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12cmF5-BINO with Ethos 8mm(2008年11月21日)

  
photo1 photo2 photo3(続報) photo4(続報)




        

「12cmF5-BINOとイーソス8ミリ」


 2008年10/12に12cmF5 BINOが届き,EWV32で観望を始めました。PL10,25は,眼視には不満があり高倍率の接眼を入 れたいと思っていたところ松本さんのお薦めもあり,アクロには不似合いの?イーソス8mmを予約してしまいました。

 11/7 にイーソス8oが届いてから曇り空が続き,星を見ることができませんでしたが,何日か過ぎて月が雲の先にうっ すらと見えたので観察しました。月は視野のほぼ1/2の大きさで見えますが,月の上部から下部までみると,眼球を めいっぱい上下させる状態になり,この大きさは,隣にある建物を見るのと同等の視界で,動く 雲の先の月が自分に向かって落ちてくるのではないかという錯覚に陥るほど,恐怖感を感じました。

 晴天の満月は,それなりにきれいに見えました。なぜこのような天体が空間に浮かんでいるのか改めて不思議に感 じられました。

 11/19 朝の明るい空に浮かんだ下弦の月は,まぶしくなくきれいに見え,色収差も感じませんでした。  夜は風がふいたせいか空気がすみ,天の川が見えるほどきれいでした。EWV32では,見事な数の星々が見え,スバル やアンドロメダ銀河も大きく見えましたが,イーソスでペルセウス座の二重星団を入れた瞬間,「なにこれ!」という 言葉が自然に出ました。まさに視野いっぱいの宝石箱のようでした。東の空にのぼり始めたオリ オン大星雲も4個のトラペジウム,鳥が羽を広げたような星雲を観察できました。

 11/21 朝散歩に出かける前(AM5:20)夜明け前の空が澄み,15分ほどの時間BINOを持ち出し観望しました。 月齢23日の月の起伏もよく見えましたが,朝の大気の揺らぎも感じられました。その横に薄くなった輪の土星がかわい らしくきれいにみえ,ガイドなしでも広い視野の中ですっきりと観察できました。毎日の中での変 化を感じにくい?宇宙をみたあとの散歩で,日々感じられる季節の移ろい(新緑から深緑,紅葉へ,気象の変化等) ,人間の眼の視界の広さと視る能力の高さ,自分の眼の老化など,この地球のすべての存在と変化の素晴らしさと時間 の大切さを再認識させられています。(いかに今までボーッと過ごしてきたことか)

 EWV32の優秀さとあわせて,イーソス8mmの可能性の大きさは計り知れないものを感じます。12cmF5の性能をめいっぱ い引き出せそうです。軽いのでいつもセットしたままで,フォーク部を抱えて玄関から庭に持ち出し,毎日短時間です が空をみるのが日課の一部になりました。特にドットファインダーは2,3秒で星の導入が可能 であり,楽しく快適に観望しています。

 

  速報(2008年11月30日)

 11/30 朝5時30分に起きて暗い中、朝の運動に出かけようとしたら、晴れていたのでBINOを庭に持ち出し土星を みてみました。笠井TDのバローレンズ(2インチマルチショートバロー2X;マツモト短縮改造1.75×)を取り付けイーソス8mmでみたら、実にきれいに見えました。

 130倍の土星が、視界の左端から右端までゆっくり移動し、3分間もBINOを全く動かさずくっきりと した形でみることが出来、視野の広さと予想外の解像度に驚いています。この倍率でも観察会などで複数の人が 交代で見ても視界からはずれることはなさそうです。衛星らしきものもみられました。

 土星自体が明るいので対物レンズのキャップをつけ中央部をはずしてみたら色収差がとれ、よりすっきり見 えました。5分間位の観望のはずが時間がどんどんすぎ、6時43分(1時間以上)、とうとう太陽が南東の山並 みから顔を出すまで見続けてしまいました。太陽が出ても青空の中に白いUFOが浮かんでいるようで不思議 でした。太陽が顔を出しても土星の薄い輪がかすかに確認でき、接眼レンズの性能により、12cmF5BINO が活性化したことが実感できました。

 気がついたらジャージ姿で自分の身体が冷え切り、BINOは朝露でびっし ょりになってしまいました。BINOをそのまま庭に放置して乾かしながら、太陽に向かって感動の余韻の中いつものトレーニングコース へと走り出しました。


水車





管理者のコメント;

 先月の上旬に12pf5-BINOを納品させていただいて以来、水車さんは同BINOをフルに活用してくださって、大変 嬉しく思っております。早朝未明の寸暇にも夜空に持ち出してもらって、BINOもさぞ喜んでいることと思います。

 12pというのは、大口径の15cmとコンパクトな8pクラスとの間で見過ごされやすい口径ですが、機動性と集光力を バランス良く満たしていることを、水車さんの観測スタイルが証明しています。 また、昨今はアクロマート→セミアポ →アポクロマートと、より高級な鏡筒への指向が強まっているようですが、deep-skyや100倍未満での月、惑星、低倍での 昼間の地上風景と、アクロマート短焦点でも十分に感動を味わえる対象が多いことも忘れてはならないと思います。

 また、アイピースの重要性も水車さんが改めて証言してくださいました。”90度対空の正立像+双眼視+100度の見かけ視界”という、 10年前には想像も及ばなかった世界が現実になったわけで、2インチアイピースすら珍しい物だった20年前を 思い起こすと、本当に隔世の感があります。

 ドットファインダーにも言及してくださいました。長年天文から遠ざかっていて最近リターンされたマニア の方の中には、まだその便利さをご存知ない方もおられるかも分りませんが、この手のファインダーは正立等倍で 視差がありませんので、最もシンプルで最も有効な導入アシスト手段であると断言できます。
 覗き方は、必ず両眼開放で 使用するのが鉄則です。(もちろん片眼でも使用できますが、両眼平行視線で用いるのが本来の使い方であり、最も 能率的な導入が可能になります。)

 水車さん、わずか1か月未満の間に、よく観測してくださいました。 季節がめぐりましたら、ぜひ続報をよろしくお願いいたします。

 ありがとうございました。

 (11月30日) 水車さんより、さっそくの続報をいただきました。

 F5という、アクロマートとしてはDEEP-SKY目的に特化した短焦点鏡筒ではありますが、アイピースやバローレンズ、そして、口径絞りの選択に よって比較的高倍率まで使用できる実例を提示してくださいました。

 EWV32oの巨大なアイレンズによる圧倒的な覗きやすさは、すでにマニアの定評が確立しているところですが、この 覗きやすさのまま、EWV18o85度として使える、この2インチバローは非常に有効な物です。  さらにイーソス8mmイーソス4.6o100度としても使えるわけですから凄いことです。
 ただ、このバローは純正のままですと、 名前は”ショート”ながら、EMSに使用するにはまだ挿入長が長過ぎ、挿入しきれない挿入部が余ってしまい、 外観が不恰好になるのみならず、合焦に支障をきたします。当方で2個(1組)お求めいただきます と、OPTIONでこの短縮改造を承ります(写真3の黄色い矢印の部分が短縮改造済みのバロー)。この加工により、倍率は少し下がりますが、性能的には問題ありません。

 月、惑星等の明るい対象で色収差が気になる際に、キャップの中央絞りを利用されるのは、賢い方法だと思います。 12cmF5鏡筒のキャップの中央絞りは53o(15cmF5鏡筒は確か110o)ですので、80mmくらいまでの絞りを数種類自作して試されて、 使用目的に最善な口径を見つけられてはいかがでしょう。 同心円的にいくらでも絞れるのは、屈折式望遠鏡の大きな 利点で、大いに活用されたら良いと思います。 中央遮蔽がある反射式ではそうは行きません。

 水車さん、さっそくに続報として有意義なご提案をいただきまして、ありがとうございました。




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