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銀ミラー化 150LD-BINO (2009年10月28日)


  

 

 双眼望遠鏡でのSW、楽しませていただいています。

 さて、観測日時も場所や条件も異なりますが、アルミミラーと銀ミラーを使用した、それぞれの 観望の印象を報告させていただきます。

1.従来のミラー(150LD双眼望遠鏡)を使用して

 9月の連休に五ヶ瀬スキー場駐車場で使用しました。
対象は「北アメリカ・ペリカン」と「網状」星雲です。

 使用フィルター  OVフィルター
 接眼レンズ    EWV32mm

 空の状態は天の川銀河が明るく見え、かなり暗い空です。 (九州では屈指のポイントのようです)

@「北アメリカ」星雲は写真で見るような形とメキシコ湾 に相当する部分などの濃淡がはっきり分かります。「ペ リカン」星雲はその輪郭が確認できます。

A「網状」星雲は視野ぎりぎりに全体が入ります。西の星 雲は恒星の南北に帯状の星雲が見えます。南側は帯が2 本に分かれたように見えていました。
 東側の星雲はアーチ状で内側に根っこのように出っ張っている様子やアーチが 途中でくびれているような様子が見られました。さらに、 東西の星雲の間に円く広がった淡い星雲やリボン状に長く 伸びた淡い星雲も見られました。(一緒にいた友人が撮影 した網状星雲を参照して確認)


2.銀ミラーに交換して(150LD双眼望遠鏡)

 (1)10月に小石原(東峰村)で使用

 光学系は五ヶ瀬のときと同じです。  空の状態は天の川銀河が微かに見える程度の透明度が良く ない空でした。

「網状」星雲は、東西の星雲をはっきりと確認することが出来 ました。間にある円く広がった星雲は何とか見えました。

 (2)自宅で使用

@対象天体は網状星雲

 光学系は五ヶ瀬の時と同じです。  空の状態は、上弦の月が出ていました。透明度は良い方でし た。東の空は福岡市の光で大変に明るいです。

 こんな空でも「網状」星雲の東側は何とか確認することが出 来ました。(まったく期待していませんでした。)

A対象天体は月(月齢8前後)
 フィルター無し

 接眼レンズ イーソス13mm+ショートバーロー  空の状態はやや霞み勝ちで非常に薄い雲もありました。  空気のゆっくりとした揺れは有りますが、細かな揺れは少  なかった。

 クレーターの内側の複雑な段丘、山の影がよく見えました。 又、「海」の部分の細かな凹凸や谷など飽きることがありませ んでした。  「クラベ6mm」+ショートバーローも使用可能でした。

B 対象天体は木星

 木星本体の縞の中の濃淡を見ることが出来ました。衛星は点 像に近い状態でした。

3.見えた印象をまとめると

@ アルミミラーでも、15cm双眼の口径では相当暗い天体まで 見ることが出来ました。(両眼視の効果は絶大です。)

A フィルターの使用(特にOVフィルター)で観望する天 体が広がります。

B 特筆すべきこと

・月を見ていると、これまで口径を絞る事で色収差を抑 えていたのが、銀ミラーへの変更でフル口径を使って も月面を楽しむ事が出来るようになりました。(色収差が少なくなって見えました。)

・木星の縞模様のコントラストが良くなって見えました。

C セミ・アポでも月・惑星用に、これまでより高倍率が使える。

D とにかく、理屈抜きに『両眼視』は良く見えます。これ に慣れたら、単眼視は見えにくく、とても疲れます。

 アルミミラーと銀ミラーをサイドバイサイドで見比べた訳で はないので、大変に大まかなレポートになりましたが、今回の銀 ミラー更新で「150LD双眼望遠鏡」がパワーアップしたのは確 かです。今度はベストな空の下で使って見たいです。

 銀ミラー導入への道筋を示して下さった方々、それを実現し て下さった松本さん、有難うございました。 



富山良兼
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管理者のコメント;

 富山さんより、150LD-BINOの銀ミラー化の感想をいただきました。 まだ、最高の空の下での観望を待たれる段階だそうですが、中間のご報告として、価値ある 新鮮な情報ですので、掲載をお願いしました。
 ご体験を掛け値なく、真摯に客観的にまとめておられますので、大変参考になるリポートだと思います。

 可視域の各色を最大限に取り込む銀ミラーは、アクロマート等の色収差がある光学系で明るい対象を見た時にはどうなのか、多少心配しておりました が、今回のご報告は意外で嬉しいものでした。

 取り込まれる光の量や質と、私たちの眼の生理や心理的なものが 織り成す効果については、まだまだ未解明な部分があるようで、今後のデータの集積が楽しみです。

 富山さんのタイムリーなご報告に感謝します。ぜひ続報もよろしくお願いいたします。

 



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