違いの比較によるものなのです。つまり、EMSは、プリズムを使用しない正立光学系としては、驚異的に光路長の短いシステムであることを ご理解ください。

 単体用の標準EMS-Lの場合、ミラーユニット間の接続パイプ長=12mmで、接続フランジのツバの厚み2mmX2=4mmを加えると、2個のミラーケース間の スペーシング=16mmということになります。 ですから、第一反射点と第二反射点の間の距離=18X2+16=52mmとなります。この空間的に 傾斜した反射光線の眼幅方向のベクトル成分が片方のEMSの横シフト量になるわけです。(詳細は上のリンクの、「EMSの種明かし」をご参照ください。

 




Zenithstar80Short-BINO ほぼ完成! (2006,9月9日)



 大変遅くなりましたが、Zenithstar80Short-BINOがほぼ完成しました。(Option加工を残すのみ) EWV32mm(KASAI)で見た店先の風景は感動ものでした。

 100m弱先の水銀灯のバルブの上半分が銀?メッキしてあり、それに写り込んだビルや空が一つの小宇宙のように感じられました。 何とか写真に表現できないかと、苦心しましたが、結局あのバルブの光沢、質感は再現できませんでした。掲載をやめようかとも思いましたが、一応 掲載してみます。

 最初、EWV32で、手持ちコリメートで撮影しましたが、写真ではバルブがいかにも小さく、眼視では印象的に見えている写り込ん だ景色の詳細を記録できませんでした。

 次に手持ちのPL26mmで撮った写真が中央です。逆光なので、眼視の印象より対象がはるかに暗く写り、後処理しても綺麗になりません。  実際に見えているバルブの様子が分かるように、今度はケーニッヒ12mmで撮影したのが右の写真です。写真ではバルブの質感はまるで 伝わりませんが、景色が写り込んでいる様子は分かります。

 昼間の逆光下でED-5.2mm(旧KASAI)を付けるとさすがに色が目立ちましたが、これはセミアポ短焦点なので当然です。 50倍くらいまでは昼間の景色でも非常に良く見える望遠鏡と言えます。(deep-sky観望では、色収差は全く問題にならないはずです。) また、BINOであることのメリットには、単眼の次元とは比較にならないものがあることは、このサイトを訪れてくださる方には改めて ご説明する必要はないでしょう。

 左の写真を借りて、双眼用EMSのことについてご説明します。右のEMSに装備されている、X-Y調整ノブについてですが、これは、通常の単体のEMSに調整ノブ だけを取り付けたものではありません。(調整ノブは上の2つ、下の1つは復元用のスプリング軸)
 もちろん、ユーザーサイドで、単体用のEMSの調整ネジをローレットネジに交換されれば、何とか光軸調整を 行うことは可能ですが、それでは、従来の3方調整のファインダー、ニュートンの斜鏡の3方調整と同じで、独立的なX-Y調整が不可能であり、 調整は困難を極めます。 その辺を全て了解されて、必要な装置を自作されるというのでしたら、単体用のEMS2個を左右勝手にして使用されれば、 BINOを製作することは可能です。

 当方が提供しております、双眼用に特化されたEMSセットは、支点と2つの調整ネジ、及び1つのスプリング手段を絶妙に配置することで、 、XYおのおのの方向を独立的に調整できるようになっており、調整が瞬時に完了します。
(EMS-BINOの調整が難しいという、未経験者の誤解(流言)は、恐らく旧来の調整手段を前提にして想像された結果だと思われます。)

 ということで、右のEMSに配置されたX-Y光軸調整装置の特別な意味をご理解いただけましたら幸いです。

 




BINOではありませんが・・・・ (2006,9月8日)



 BINOではありませんが、EMS-S → EMS-M のリフォームの依頼がありましたので、ご紹介します。 左がEMS-Sのミラーで、短径35mmの斜鏡をほぼそのまま使用しています。 右はEMS-Mのミラー(まだコバ塗りをしていない)で、短径42mmの斜鏡を 収納可能になるように加工しています。斜鏡そのままですと、ミラー同士及び、ミラーのエッジが収納ケースと干渉します。

 斜鏡の長径が短径の√2倍であるのに対し、EMSのミラーの長径の理論的要求は短径の2倍になりますが、写真でお分かりのように、 1:2までは細長く加工していません。細長加工は、収納に支障がない程度にしています。(理由はお察しください。)

  EMS-Mは、元々、ワンボックスタイプのEMS-1(1989年発売の初代EMS)の流れを汲むもので、当時までの最大アイピースであった、36.4mmネジ込みの エルフレ32mm(60度)がケラレないことを前提に設計したものです。 従いまして、30mmクラスの2インチ広角アイピースまで使用することが出来ます。 (実際、EWV32mm85度でもケラレはわずかです。)

  EMS-Lは、同様に短径50mmの斜鏡を使用していますが、EMS-Mとのサイズの比較は、ちょうどEMS-SとEMS-Mと同様で、EMS-Mとの面積差は甚大です。 EMSシリーズの価格差は、ミラーの素材原価の差というよりも、加工の労力、時間コストの差であるとご理解ください。

 また、単なる積み木的なご発想から、右勝手のEMS-Sと左勝手のEMS-Sを使用して安価なBINOを計画される方がおられますが、 BINOの素材としては、低倍広角のキャパとX-Y光軸調整機能が備わったEMS-M 以上(EMS-L以上が理想)のBINO用セットをお勧めします。

 ミラーの反射率や経時変化について心配される方がまだおられるようなので、ついでにコメントさせていただきます。 EMSの増反射加工済みのミラーは、そのロットごとに反射率の実測データを添付してもらっていますが、550nm付近までは、 95%の反射率を常に確保しています。

 EMSのミラーの耐久性については、半永久的だと言えると思います。地元の友人の20年も前の ミラーは今でも新品の輝きを失っていません。確かに天文台の大口径ミラー等、薄い蒸着で定期的な再処理を前提にしている場合もありますが、昨今の量産タイプの 小口径ミラーの高級蒸着面は、古い教科書(本が新しくても内容は古い^^;)や古参マニアが教える古い常識よりもはるかに耐久性があるということを申し上げます。

 過去、「長年の使用でミラー面が劣化した」と言われてミラー交換を希望され、EMSを送って来られた例が数例ありましたが、どれも当方で 清掃(エタノール)しましたら初期の輝きを取り戻し、仰天されました。 (この清掃作業は、無水エタノールで浸したティッシュペーパーで拭くだけですので、ユーザーサイドで可能)このように、1989年にEMSを発売以来、経時的なミラーの劣化が生じてミラーを交換した例は一件もございません。





Zenithstar80Short-BINO 完成間近 (2006,9月6日)



 一両日中にZenithstar80Short-BINOが完成します。WO社は、同鏡筒を安売りしていましたが、在庫完売と同時に 同鏡筒の取り扱いを中止するようです。(もう完売している頃でしょう。)

 台座パーツの在庫切れのために遅くなってしまいました。パーツが揃っている限り、集中できれば、BINOの製作期間は約1週間です。(納期が1週間 というわけではないので、悪しからず。^^;)





Zenithstar80Short-BINO 製作中-5 (2006,9月3日)



加工が進んだリニアベアリングのプレートです。




Zenithstar80Short-BINO 製作中-4 (2006,8月31日)



 

共通パーツは大体10台分くらいをまとめて加工します。    左の写真の加工中のパーツは、リニアベアリングを保持するプレートで、右の写真の黄色い矢印で示した部品です。

 




Crayford Focuser 動作確認成功!(2006,8月30日)



  念願のCrayford-Focuserの機構部分が完成し、目標通りの性能を確認しました。

 各所寸法は、設計通りで誤算はありませんでしたが、ジュラコンローラーをステンレス製のベアリングに変更しました。

 ジュラコンローラーでも、一見問題なく作動していましたが、重い荷重に対処するためにシャフト圧を高めると、ローラーのフリクションも 大きくなり、それがブレーキになってシャフトが空回りする傾向が判明しためです。通常のペアリングにすることで、この問題は簡単に 解決しました。この度は良い勉強をしました。^^;(EMS+重量級アイピースが天頂を向けていても、楽に引き上げられないといけません。)

  写真は動作確認のために機構部分のみ仮に仕上げた物で、内外筒の隙間を隠していませんし、ノブも仮の物です。(つまり、完成品はもっと格好良くなるということ^^;)

 まずは取り急ぎ、試作成功のお知らせです。 小規模とは言え、量産となりますと、これから作業治具を整備しなければなりません。





Crayford Focuser 主要パーツ完成 (2006,8月27日)



 途中経過であり、まだ動作確認も出来ていない段階ですが、主要パーツが出来ましたので、ご報告します。 メカに詳しい方は、上の写真だけで設計の主旨がご理解いただけることでしょう。
 第4世代(直前の仕様)の合焦装置の主要パーツは、1.接眼フランジ(微動装置ベースを兼ねる)、2.ドローチューブ(内筒)、 3.外筒の3つの部品で構成され、その内の1と3は大きな無垢材からの削り出しであり、材料コストも作業コストもかなりのもの でした。

 今回製作中のCrayford式は、写真のように、主要部品が外筒(左)と内筒(ドローチューブ)(右)の2つのみで、しかも 2つとも規格のアルミ合金パイプなので、生産効率は極めて良く、はるかに軽量になります。(ただし、今度はフライス加工が 必要になり、メカ的に高い加工精度が要求されるので、それなりの準備は必要でした。)

外筒の外径は100mmで内径90mm、これはSYNTAの15cm鏡筒のフランジ(鏡筒パイプと繰り出し装置をつなぐ、あのラッパ状の部品)の 内径が97mmですので、これより外筒材料の片側末端をその内径に合わせて段付けして接続するのにちょうど良い寸法です。

 ベアリングユニットや合焦シャフトのスペーシングの必要性から、内筒は外径75mmで内径65mm,長さ140mmのパイプを選びました。このサイズは、 前記スペーシングを許す最大限の外径であり、65φバレルの挿入に好都合な寸法です。

 ドローチューブ内径は、欲張ればきりがありませんが、重量とコストを考えると、大小の得失は裏腹の関係にあります。 同SINTA鏡筒純正のドローチューブは内径52mmで長さ=160mmもありますから、上記内径(65mm)への アップは、必要十分であって、劇的な効果をもたらします。(オリジナルの繰り出し装置を無改造で使用してBINOを作ると、(F5の場合)口径は13cm程度以下にケラ れるでしょう。)

 また、構造上low-profileになるので、オリジナルの繰り出し装置と交換することで、鏡筒を切断することなく十分なバックフォーカスを稼ぐことが出来ます。

 写真(左)は、まだベアリングをセットしていません。 ベアリングは、メーカー製鏡筒でも、金属製のベアリングをアルミ合金のドローチューブに 直接、点接触で使用している例が多いですが、念のために、ジュラコン(デルリン;工業用高級樹脂)製を採用するつもりです。 さらに、ベアリングはかなり径が小さくなるので、剛性重視から、ボールペアリングではなく、小型のローラーを製作して試してみます。(ジュラコンは 極めて滑性が良いので、コロ構造で十分に円滑な動きになるはずです。)





Zenithstar80Short-BINO 製作中-3 (2006,8月26日)



● 台座の骨格が完成しました。リニアベアリングのホルダーのパーツ(共通パーツ)の在庫が底を突いたので、これより10台分をまとめて製作します。 1週間以内には鏡筒が2本座った状態をお見せできると思います。

 写真により、前回記述しました内容がご理解いただけると思います。この方法ですと、鏡筒のみ前に出すのではなく、操作ハンドル等を全て 含めたBINO全体の重心が前に出ますので、重心移動の効果は大です。 ただ、こうして細部に渡ってご報告しておりますが、それがかえって、さらなる疑問や 不安につながる要素もあるようです。バランスについては、あまり神経質にお考えにならないようにお願いします。私自身がマニアとして 問題のないバランスに追い込んだ状態で納品しております。

 また、HF経緯台は、独特のナイロン樹脂製の耳軸カラーをクランプで締め込むことで、適度なフリクションが出せるようになっており、 アイピースの交換時等に不用意に鏡筒が回転するのを防いでいます。この機能を誤解している方が多いのは、単体鏡筒等の接眼部を 直接手で持って操作された経験からかと思われます。望遠鏡を直接持って、渋めの経緯台で目標に向けるのは快適なものではありません。  しかし、しっかりした操作ハンドルを設置していれば、中、低倍であれば、多少クランプを渋めに 締めていても、何らの支障なく快適に操作することが出来ます。(このクラスの低倍用のシンプルな経緯台で、精密天秤のようなバランスを要求する ことは本末転倒です。)

 それにしても、鏡筒メーカーさんはやる事が極端ですね。 同社の通常品の150mmのバックフォーカスは、EMS-Mにはちょうど良いのですが、EMS-L使用ではアイピースや観察環境によっては合焦しない ぎりぎりの数値、製作中のShortタイプは、もっぱら市販の双眼装置で(バローなしで)直接合焦させようとしたもので、 あまりに過剰なバックフォーカス。EMSに配慮してくれたのか?というのは早計な解釈でした。^^;
(前回のZenithStar80ED-BINOでは、11mmバックフォーカスを延ばす追加加工を鏡筒に施し、全てのアイピースで合焦するようにしました。)

 まあ、メーカーさんの理解が遅いところに、私のような人間の存在意義があるのかも知れません。

●15cmBINO(新型)の開発の方も並行して進めています。   すでにご報告しました通り、ノブの自前製作の目途は付きましたし、crayfordの試作のための工具、材料も大方入荷を終え、近日中に試作に 着手できる状況です。

このcrayford-focuser(65φバレル対応)の試作に成功しますと、応用はかなり膨らむことが期待できます。





Zenithstar80Short-BINO 製作中-2 (2006,8月25日)



 持て余すほどの長いバックフォーカスを持つ、特異な鏡筒は、製作者に新たな挑戦を誘うところがあり、 意表を突くアイデアもいくつか出たのですが、最終的には、前回のZenithStar80ED-BINOとほぼ同じ方式を 踏襲することにいたしました。 ただし、この超短い鏡筒は、極端に手前重心になることが予想されれため、 耳軸位置をベースプレートに対して手前に偏心(すなわち、BINO全体が前(対物が向かう方法)に出ることになる)させる ことにしました。

写真だと、BINOが左を向いた時の耳軸ブラケットを見ていることになります。 分厚く見えるのは、2枚重ねて加工しているからです。 この対策だけでバランス問題が解決できるかどうか分かりませんが、取りあえず、一つ目のバランス対策です。 (通常のブラケットとの違いをサイト内の写真と比べて見てください。)





15cmF5-BINO 新型設計中 (2006,8月20日)

 SYNTAの15cmF5アクロマートがまた国内で供給されるようになり、鏡筒お持ち込みによる 依頼が入り始めました。 供給停止により、一時同BINOの製作を休止する前に第4世代まで仕様を変更しておりましたが、 今度は、全く新たなアイデアを結集し、格段に軽量なモデルを目指そうと思っております。  ここにその姿を現すのは、もう少し後になりますが、ご期待くださいませ。

 当方でも同鏡筒が扱えるようになりましたので、近日中に15cm新型BINOの完成品モデルを発表させてただきます。 正式な受注開始のタイミングはその時点を予定しております。(8月23日追記)





Zenithstar80Short-BINO 製作中 (2006,8月19日)



 引き続いてWilliam Opticsの鏡筒が持ち込まれました。 今回は80mmセミアポということで、届いた荷物を開封してびっくり(写真1(左から))、対物に繰り出しがくっついて るような感じ。

 手元にあったEMS-Mを装着し、EWV32mm(KASAI)を装着してピントチェック。繰り出しを全部(約80mm)引き出しても、 後数ミリで無限遠にピントが出ない。通常悩む問題とは全く逆で、バックフォーカスが余り過ぎとは前代未聞^^;。

 しかし、慌てる必要はありません。バックフォーカスが余る分には、いくらでも消費する方法はあります。 まず、EMS-M(ただし、2インチスリーブ装着)で実験 したのですが、使用するのはEMS-Lなので、ここで12mmはさらに必要、ただ、これでは消費がまだ少ないので、12cmF5タイプ のBINOと同じくEMSユニットのスペーシングを20mmにし、さらに、挿入長に制約があった短めの2インチスリーブ(58mm)を この際15mmほど延長することにし(これで31.7&50.8兼用段付きE.P.や2インチバロー等も遠慮なく挿入可)、その分の光路消費を 想定して繰り入れた状態が写真3(写真3ではフードも引き出した)で、 やっと望遠鏡らしい姿になりました。

 ということで、この超短い鏡筒も加工することなく使用可能であることを確認しました。 とてつもないコンパクトなBINOが完成しそうです。 海外遠征にはもって来いでしょう。

 この鏡筒でさりげなく店の前の景色(ビルや街路樹)を見てみましたが、予想以上に優秀で驚きました。  ずっと昔に、ほぼ同口径の国産の短焦点アクロマート(80mmF5)と、やはり国産他社のセミアポ(75mmF7?)で昼間の地上風景を比較して見た時、逆にアクロマートの 方が色収差が目立たず、快適に見えた(夜の星像比べでは、当然セミアポに軍配が上がった)経験があったのですが、当鏡筒に関しては、 地上風景を見ても、アクロマートよりも確実に一皮剥けて見えました。(EWV32で見た印象では、アポクロに近い見え味だと言えます。)  細めのドローチューブ内径によるケラレも実用上 問題ないレベルのようです。





 画期的なレーザー脚を考案しました。(2006,8月17日)



 星を串刺しにするグリーンレーザーサイトは、究極のファインダーと言えるほど痛快、便利な物ですが、 危険な道具でもあります。

 観望会場で、不特定多数の見学者が居る状況で、トイレ等、やむを得ずレーザーサイトを搭載した望遠鏡から離れなければ ならない時は、レーザーサイトを脚ごと外して携行すべきでしょう。
 ただ、それを丸ごとポケットに入れるには、大きさ、形状とも ちょっと苦しいのではないでしょうか。 かと言って、そのままで持ち場を離れたら、いたずらっ子が何をするか分かりません。 もしポインターが単体で 簡単に着脱できたら、この問題の解決はもとより、ポインター単体で星座指導をすることも可能になります。

この度考案したレーザーポインターホルダーは、以下の条件を満たしています。

1.ほぼ再現(方向)可能な状態で、ポインターが単独で瞬時に着脱できる。
2.シンプルなワンピース構造(製造容易)
3.調整が簡単(本体には調整ネジが無い;2軸の回転エレメントのみで調整できる)

原理の説明:

  従来の調整脚のほとんどは、3方調整ネジ(またはさらに複雑な3方ネジの複列)を採用しています。

  これがもっとシンプルにならないか、と思ったわけです。 まず、望遠鏡側のファインダー用のアリミゾに着目しました。 この手のアリミゾは、VIXEN,SYNTA等では繰り出し装置に組み込まれていますし、単体のアリミゾパーツがVIXENより販売されています。 アリミゾ、アリガタは両方とも矩形という固定観念があるようですが、写真のように、アリガタを適当な径の円錐形(オチョコ型)にしても、支障なく目的を 果たすことを確認しました。

 つまり、アリミゾの中で自由な回転が可能であって、固定位置を選ぶことで、一方向の調整 が可能であることが分かります。後は、これと平行でない、もう一つの方向に調整ができれば、ポインターを目的の方向に向ける ことが出来るわけです。

 そこで、もう一つの調整軸を別個に動員するのが通常の考えですが、私は、以前から辟易していた、レーザーポインターの 光軸がパイプ軸と甚だしくずれているという実状を逆手に取ることを考えました。つまり、もう一つの方向の調整は、ポインターをホルダーの挿入孔の中で 回転させることで可能になるのです。(ホルダーを挿入孔に挿入したまま回転させると、レーザービームは円錐を描く。)
 ホルダー自体には調整ネジはありませんが、望遠鏡側のアリミゾの固定ネジと、ホルダーのポインター固定用のネジで目的の方向に固定できます。

 後は、写真を見ていただけばご理解いただけると思います。    試作品なので、全高や形状、デザインは検討を待つところですが、  昨晩、佐治アストロパークの観望会で試用し、実用になることを確認しました。(数学でX-Y座標しか知らなかった人が新たに極座標を 知ったような痛快な感動がありました。^^;)





Zenithstar80UED-BINOが完成しました。(2006,8月9日)



 この鏡筒の対物のコーティングの抜けの良さ、美しさは特筆物で、くどいほどに配置された鏡筒内バッフルも徹底しています。(右の写真)  組み立て調整後に見た地上風景の美しさには、それらの諸対策にたがわず、息を呑むものがありました。

 初めて製作する型式のBINOでは、バランス調整が最後の仕事です。 今回は、鏡筒バンド式と異なり、鏡筒をバンド内で スライドすることが出来ないタイプなので、前後のバランス調整に苦労することを予想していました。

 小型BINOの場合は、中、大型のように、トップヘビー(対物側の重過ぎ)で苦労することはなく、むしろ手前の方が重くなる逆バランスに苦労することがあります。  今回の鏡筒を単体で見た感じでは、接眼部に重いパーツを装着することを配慮して台座の位置を決めているようなので、 多分その問題はないと思っていました。 それでも、予想が外れて後で対物側にウェイトを追加設置するようなことは絶対に避けたかった ので、操作ハンドルロッド(+持ち手ハンドル)ユニットの長さに余裕を持たせ、バランス調整の最後の砦としていました。

  ステンレス製の取っ手は、ある程度の重量があり、取り付け位置によって鏡筒前後方向のバランスを調整できます。その取っ手は操作ハンドルを固定している 四角棒のロッドに固定しているので、そのユニット全体ごと、ベースプレートへの取り付け位置を移動することで、最後の バランス調整が可能になるわけです。前回の仮組み立ての写真から、ロッドが長いと思って拙速にロッドを切ってしまっていたら、その 調整が不可能だったわけです。

 最初にBINOを組み立てた状態では、危惧していた逆バランスの状態でしたが、上記調整の結果、EWV32mm(KASAI)で、ほんの少し手前が重い程度で、かつ操作ハンドルも最適な位置に決まりました。 前記作戦が功を奏したわけです。 操作ハンドルは、不慮の事態に、接眼部EMSを保護する意味もあるのです。実際、転倒時にこのハンドルでBINO本体の損傷を免れた例は 枚挙にいとまがありません。

 このように、新しい型式のBINOを製作する際には、いちいち説明しきれないところの工夫や苦労があるのです。   マニアの方々には、それぞれ各所にコダワリがあり、ご注文時には、いろんなご要望をお聞きします。それは、私もマニアなので理解できるし、極力要望に添うようにして います。 しかし、一般的に言って、マニアの方のOPTIONの依頼は、必ずしも総合的な優先順位をすべて理解された前提のものばかりではありません。 表には目立たなくても、より優先度の高い要素も多々あるのです。
 たとえば、約150mmという、特別に長いバックフォーカスが確保されたこの鏡筒でさえ、EMS-L を使用すると、ほとんどピントに余裕がありません。バックフォーカスを極限まで節約するために、EMS-Lに限外の処置を施しました。 これは、先のTELEVUE-BINOでも行いましたが、EMS-Lの構成ケースユニット間の通常のスペーサーの12mmを10mmに短縮するものです。たかが2mmと侮ることなかれ。 この綱渡り的な加工によって、EWV32mmを使用して、無限遠のピントで約3mmの余裕を残すことが出来たのです。(つまり実用に不可欠なmarginを確保したということです。)(さらに、この2mmの短縮 は、鏡筒間隔を約3mm短縮することにも貢献しています。)

 EMSの原理を用いて、市販鏡筒に極力手を加えないでBINO化するということ自体が、十分にチャレンジングな事であり、ある意味、奇跡の産物と言えます。(この辺りが、知的財産に 敬意を表さないという、この業界の国際的な背景がありながら、20年に渡ってコピー商品が出現し得ない理由であると自負しています。) 新規な鏡筒でのBINOを所有されること自体が、十分な独自性をOWNERの方に与えるものだということをご理解ください。

 今回は、依頼者の方の希望により、EMSを黒く塗装しましたが、1セット分のみ焼き付け塗装を外注できませんので、標準色で 塗装済みのEMSケースの上から、市販のカラースプレーを吹き付けました。 私としては、結果的には、EMSは標準色でも、それなりのツートンカラーで 、結構美しくまとまっていたのでは?と思います。EMSスリーブは元より黒アルマイトですので、違和感はなかったでしょう。 ということで、 今後は、EMSケースのカラー指定はお受けしないことにしました。





Zenithstar80UED-BINOがほぼ完成しました。
            操作ハンドル設置 (2006,8月7日)




 今回のBINOは、コンパクトに納めることを主眼としましたので、ハンドルロッドの設置スペースの 確保に苦労することを覚悟していましたが、予想した通りでした。^^;

  ロッドの四角棒は、スペーシング(座)を省いてベースプレートに直接密着させて固定することで、内側の合焦ノブ をぎりぎり上に紙一重で回避することが出来ました。ところが、今度は持ち手ハンドルの支柱が合焦ノブと干渉することが分かり、 急遽ロッドを前方にずらすことで干渉を回避しました。

 合焦ノブは、内側の干渉のみを心配していたのですが、外側のマイクロフォーカサー付きのノブが、仰角85度付近(右の写真)で フォークと干渉することが分かりました。 しかし、これはフォークの角度をVIXEN純正の45度まで倒せば回避できます。(写真のフォークは 角度を約65度に改造しています。)

 今日の2枚の写真は、フードを最大限引き出した状態です。(昨日の写真はフードを収納した状態、10cmくらいのストローク)  フードは絶妙にやや渋めのフリクションで精度良くスライドし、重量でストンと落ちたり、つっかかったりしません。

 後は、すでに黒色に塗装済みのEMSのセットを残すのみで、数日中には完成を見られる予定です。





Zenithstar80UED-BINOがほぼ完成しました。 (2006,8月6日)



Zenithstar80UED鏡筒(William-Optics)お持ち込みでの、BINO製作です。 当鏡筒については、websiteの画像情報くらいしか無かったので、鏡筒の加工等が従来の鏡筒以上に必要になるのでは ないかと心配したのですが、実際に取り組んでみましたら、それらは全て杞憂でした。

 バックフォーカスはEMS-Lを使用しても余裕で合焦し、合焦ノブの配置は、双眼ペアということで、供給元が特別に左右鏡対 称に取り付けてくれていたので、改造不要でした。左の写真のように、水平位置で使用しても、左右のノブは最小眼幅でも干渉しません。  マイクロフォーカサー付きのクレイフォード繰り出し装置は、極めて精度剛性の高い物で、回転ガタは皆無です。

 ということで、鏡筒は元より、アダプター等にも全く手付けずでBINOになるという、ほぼ初めてのケースとなりました。 この鏡筒は、 BINOの素材を離れて単体鏡筒としても、前例が無いほどに高級で精巧な作りになっています。EMSが国内で登場しながら、外国の メーカーが先に鏡筒の新規設計に於いて双眼使用を配慮し始めていることは、実に皮肉なことで、国内の メーカーさんは、このことが示唆することの深刻さに早く気付くべきでしょう。

 写真で明らかなように、当鏡筒は鏡筒バンドではなく、鏡筒腹の台座で固定するタイプです。左の写真では、 左の鏡筒がベースプレートに固定してあるように見えますが、実は紙一重の隙間を確保しており、リニアベアリングで滑ら かにスライドするようになっています。(四角穴の加工は難物ですが、外観をシンプルにするためと、軽量化、また重心を低く 保つための選択です。)

ベースプレートには、角なしの四角い穴が開いています。(右端の写真) 右の写真の右下のローレット付きナットは、 依頼者の希望によるOPTIONで、最大眼幅のリミッター(調整可)で、眼幅が大きく異なるご夫妻が瞬時に眼幅を変換する ためです。(奥さんは最小眼幅)

また、右から2枚目の写真で、ベースプレートの右下(観察者から見て)にある魚雷(戦闘機搭載の^^;)のようなパーツは、 平置き対策用(これもご希望によるOPTION)ですが、今後標準仕様にする予定はございません。





TELEVUE NP101-BINOが完成しました。 (2006,7月8日)



写真1(左から):ドローチューブは厚肉で末端金具を兼ねており、奥側を28mm切断しました。当然、ラックも同量手前に移動して固定し直しました。(突っ切り加工中;右側が接眼側)

写真2: ドローチューブ末端は、強固に接続ができる内蔵バンド(ピンクの矢印)式。 先述の通り、 ドローチューブは十分な肉厚があるのに、なぜか棚受け用のダボのような物(黄色の矢印)でさらにメスネジ長を 稼いている。ローレットネジは普通のM4の大きさだが、ピッチが特殊。このままでは、当然繰り出しは最後まで繰り 入れることは出来ない。実際には、この止めネジが外筒端面に当たる前に、写真2の状態(28mm残り)で繰り入れがリミットに達した。 ドローチューブの奥側末端がレンズ後群(あるいはその枠)に当たるのではなく、ラックが繰り出し装置と鏡筒フランジ との接合部で干渉するためです。

写真3: ダボを抜くと、写真のような大穴が残る。ダボのピッチがこれまた特殊規格(米国規格?)。大穴を残して、横に新たな ネジを切って、規格のホローセット(芋ネジ)を使用すれば簡単なのだが、やはり大穴が気になる。しかし、この特殊なネジ穴に 合う特殊な芋ネジを入手するのは困難だろう。(外径より短い芋ネジは規格外になることが多い)

写真4: ということで、特殊な芋ネジを自分で製作することにした。 六角穴は作れないので、マイナスネジになりました。 これで、強力なバンドクランプ機構を温存したまま、繰り出しを完全に繰り入れることが可能になりました。

写真5: EMSを装着し、繰り出しを全部繰り入れた状態。無垢材削り出しの精度の高い繰り出し装置とバンドクランプの効果で、 EMSの接続強度は過去最高となりました。
 EMSユニット間のスペーシング(延長筒)が、標準のEMS-Lよりもさらに2mm 短くなっているのが、写真から読み取れるでしょうか。12cmF5-BINOや通常の10cmクラス(FS102等)では、フード径の 関係で、EMSのスペーシング=20mm(延長筒)+2mm+2mm(接続リングのツバ厚)=24mm必要ですが、NP101は光軸調整を 省いたスリムなセル構造のため、鏡筒最大径が小さく、10mm+2mm+2mm(接続リングのツバ厚)=14mmという最小限の スペーシングが可能になったものです。光学的なメリットのみならず、胴が詰んだ精悍な外観になりました。

写真6: 完成したNP101-BINO、繰り出しの余裕が10mmくらい(写真の状態)で、EWV32mmで無限遠に合焦。   外観を全く変えることなく(外から見える所はどこも削らず)、バックフォーカスを28mm延長するのに成功しました。





TELEVUE NP101-BINO が完成間近! (2006,7月1日)

 NP101-BINOをトータル製作するのは久しぶりで、繰り出し装置の仕様が以前とは変わっていました。

 前回は、ドローチューブ末端のリングを除去することでバックフォーカスの必要量を稼ぎましたが、 今回は、除去すべき末端リングは無く、厚肉(何と肉厚6mm近く)のアルミパイプ製(級タイプは一般的な 真鍮パイプにメッキをしたもの)のドローチューブが末端リングを包含したずん胴の一体構造になって いました。

 最初は面くらいましたが、むしろこれは改造?に好都合な構造であることが分かり、末端の内蔵バンドクランプ 部を活かしたまま、バックフォーカスの確保に成功しました。(ドローチューブの奥側28mmを切断し、ラックをほぼ同量手前にずらして 再固定し、ドローチューブ手間端面が外筒端面まで挿入できるようにしました。) 詳細は近日中に画像付きでご紹介します。





EMSの光軸調整装置について-2 (2006,6月18日)



 EMSの光軸に不安を持たれる方があるようですので、光軸調整の手の内を明かします。   左の写真が、私が製作したEMSの光軸調整装置です。アルミパイプの中には、図示のように2か所に 十字線が張ってあります。接眼側端面に平面鏡(黄色い矢印)を当て、青い矢印から覗くと、十字線が4組見えます。 それらが重なり、さらに十字線の中心が開口円の中心と合致していれば、スケアリングとセンタリングの 両方が合っていることになります。 より良い方法をお持ちであれば、各自で追い込んでくださっても結構 ですが、この方法で今日まで問題は生じておりません。(シンプルな方法ですが、ミラーによって光が往復 していますので、誤差が2倍になり、鋭敏な方法です。EMS初期組み立て時には、これをミラーユニットごとに 行い、さらにEMSとして組立後(写真の状態)に同じ事をやります。)

 今回、EMSを送り返して来られた理由は、光軸が合った位置が調整ネジのストロークのリミット近くに来ているという ことでしたが、今私が調べましたところ、それは正常の範囲内であることが分かりました。前回の説明の 通り、調整原点とストロークの中心とは一致しないのです。調整を完璧にしてから、水平方向の調整ノブを 締めてみましたら、わずか約1/4回転でリミットに達しましたが、これでも主光線にして1度以上の角度に相当するので、 十分な調整量なのです。(ミラーの干渉クリアランスが小さ過ぎるのなら、もう少しミラーエッジの顎を削ろうと思って いましたが、これは標準のクリアランスでした。) 現実にはこれ以上ネジを回転させる必要はありません。 ネジの反対方向にもリミッターを 装備すれば良いのでしょうが、これは組み立て(分解)用のネジを兼ねているので、それは非常に複雑な機構を要求しますし、 その必要性もありません。

  真ん中の写真は、ユーザーの方が操作されて送られて来た状態です。光軸がずれていると、十字線が中心に来ないだけでなく、 開口円が欠けます。 右の写真は調整後です。(ただし、カメラが写り込むのを防ぐために撮影時には平面鏡は付けていません。)

 今回の検証を通しまして、改めて、EMSの調整ノブを(片ストロークで)1/4回転以上操作するのは禁止!と言えますね。^^;

(6月19日 追記)

 不幸にして調整原点を大きく見失ってしまった右眼用のEMSは、目標に向けて固定した1本の鏡筒に、左用のEMSと 交互に差し替えて同一視野となるように調整すれば、簡易の原点復帰が可能です。(完璧には調整器具が必要ですが、実用上は それでも問題ないでしょう。)

 EMS-BINOのサイトを立ち上げて9年になりますが、製作者が当たり前の事として説明を落として来た部分が後になって発見 され、逐次説明を追加してまいりました。 この辺で、必要事項は網羅できたと感じていますが、いかがでしょうか。 ご質問があれば、お気軽にメールをくださいますよう、お願いいたします。





 EMSの光軸調整装置について(2006,6月17日)

  このコーナーには必ずしも適さない内容でございますが、この場所を借りまして、 EMSの光軸調整ノブについてご説明します。 ユーザーの方々との今日までのやり取り等から、 この機構についての誤解が根深いことが分かり、すでにユーザーとなっておられる方、また、これから ユーザーになられる方は、極めて重要な問題としてご一読くださることをお勧めします。

  再三、当サイトの各所でご説明していますように、この調整ノブは、盛大に操作することを前提にしておりません。 それは、大きく操作する(何回転もねじる)必要がないということと共に、大きく操作することが有害だということです。

  EMSのX-Y調整ネジの機構は極めてシンプルな構造であり、そのローッレットネジは「調整ネジ」とミラー(台座)の「組み付けネジ」 を兼ねています。つまり、ミラーを組み入れるためにそのローレットネジを使用して固定していますので、ネジを締め込んで行きますと、 ネジは、ミラーのエッジがEMSケースまたはジョイントリング(黒アルマイトの接続リング類)の内壁に当たる所(または 復元用のスプリングが縮みきった所)でリミット に達し(止まる)、またどんどん緩めて行きますと、ミラー台座から外れて、ローレットネジが脱落します。

 要点は、調整原点と、そのローレットネジのフルストロークの中心とは、全く無関係であるということです。 EMSのミラーは、斜鏡用のミラーを、アウトラインがより細長い楕円形になるように、自動切削加工機(メガネレンズ用) で加工し、さらに、EMSハウジング内壁に干渉するミラーエッジの厚み方向の顎部分を斜めに、手動のメガネレンズ用のダイヤモンドグラインダー(給水加工)で 1枚ずつ手作業で削っています。 従いまして、調整ネジのストロークの中で調整原点が占める位置は一定ではなく(ミラーの顎の干渉 クリアランスが組み付けごとに異なる。これは無害。)、 その都度異なるわけです。(調整原点が占める、全ストロークでの相対位置は、個性があり、10%くらいの位置に原点が ある場合もございます。)

  その事を誤解され、調整ネジをわざわざ何回転も回してネジのストロークの中心辺りに新たに自己流の調整原点を設け、 鏡筒を無理矢理振ってBINOの初期の調整状態を崩し、調整の袋小路に入ってしまわれるのです。

 BINOの現物をまだ見ておられない場合は、この説明に混乱されるかも分かりません。ただ、このような問題は、再三 お願いしております約束事を守ってくださる限り、発生しないものなのです。

  もう一度申し上げますと、完成品BINOは当方で十分に光軸を調整してお送りしています。従いまして、着荷したBINOをそのまま ご使用になれば、全く何らの問題も生じないのです。 EMSの調整ネジは、ほとんど1回転以内で、アイピースの交換等による 誤差を補償してくれるはずで、その範囲で使用する限り、視野の回転等は起こり得ません。



 

 スペインのマリオさん、ついに完成(2006,6月15日)

 マリオさんより、5月26日の中間報告に続き、FS102-BINO完成の報告が入りました。
http://www.mariomuriel.com/binoscopio/binos_inicio.htm  写真の通り、見事な仕上がりです。 氏は決して英語が得意ではないようですし、まして当サイトの日本語versionから 詳しい情報を得ているとも思えません。当方とのやり取りと、限られたサイト情報だけから完成にこぎつけられたことに 敬意を表したいと思います。



 

15cmBINOにエンコーダ取り付け(出荷直前)(2006,6月14日)



入手に手間取っていたスーパーナビゲーターがようやく入荷し、取り付けました。

 スーパーナビゲーターをHF経緯台に取り付けるのは難しくありませんが、(自分で取る付ける方のために)注意すべきことを お示ししておきます。

 まず、水平回転軸用のエンコーダ(水色の矢印)(及び座)を取り付けるために、フォーク部全体を取り外す必要があります。 それは、水平回転部に4本のM5のキャップボルト(六角穴ボルトのこと;赤い矢印)で水平回転部以下に固定してありますが、メーカー組み付けの 段階で必要以上に強く締め付けている場合があり、普通の六角レンチを手の力で操作しても緩まないことがあります。この時は、六角レンチを プラスチックハンマー(または木槌)で叩くか、タップハンドル等でモーメントを稼いでください。

 写真でお分かりのように、 水平回転部のエンコーダは、水平回転部の上のハウジング部にうまく収まり、運搬時も外す必要はありません。

  垂直回転軸用のエンコーダ(緑の矢印)は、運搬時(BINO本体を着脱するとき)に外す必要があります。 最初は うんざりすると思いますが、分解箇所をよく見極めれば、意外に簡単に着脱できます。(分解時に取り付け金具のネジを完全に 外すと、ネジ、ワッシャー、ナットが離散してしまって大変です。その必要はなく、ネジを緩めるだけで分解できます。)

 ケーブルの接続は、写真を参考にしてください。 当例では、写真のように、垂直、水平用のケーブルが交差しているのが 正解です。





久しぶりの15cmBINOがほぼ完成しました。(2006,6月2日)



 150S-BINOは、SCHWARZ150S鏡筒の供給の停止と共に製作を休止しておりましたが、 中古鏡筒お持ち込みでの依頼により製作中です。

 第4世代仕様の繰り出し装置の最後の在庫を使用しましたので、これが最後の 第4世代仕様の150S-BINOとなります。剛性を追求した第4世代仕様の 合焦機構は、過剰に重厚な機構でした。接眼部は十分に重いので、今回は、 ウェイトを兼ねてハンドルに設置していた真鍮製の紡錘形のウェイトを、ジュラルミン製の 細い丸棒に変更しました。 次回ロットからは、より軽量な合焦機構を考える予定です。(15cmの場合)

 久しぶりに組み立てた15cmBINOは、確かに12cmBINOよりはるかに大きく感じました。ただ、F5なので、 鏡筒を分解しないでも運搬できる範囲には何とか収まっています。

 15cmクラスの短焦点アクロマート鏡筒も、やがて安定的に供給されるように なるでしょうが、鏡筒メーカーさん(及び輸入代理店)にお願いしたいことは、アクロマートでF5であれば、 高倍性能に腐心してセル径や頭部重量を肥大させることなく、鏡筒はシンプル軽量に設計し、ドローチューブ内径は 大きくし(3インチ以上)、バックフォーカスを十分に確保するようにお願いしたいものです。(ちゃんとした機械加工を していれば、光軸調整装置は省けるはず。)

 代理店がメーカーに真剣に進言し続ければ、何らかの改善が見られるはずですが、先日某代理業者に某鏡筒について 提案したことろ、「”繰り出し装置”って何ですか?」と言われました。 全部がそうではないにせよ、 これが業界の標準的な見識のようで、屈折鏡筒の夜明けは遠いと感じました。^^;

 ただ、物が全く無いわけではないので、素材がある限り、今後も煮たり焼いたりして調理して 美味しく食べることにいたしましょう。^^;





スペインのマリオさんから、中間報告が届きました。(2006,5月26日)

マリオさんが製作中のFS102-BINO




8台目の12cmBINOを納品しました。(2006,5月24日)

 21日の午前中に8台目の依頼者の方が見学に見え、翌日発送しました。
  また21日の午後には、横浜の方がご夫妻で見学に見えました。 二組の見学者の方、遠路をお越しくださって、 ありがとうございました。

 現在、鏡筒お持ち込みでSCHWARZ150S-BINOを製作中です。その次には、久しぶりにTelevue NP101-BINOに着手します。

(スペインの方より、EMSセットが無地着荷の旨、連絡が入りました。いずれ完成したらリポートをご紹介できるでしょう。)







EMS-LSのヘリコイド眼幅調整仕様(SpainのM氏依頼)が完成しました。
(5月9日)

FS-102用ですので、EMSユニット間のスペーサーはヘリコイドのみで、延長していません。 ヘリコイド部は28mm(最短)〜48mm(最長、ただし短めで使用するのが基本)です。最大眼幅や鏡筒間隔の設定は、EMSの原理を理解 していただけば簡単です。 右の写真は、FS102鏡筒用に用意した65mmφバレル用アダプターです。

 (解答を見ても理解できない方のために^^;、老婆心ながら、さらに結論を申しますと、ヘリコイド部の距離の1/√2が眼幅や 鏡筒間隔方向の距離に対応します。つまり、ヘリコイドを片側につき7mm(左右で14mm)延ばしますと、眼幅が約10mm縮まるわけです。 EMSケース内の半光路長≒18mmです。)

(*12cmBINO 7台目は昨日発送いたしました。)




7台目以降の納期(2006,4月27日)

 EMSケースの塗装(外注)に少し納期がかかりそうで、大変申し訳ないのですが、
7台目以降の納期は、大体、以下のようになります。(私は年中無休で働いているのですが、 世の中は連休に入るようで、困ったものです。^^;)

7台目(12cmBINOフルセット;和歌山県のU 様)---- 5月8日頃
8台目(12cmBINOフルセット;埼玉県のI 様)---- 5月18日頃
9台目(SCHWARZ150SBINOフルセット(鏡筒持込)(長崎県のI 様)---- 5月28日頃




 6台目が完成しました。(2006,4月20日)



1.12cmBINOの6台目が完成しました。続けて7台目以降に着手いたします。(受注名簿を整理した上で、 順番待ちの方には改めて納期をご報告しますので、今しばらくお待ちくださいませ。)(ミラーは入荷しました。)

2.EMSケースの次の仕込みがほぼ完了し、これより塗装を手配します。(上の写真) (おびただしい数の穴開け、ネジ切りがあり、加工は見かけよりも大変です。)

3.スペインの方より、fs102-BINO用のEMS接眼部の注文が入りました。





 45度正立ファインダーを作ってみました。(2006,4月10日)



詳細はここに掲載しています。




 5台目が完成しました。(2006,4月4日)

5台目が完成しました。
素材ミラーの入荷待ち(在庫切れ)のため(補充手配は早めにしたのですが、今回は入荷が遅れています。)、6台目の納期は4月20日頃、 7,8台目はそれぞれ、その後10日以内で仕上がる予定です。





4台目が完成しました。 (2006,3月21日)



 4台目(岡山県のK様)が完成しました。
 限定的に製作してまいりました12cmF5BINOですが、鏡筒の供給が安定していることと、 ご好評につき、当BINOを継続モデルとさせていただくことにいたしました。




3台目が完成間近です。 (2006,3月9日)

それぞれ、3台目(福島県のS様)は1週間以内に完成、4台目(岡山県のK様)は今月末まで、 5台目(香川県のT様)は4月上旬完成の予定です。

送り先のご住所、配達指定日等、まだお知らせいただいていない方は、お早めにお知らせくださいませ。





2台目が完成しました。 (2006,3月1日)

 HPの更新が滞り勝ちでございますが、更新よりも製作作業を優先しておりますので、ご理解くださいますよう、お願い 申し上げます。

  本日2台目(函館のN様)が完成し、3台目(福島県のS様)に着手しております。(今月中旬完成予定)

  以上よろしくお願いいたします。







 台座部の部品の加工が進んでいます。 (2006,2月17日)

  台座部(cradle)の部品の一つの加工風景です。左の写真は切断機に治具を固定した状態ですが、最も危険な作業の 一つです。 右が10台分の部品(耳軸取り付けベロ)がほぼ完成したところです。

(12cm-BINOの1台目は、明後日(19日)の午後、当店にてお引き渡しする予定です。(静岡県より受け取りに見えます。))






12cmF5-BINOの1台目が完成! (2006,2月5日)

 スポットファインダーの設置を残していますが、新型の12cmF5-BINOが完成しました。  今回は、手前から撮影してみました。 EWV32mm(笠井TD)が写っていますが、これはOPTIONです。^^;
 さきほどEWV32mmで、せわしく降る雪の空間を通して、球形の水銀灯のバルブが雪を被っていく様子を見ましたが、あたかも手で触っているように バルブの質感や外球と核球の立体感がしつこいほどに強調され、感動的な眺めでした。

 このアイピースは見掛け視界が85度もあるのにもかかわらず、最大外径=61mm(飾りラバーを外せば60mm)で、眼幅 60mmまで対応します。(低倍用なので、実際には眼幅59mmまでは全く問題ないでしょう。)

 眼幅が59mm未満の方は、外径=56.5mmのケーニッヒ32mm(笠井TD)をお勧めします。  ただし、EMSの標準状態での最小眼幅は60mmですので、眼幅が60mm未満の方は至急ご連絡ください。 最小眼幅57.5mmまではアイピーススリーブ等の干渉部を切削することで対応できます。(もっとも、低倍時は眼幅の 許容量はかなりあります。お子様等への対応のためだけの小眼幅加工のご用命はご遠慮くださいませ。(加工が大変^^; )

 両アイピース共ピントはほぼ同焦点で標準位置です。 今回の12cm-BINOは、この標準アイピースで無限遠での余裕が4mmくらいですので、極端に 光路を消費するアイピースはご使用をお避けください。(どうしても必要があれば、鏡筒を切断すれば合焦しますが。)






12cmF5-BINOの1台目が完成間近! (2006,2月2日)

  ご承知のように、オリジナルの鏡筒の状態では(EMSの双眼仕様では)合焦しません。 鏡筒パイプ(白い部分) を全く切断することなく、繰り出し装置や接続部分を旋盤加工することで、合計約35mmの鏡筒の短縮(つまりバックフォーカス延長) に成功し、標準のピント位置のアイピースでの合焦を可能にました。(下右の写真と比較していただきますと、3箇所の接続部分で、それぞれ5mm,10mm,20mm短縮して いるのが読み取れるはずです。)

(F5なので、鏡筒を短くし過ぎますと、標準のドローチューブ末端が対物に接近し過ぎてケラレの 原因となりますので、バックフォーカスは極力節約してご使用になるのが賢い選択です。 推奨アイピース以外のご購入は、BINOの入手後にされた方が 確実でしょう。)





 SYNTAの12cmF5鏡筒を確保しました。! (2006,1月26日)

 同鏡筒は、販売中止になったSCHWARZ-120Sとほぼ同じ物ですが、画像をご覧のように、 外観は見違えるように高級感が漂っています。中国製の普及鏡筒もここまで来たか、といった印象を受けました。 カラーリングも、多少濃いものの、EMSの標準色と良くマッチしています。

 特に、高級車のホイルを彷彿とさせる美しい形状の繰り出しのつまみは、 滑らかな繰り出し装置と相俟って、操作する手に何とも言えないフィードバックがあり、満足感に満たされます。  実際に地上風景を観察してみましたが、光学性能も忠実に初期の優れたパーフォーマンスを継承しているようです。

 ご承知のように、中国製短焦点鏡筒を使用したEMS-BINOは、初期の仕様から徐々に進化変遷を辿っておりましたが、製作者のマニアと してのこだわりから過剰な装備になった部分もあり、それがコストにも反映され、返って新規購入者の方の ハードルを高めてしまった感も否めません。

  そこで、今回は初心に返り、極力オリジナルの鏡筒を活かす形で軽量化とコストダウンを計ってみることにしました。 具体的には、美しくなったオリジナルの繰り出し装置の特長を活かすことになります。(口径が12cmということで、15cmよりもEMSの光路長が短いことから、必ずしも繰り出し装置を太い仕様に交換しなくても 実害はないと判断いたしました。)

 ということで、今回は、取りあえず、限定5台にて、以下の発売記念価格を設定してみましたので、ご希望の方はお早めに ご注文くださいませ。(以下にメールいただきましたら、ご注文方法をお知らせします。)

E-Mail: メガネのマツモト(松本龍郎)

 

12cmF5-BINO 本体--- \298,000 (EMS-L仕様、2インチ接続、台座耳軸 HF経緯台対応 )
上記フルセット(BINO本体+架台等)--- \348,000(角度改造HF経緯台、三脚、スポットファインダー付属)

(消費税込み、送料サービス)
納期の目安: 注文#1--- 約10日(現在製作中)、#2--- 約1か月、#5(最後)の方で約3か月以内の予定です。

    1月27日、21時30分追記: 残り3台になりました。
   1月28日、11時50分追記: 残り2台になりました。
1月30日、14時30分追記: 残り1台になりました。

1月31日、16時30分追記: 限定枠の5台を完売いたしましたが、 滑り込みのご注文が集中いたしまして、線引きが難しい状況になりましたため、同じ価格にて、 再度5台枠を設定させていただくことにいたしました。
 ただし、納期は3か月〜となります。(予定より早くなるよう努力いたします。)
   追記の時刻で、残り枠3台です。






FS102-BINO 完成 (2006,1月20日)

ファインダー類がアリガタ、アリミゾで着脱できるようにしています。  望遠鏡側を全く加工せずに仕上がりましたので、鏡筒を原状に復帰することも可能です。








FS102-BINO 完成間近 (2006,1月12日)

 今年最初のFS102-BINOが完成間近になりました。
 FS102鏡筒は前々回製作頃から鏡筒外装(フードの根元)が美しく進化しています。








SKY90-BINO 発送 (2005,11月18日)

 約1週間前に完成した、8月完成分から数えて2台目のSKY90-BINO、依頼者の方のご都合で、今日発送しました。 縮めたフード先端からEMS後端まで430mm(操作ハンドル含めて495mm)、非常にコンパクトです。 バックフォーカスを最大限活かすため、ドローチューブ末端金具のツバまで同径に削りました。

  BINOの完成品としては、これでバックオーダーを全て消化しました。 (不思議に受注は偏るもので、来る時は一挙に 来ます。急ぎの方は、今がチャンスかも分かりません。)







FS102-BINO 完成! (2005,10月31日)

 一昨日、依頼者の方が、栃木県より、完成したFS102-BINOに面会するためにわざわざお見えくださいました。 

 飛行機で見えたので、BINOは昨日発送しました。

  この方は、調整方法をほぼ瞬時にマスターされ、黄金色になった街路樹の銀杏や信号機、水銀灯の球形バルブ等の近景のリアル さに感嘆の声をあげておられました。

 実際に目の前で現物でご説明しますと、みなさんが調整の簡単さに驚かれますが、 見学に見えなかった方の中には、最初の頃に調整に難航される方もあります。  その辺りの原因がどこら辺にあるのか、今回の例をヒントにしていただければ幸いです。

  右の写真は腹側から見たところ。青い矢印は眼幅クランプ、これを締めすぎるとわずかに鏡筒が内に振れますので、 必要以上に締めないようにお願いします。(クランプの締めすぎにより筒先が相対的に寄ると、左右の像は拡散方向にずれます。これは設計上の 現象であって、構造的欠陥ではありません。正しく使えば発生しない問題です。)

 先日、光軸が合わないということで、送ったばかりの新品のBINOを送り返して来られた方がありました。 コンパクトな10cmF5BINOでしたので、運搬時の分解は前提にしていない設計でしたが、よくお聞きしてみると、最初からいきなり 鏡筒を外して運搬され、現地で組み立てられたそうで、その時、鏡筒の光軸が復元できなかったようです。 また、眼幅クランプも締めすぎ ておられたようでした。 以前より、まずは明るいところ、昼間の景色で確認、練習してくださいと申し上げております。

  今日まで、あらゆるケースに遭遇してまいりましたが、たまに生じる問題は、

1.してはならないことをしてしまった。
2.HPの説明を読んでおられない。

  のどちらかか、両方が原因でした。再三ご説明しておりますように、右のEMSの調整ノブは、アイピースの交換等で生じるわずかな光軸ずれ を補償する目的であって、その他の要因で発生した大きな光軸ズレを補償するものではありません。万一、左右の像の合像のためにEMSの 調整ネジをストロークの大半を消費するほど回すようでしたら、異常事態ですので、以下の手順に従って鏡筒の向きを復元しないといけません。

 もし初期組み立ての状態で、左右の像 が最低倍率使用時に明らかにずれているような場合には、右の鏡筒をわずかに振って、光軸を修正してください。 構造上、鏡筒が上下方向にずれること はほとんどありませんので、右の写真の2つのM6のキャップボルト(赤い矢印)を緩め、バカ穴のガタの範囲内で鏡筒 を振って調整してから 締め直してください。 しかし、実際には、光軸(鏡筒の向き)はそう簡単に狂うものではありません。また、 仮に狂ったとしても、上記写真でお示していますように、構造は極めて単純ですので、基礎的な光学的知識から原状に復元 するのも決して難しいものではございません。

  説明しますと、どうしても面倒に聞こえますが、EMS-BINOの調整は、約束事を守っていただきさえすれば、 極めて簡単です。

『EMS-BINOは調整が面倒だ。』というのは、主に使用した経験のない方々が掲示板等でsour grapes(イソップ物語)の心理のもとに ネガティブな推測で発せられた 流言ですので、誤解のないようにお願いいたします。 HPの記載通りにしていただきさえすれば、EMS-BINOの調整は腕時計の 針を回して時刻を合わせるよりも簡単な作業なのです。

  







 FS102-BINO ほぼ完成
 (2005,10月22日)

  最近のFS102-BINOは接眼部EMSのみご提供してユーザーの方が自作された例が 多かったので、トータルに当方で仕上げさせていただくのは久しぶりの感じがしています。
 地上風景で調整しましたが、フローライトのノイズの無い完璧な像には、いつもながら心が洗われる思いです。

 安価な中国製鏡筒(特に12cm以上の短焦点)の入手が途絶えたのを機に、タカハシ鏡筒での依頼が増えていますが、 SKY90もこのFS102も、鏡筒に全く手を加えず(鏡筒を切断せず、アダプターの細工のみ)にBINOに使用できる ことを再確認しました。 特に、FS102は65φバレル接続仕様にして十分な余裕で合焦します。

  今回一緒にご注文いただいたEWV32mm(KASAI)は、85度の広視界と卓越した抜けの良さが両立する希有な アイピースでした。 価格や構成レンズ枚数から、従来からあったワイドスキャン等と同一視しておられる向きも ありますが、全く別物でした。

 ほぼ鏡胴径に匹敵する巨大なアイレンズが、適切に配慮された low-profileの見口金具と相俟って、持ち前の超ロングアイレリーフをいかんなく発揮し、 非現実的と言えるほどの覗きやすさと開放感を提供しています。外径が60mmと、この焦点距離と見掛け視界にして驚異的なコンパクトさ であり、重量も極めて軽量です。

  さらに、このアイピースは同社の2インチマルチショートバロー(2倍)との相性が極めて良く、EWV32とこれの組み合わせ で16mmの超ハイアイ広視界アイピースが実現することも嬉しい特徴でした。(この状態での合焦も確認しました。)








 10cm-BINO(マゼランRFT-102S鏡筒使用)発送!
 (2005,10月5日)

 女性の方からの依頼で、写真のBINOが昨日関東地方に旅立ちました。EMS-BINOも男性オンリーの世界から、 徐々に女性ファンが増えて来て、嬉しい限りです。
 これまで12cmや15cmの陰に隠れぎみだった10cmですが、比較的最近までは 双眼望遠鏡としては十分に大口径でした。 この度ミラーをEMS-L仕様(店頭に置いていた試作品はEMS-M仕様)に した完成品を地上風景で試しましたが、必要にして十分な性能を再確認いたしました。

 M社の14cmFL双眼鏡、同じく10cm,7.7cmと数台のメーカー製双眼を愛用している地元の友人も覗きながら、 その圧倒的な抜けの良さに舌を巻いていました。 素材鏡筒はアクロマートの短焦点ですが、痩せても枯れても天体望遠鏡、 光学系のシンプルさに由来する像の透明感のようなものは、より複雑な光学系を凌駕するものがあるようです。

 写真のケーニッヒ(笠井TD)との相性も抜群ですが、EWV32(85度)(笠井TD)をセットしますと、さらに別次元の感動が あります。

  これより、久しぶりにタカハシのFS102-BINOに着手します。







 EMS-LS ヘリコイド眼幅+新型合焦装置がフランスへ!
 (2005,9月28日)
(接写なので合焦メカが大袈裟に見えますが、実際はもっとスマートです。) (実用ストローク=約30mm)

EMSの双眼セットが初めて、フランスに向けて旅立ちました。 今まで、アメリカやドイツが主で、 フランスからの受注は今回が初めてで、大変嬉しいことです。

  受注時には、”次世代BINO”で計画していた、眼幅調整時のピント補償機構も予定していたのですが、 海外であることも含めて、メンテが複雑になるのを避け、依頼者了解のもと、その機構は割愛しました。

 代わりに、副産物的に開発した新型の合焦スリーブを採用しました。これは初期のSCHWARZ150-F8-BINOに 採用していたロッド式FOCUSERをベースにし、正逆ネジを利用して調整機構を持たせたものです。

 通常の単純な規格ネジ機構だと眼視にはピッチが小さ過ぎるのですが、正逆ネジを組み合わせることで、 2倍のピッチ(3mm)を得ました。 機構は極めてシンプル、軽量で、操作性も軽快です。ネジ式なので、クランプがなくても ラック式やクレイフォード式のように重量でずり落ちる心配がありません。オール自前加工なので、ネジ方向も思いのままで、 左右を鏡対称にして操作性に配慮しました。

 EMS-LSで、バレルは65mm径、ミラーの先端部分と眼幅ヘリコイド内径との干渉を回避するために、該当個所を少し削り 込んだりする必要から、通常の大型ミラー仕様よりもやや小さめになりますが、実用上の差はないでしょう。(ヘリコイド の内径絞りは旋盤で削って最大にしています。)







 SKY90-BINO ほぼ完成! (2005,8月27日)  

久しぶりのSKY90-BINOの組み立てでしたが、そのコンパクトさに改めて感心しました。
写真はフードをほぼ一杯に伸ばした状態なので、収納しますと、バントと十数ミリくらいのことろまで短縮します。
  これで光学性能も優れているのですから、BINOの素材としては好適な鏡筒と言えますね。     後はファインダー用のアリミゾの取り付け加工を残すのみです。







SKY90-BINO 完成間近! 鏡筒接眼部のADの加工 (2005,8月24日)

 EMSのミラー組み込みもほぼ完了し、鏡筒(ドローチューブ)の接続ADを加工しました。(止めネジ加工はまだ) 写真左は、オリジナルの状態。座のパーツ(ベース部)と50.8スリーブとの接続の雌雄の考え方が不適切であり、設計者 の意図を疑います。

 このままでは短縮加工は出来ず、どうにもなりません。新たな50.8スリーブ用の材料を用意し(右の写真の真ん中)、それにオスネジを切り、座の方にメスネジを切りました。  写真右の右端が組み立てた新しいADです。(13mm短縮しました。)







 SKY90-BINO 完成間近!(2005,8月20日)

  写真、左から、SKY90鏡筒、EMSケースと加工が完了したミラー台座チップ、台座&ハンドル、改造済みの鏡筒バンド  です。

 ここまでは、目に見えない作業ですが、これでほぼ完成です。 ミラー台座チップは、在庫が底を突いていたので、 急遽まとめて製作したものです。 作業効率を考えますと、1台分(4個)のみ製作するわけには行かず、 このおびただしい数のチップの加工にかなりの日数を要しました。

 右端の写真は加工を施した純正の鏡筒バンドです。 純正の鏡筒バンドは、少々無骨でヒンジ部や締め部の出っ張りが大きく、互いの干渉 (眼幅を確保する前に左右のバンドが先に衝突してしまう。) バンド同士が衝突し、を避けるために締め付け部を加工、 切除したものです。 見れば簡単ですが、 この発想を得るまでには、過去に於いて、結構回り道をしました。 最初の頃は、より出っ張っている締め部を内側に配置する 発想に至らず、面倒なヒンジ部を加工していましたが、これは結構な大手術であり、仕上がりも不細工でした。発想を転換 することで好結果を得る良い実例です。







 最後のSCHWARZ120S-BINO(ID#1)が完成しました。 最大口径の15cmと超コンパクトな10cmの陰に隠れて、意外に注文が少なかった 12cmでしたが、久しぶりに製作してみて、振り回しや運搬の楽さ、架台への負担の小ささ等、非常にバランスの良い大きさで あることを再認識いたしました。 十年前なら、12cmとなれば、十分に大口径の双眼望遠鏡です。
  久しぶりにスーパーナビゲーター込みのご注文でした。 以前にもご紹介しました通り、極めて軽量コンパクトで優秀な 導入支援システムです。(外部電源不要) ケーブルの接続のご参考のために接続状態を撮影しておきました。 HF経緯台に、左耳軸にエンコーダを取り付けますと、写真のようになります。写真のアングルではナビゲーター本体から 出る2本のケーブルが交差する形になります。

  VIXENがGPエンコーダを突然販売中止した時には慌てましたが、Sナビ純正のエンコーダーをHF経緯台仕様に取り付けるための金具が国際光器の方で速やかに 用意されました。合理的な金具で、写真の通り、HF経緯台に見事に収まっています。
  この度の仕入先のSCHWARZ鏡筒の予告なしの販売中止も寝耳に水で、当惑しておりますが、これも新たな脱皮のための試練として 受け止めようと思っております。 これより、最後の150S-BINO(ID#2)に着手します。(在庫がぎりぎりセーフでした。^^;)(4月11日)

 




 ID再ナンバー(3月21日)

ID番号   ご注文日    Initial   gender(性別)  Nationality(国籍) 納期(予定)

  1     '04 12 13     I 様    F        Japan         4月上旬
  2     '04 12 13    K 様    M       Japan         4月中旬
  3     '04 12 24    S 様    M       Britain        4月下旬

* EMSケースの在庫が底を突き、BINO製作と並行して、次の仕込みに入っております。







PH130-BINOが完成しました。(3月8日)

依頼者の方によりますと、素材鏡筒はすでに製造中止のモデルで、PHOTARON(ホタロン:EDより上、いわゆるSDクラス) 素材を使用した3枚玉とのことです。






プロントBINO(すでに発送;写真を撮り忘れました。)とBORG101ED-BINO(上の画像)が完成しました。 BORG101ED-BINOは当方で20日にお引き渡しの予定です。   順番待ちのお客様IDにつきましては、再度整理して再ナンバーを近いうちに発表させていただきます。(2月17日)




 ID6までを本日までに発送いたしました。 これより、BORG100ED-BINO、プロントお持ち込み分等に 着手する予定でございます。 お待ち遠しいこととは存じますが、なにとぞよろしくお願いいたします。(1月17日)



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