ユーザーリポート




茨城県の加藤さんのご投稿です。(2005年6月11日)

  


このたびは素晴らしい作品を提供頂きありがとうございます。 リポートが遅くなり申し訳ありません。

私は東京から200km弱離れたところにある自宅から、お手軽観望中心に楽しんでいます。 病気がちなこともあり遠征は殆ど行いません。 自宅の空は、条件が良い時に天の川が見える程度です。

これまで初期の宮内10cm(45度対空型) ロシア製SUPER-BINO 15倍110mm(30度対空型)等を使用してきました。 それぞれ印象深い素晴らしい個性を持った機材でしたが、 「倍率が変えられない」 「好みのアイピースが選択できない」 「UHC O3等のフィルターが使えない」 ことに不満を感じていたので、自然と次の選択肢としてマツモトEMSを 考えるようになりました。

ユーザーリポートで井上さんのTeleVue85-BINO(自作)を拝見し、 まず手持ちのプロントをEMS-BINO化しベランダ観望用にすることを考えました。 私は不器用なので自作は最初から諦め、松本さんにご相談しました。 メールで何度もピント外れの質問をしましたが、その度に丁寧に回答頂きました。

問題は既に生産終了している鏡筒をもう1本入手できるかでしたが、 TVJに問い合わたところ、あっさり委託品が見つかり助かりました。

松本さんからはEMS-Mをご提案頂きましたが、拡張性を考慮しEMS-Lを選択しました。 その為、鏡筒を約30mm切断しています。 元々コンパクトなプロントを切断したので「チョロQ」的な印象になりました。 接眼部が重いため対物側にカウンターウエイトが飛び出しているのも外観上の特徴です。

通常は笠井トレーディングのWA12mm(40倍)を使用することが多いのですが 透明度が良い時は、笠井WAE32mm(15倍)も使用します。

プロントBINOを使ってみて「双眼」と「90度正立対空型」の有効性が実感できました。 「双眼」だとバックが多少明るくてもあまり気になりません。 また「自然な姿勢で見る」ことが低コントラストの対象の視認性を向上させているように 感じます。 更に街灯などの光源が直接眼に入りにくくなり、暗順応が容易になる事は 予想外のメリットでした。

プロントBINOを使うようになって「星」の美しさを再認識しました。 もちろん月・惑星や星雲・星団も見るのですが、 星々の間を適当に流して色や配置を楽しむ時が一番楽しいです。

心配していた光軸等の調整ですが、自分で不満を感じない(認識できない)レベルまで 調整するのは簡単でした。ただもう少し追い込める感覚はありますので、 追々習熟していくつもりです。

実は土壇場でDOCTOR OPTICSのSUPER-WIDE12.5mmの2本目を 入手できたのですが、 既に鏡筒切断加工が完了しており、使えないのが残念でした。 決局、これが次のSCHWARZ150S-BINO に繋がります。 150のレポートは後日送付します。


加藤 仁
Hitoshi Katoh








管理者のコメント;

 ご投稿いただくBINOユーザーの方々は、EMS-BINOに対してはいずれ劣らぬ情熱の持ち主であられる のですが、加藤さんは1台目のPRONTO-BINOの完成を待たずに2台目のSCHWARZ150S-BINOをご注文いただいた 点で、強く印象に残っています。

 段階的にBINOの口径を増やして行かれる方、最初に大きめの口径のBINOを作り、セカンド機として8cmクラスのBINOを 作る方、等々、様々ですが、一挙に2台を作ってしまうのも、結果的にはいさぎよく、正解なのかも分かりません。

 EMS-BINOをご使用になって、90度対空の有効性を認識くださったようで、嬉しく思います。 私たちは視線が下を向いている方が 安楽でより集中できるようです。 裸眼で見る地平線付近の月や太陽が異常に大きく見えるのも頷けます。また、両眼で見ることで 暗い星の色がよく識別できるようになったと異口同音に指摘されます。

 ”「チョロQ」的な印象”と述べておられますが、完成を見た時、本当にコンパクトになって驚きました。画像はフードを伸ばして撮影しておられますが、 フードを完全に収納しますと、まさに加藤さんの表現通りです。 さらに短縮してSUPER-WIDE12.5mmでの合焦も可能ですが、 特殊なアイピースのために、他の普通のアイピースでは極端に繰り出しを引き出して観察することになるので、新たな鏡筒切断はお勧めしません でした。 その代わり、次のSCHWARZ150S-BINOでは、オリジナル合焦装置をさらにカスタマイズしてバックフォーカスを十分 確保しました。

( 蛇足ですが、先日次世代BINO宣言をいたしましたが、TELEVUE等の小口径BINOで、素材鏡筒の特徴をそのまま活かしたい(たとえばoriginalの繰り出し装置をそのまま使用)場合 は、今後も鏡筒平行移動方式を採用することになると思います。)

  加藤さん、ご投稿ありがとうございました。SCHWARZ150S-BINOの方のリポートもお待ちしております。 




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