プロントBINOを発注した時点では、まず現物を見て納得できたら
15cm級を発注するつもりでした。
しかし、完成までの間の松本さんとのメールのやり取り、皆さんのユーザーリポートを見て、
思い切ってSCHWARZ150S-BINOを発注しました。
結果的には鏡筒供給中断により受注休止になる直前に滑り込みセーフとなり幸運でした。
SCHWARZ150S-BINOは自宅屋上の2.5mドームで使用することを前提にしています。
ドームはミューロン250用に設置したものですが、星雲・星団の観望頻度が高いことから、
ミューロンと赤道儀を手放してSCHWARZ150S-BINOとNinja320を併用することにしました。
機材の変更に合わせてドームの床の嵩上げを行ない、SCHWARZ150S-BINO、Ninja320
共にキャスターでドーム内を簡単に移動できるようにしてあります。
ドームのスリット幅が1mと狭く、ミューロン+EM200では不便を感じていましたが、
SCHWARZ150S-BINOは経緯台式なのとキャスター移動できるのでかなり広く感じます。
ドームでSCHWARZ150S-BINOやNinja320を使うのは例外的なケースだと思いますが
外光のカット、風や夜露を避けられるなどメリットは大きいです。
SCHWARZ150S-BINOの梱包を見ての第一印象は「やっぱりデカイ!」
取っ手があるので鏡筒部を持つのは楽なのですが、狭い階段を持ち上げるのが大変でした。
基本的にプロントBINOと構造が同じなので組み立ては簡単。
平行移動台座は軽量のプロントBINOでは全く問題ありませんが、重量級のSCHWARZ150Sではちょっと慣れが必要でした。
次世代BINOだとこの辺は解決されそうですね。
合焦部はDOCTOR OPTICSのSUPER-WIDE12.5mmの使用を前提にしたため、
約30mmバックフォーカスを長めに確保できるようカスタマイズして頂いています。
このアイピースはコーティング等ではやや古さを感じますが、軽量で見掛け視界が90度あり、
F値の明るい光学系でも像の崩れが小さいので気に入っています。
ピラーは耳軸高約1100mmと短めにしました。
キャスターのロックを解除すれば指1本で移動できます。
天頂付近を見る時は直接床に座り、低空では高さ調節できる椅子を使いますが快適です。
尚、このピラー部分はNIKON製ピラーをベースに遊馬製作所/SCOPE LIFE に特注加工をお願いしたものです。
実際に観望しての印象は「淡い天体が濃く見える」です。
これは90度対空双眼による効果と、ドームによる外光カットの両方が効いているように
感じます。到着したのが既に春霞のシーズンでしたが、春の銀河を十分に堪能できました。
笠井トレーディングのWAE32mmにLPS-P2とUHCフィルターを使用したところ
北アメリカ星雲や網状星雲がクッキリ見えたのには驚きました。自宅からここまで明瞭に
見えるとは思いませんでした。いて座近辺の天の川も素晴らしい眺めです。
フィルターを付けたり、外したりしながら何度も眺めています。
口径差が2倍強あるNinja320と比較しても見え味は優劣が付け難いです。
「広視界と濃さ」でSCHWARZ150S-BINO、「分解能と集光力」ではNinja320が優位ですが
結局2台とも使用することが多いです。
高価な機材でもあり発注時は悩みましたが、思い切って決断して良かったと実感しています。
松本さん、遊馬さんのおかげで素晴らしい作品を手に入れることが出来ました。
感謝しております。