ED115-BINOユーザーの村山です。
オーストラリアへ愛機を持ち込み、南天の星空を堪能してきました。
搬送方法を中心にレポートしたいと思います。
・前置き:
鏡筒選択の際、「海は100%渡らない」つもりでした。
コンパクトさは無視し、口径の割には体積が大きい現在の
鏡筒を選びました。EMSは65mmバレル、HF経緯台は幅広改造が施され
ています。(体積的にはシュワルツ150S-BINOと大差がありません)。
そのためこんな日が来るとは思っていませんでした。
シュワルツ150S-BINOが海を渡った実績がありましたので
何とか運ぶ気になりましたが、その前例が無ければまず運ばなかった
と思います。
・搬送方法:
フードと、接眼部のピント調整軸を取り外すと鏡筒の全長は50cm強と
なります。容量40リットルの登山用ザックに鏡筒2本とアイピースを
入れました。機内持込寸法(縦、横、高さの和が115cm以下)ぎりぎです
(写真1左上)。アイピースは上からXL40mm(17倍)、Nagler22mm(30倍)、
WideScan13mm(51倍)、UltraWide6.7mm(100倍)。アイピース下の箱の中身は
ファインダーです。
EMSは他の身の回り品(筆記用具、ノートなど)と共に
A4ファイルが入る程度のバッグに入れました。ザック、バッグ共に
機内に持ち込みました(写真1右上)。
三脚など光学部品以外は衝撃対策として、目幅調整部分以外は可能な
限り分解し預け入れ荷物としました。
しかし防寒着など、機材以外の荷物も当然必要で、何もしないと
預け入れの重量制限(20kg)を簡単に超えてしまいます。
対策としてまず、RIMOWAの軽量スーツケース(73x50x26cmで3.5kg、一般的には7.5kg程
を別途購入しました。次に三脚の軽量化。日ごろはビクセンHAL110(5kg)
を使用していますが、AL90(2.7kg)に変更しました。最後に軽量操作ハンドルを
つくりました。DIYショップに行き、20mm角のアルミパイプで作成(写真左下手前、
奥はオリジナル)。ここで1kg強重量が減りました。費用は加工費込みで約2000円。
片道1kgの超過料金が約5000円なので安い投資だと思います。
全体の荷物としてはこんな感じです(写真1右下)。
現地到着後、1時間ほどで組み立て直せたときはほっとしました。(写真2)
(なお、今回は以上のような方法で搬送しましたが、このようにすれば
搬送できることを保障するものではありません。機内持ち込み、重量制限
などの最新情報は航空会社にお問い合わせください。)
・観望:
観望はすばらしいの一言です。
北半球において「球状星団といえばこれ」「散光星雲、銀河、散開星団といえば
これ」というような代表的なものってありますよね?しかし各ジャンルにおいて
ことごとくのこれら北半球代表と同等、またはそれらを凌駕するような天体が
南天にはあります。しかも空は暗いしシーングはいいし。。。
私の一番のお気に入りはエータカリーナおよびその周辺の散開星団でした。
何時間見ていても飽きません。
これが毎晩のように見える南半球の天文ファンがうらやましい限りです。
・今後に向けて
あと、有効な機材(?)としては寝転がって肉眼で天の川を見られるよう、
銀マットを持って行くことを強くお勧めします(今回はトラさんにお借りしました)。
天頂付近を中心とした天の川のながめは、まさに巨大エッジオン銀河そのものです。
私は低倍率〜中倍率アイピースしかもっていきませんでしたが、
高倍率用も持っていったほうがいいです。空の暗さだけではなくシーングも
日本より圧倒的によいので、惑星も見ないともったいないです
(今回はOkadaさんにお借りしました)。
同行の方々、現地の人々、天候、機材全てに恵まれ非常に感慨深い旅でした。
村山 義彰
Yoshiaki Murayama
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