ユーザーリポート




銀ミラー化 150LD-BINO -2(2009年11月28日)


  

 

 こんにちは。表題のリポートの前に、11月27日の日記を 拝読した感想を述べさせていただきます。私の場合は、以下のように してBINOの調整をしています。

 始めに、上下左右方向にずれている状態を前提にします。人 の目は左右方向のズレより上下方向のズレに対して調整が利き にくいので、

①上下方向の調整ノブを少しだけ回して、像が上下に動く方向 を確認します。
②次に左右方向の調整ノブを回し、①で想定した上下方向の延 長上に、もう一つの像を位置させます。
③上下方向の調整ノブを回し、像を一致させる。

以上で、光軸は合うはずですね。

 さて、本題です。

 購入してちょうど1年になります。「ビノ生活」を楽しんで います。

 先日、しし座流星群の日は、夕方まで降り続いた雨も止み、 夜中には晴れて、素晴らしく透明度が良い星空になりました。 大犬座の背中まで、冬の銀河が伸びていました。しし座流星群 を気にしながら、150LDビノ(銀ミラー改)で幾つか観ました ので、報告させていただきます。

1.星雲、星団

(1)M45(プレアデス星団)

 以前のレポートで星を取りまく星雲について、「確認が出来 なかった」と報告しましたが、今回、改めて観ましたところ、 明らかに薄いベールのように確認することが出来ました。

(2)M42・43(オリオン大星雲)

 イーソス13mmで観ました。鳥の羽を広げたような星雲の形は もちろんですが、「お腹の部分?」辺りから更に広がった星雲 を確認できました。鳥の頭を視野の端に置くと、もう一方の視 野の端から星雲がはみ出ていました。

(3)NGC2042

 イーソス13mmで観ました。すぐ傍で光っている三ツ星の「ア ル二タク」の強い光に負けないで、暗黒帯が木の枝のように広 がる散光星雲をはっきりと見ることができました。

 オリオンにしてもNGC2042にしても、ある程度倍率を上げる ほうがよく見えます。

 以上3つの天体は購入後の真冬の晴天時でも見ましたが、今 回はそれ以上の見え方でした。

2.月

 街の明かりが賑やかな場所での観望はやはり月・惑星・二重 星等がターゲットにしやすい天体でしょう。

 使用している150LDはセミアポなのでフル口径の高倍率での 惑星観望は少し苦しいと思っています。しかし、前回の報告で も書きましたが、月を観望するときはフル口径・イーソス6mm (150倍)で、とてもよく観ることが出来るのです。(黒のし まりも向上しています。)

 先日は「上弦の月」を観ました。北の「プラトー」や「エラ トステネス」は、ちょうど半分欠けて観えていました。ごく小 さなクレーターもよく見えます。海の中の皺や、ざらついた山 々の集まりなどにも気がつきます。

 特に印象に残ったのは、「アペニン山脈」が太陽の光を受け ている部分と山脈の影の関係で、山脈がそそり立っているのを 真上から見ているようで、しばらく見とれていました。

 南の方では「直線壁」が良く見えていましたが、1時間半ほ どの観望で、クレーターから伸びる影が明らかに短くなってい ました。観望が終わる頃には始めは半分しか見えていなかった 「プラトー」が途切れ途切れに円い形になっていました。

 購入当初は32mmやバーローを使用していましたが、今は、観 望の初めから6mmを使っています。(150LD=FL900mmはイーソ ス6mmを使っても月の全景が見えるのです。感覚的には月の半 部くらいを拡大して観ていると思いましたが、実は全景でした 。)今では月を見るときの常用アイピースになっています。

 所で、体力・体調の関係で、現在の両軸式から中軸式への改 造を考えているところです。筒が2つに分かれるので、更に使 用頻度が上がるのではないかと思っています。

 

 観望が益々面白くなってきました。

 


富山良兼
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管理者のコメント;

 富山さんより、最初のご報告からちょうど1ヶ月後に、150LD-BINOの銀ミラー化のご感想 の第2報をいただきました。いつもタイムリーにご報告くださって、感謝しています。

 また、大変有効な光軸調整の方法もご提案くださいました。 富山さんは、当方にBINOの受け取りに 見えた際も、アイポイントから眼を離して調整する方法を瞬時にマスターされたのが印象に残っていますが、 今回、独自の方法をご披露くださいました。ご指摘の手順は、眼の生理をうまく利用した方法だと思います。
 日記にも書きましたが、私たちの眼球は、視線が内寄りになる方向には、ほとんどストレスなく、容易に、 自律的に回転(輻輳)してしまいます。一方、左右の眼を別々に上下にずらす能力は私たちの眼にはほとんどありません。 この性質をうまく利用すれば、左右のずれが簡単に検出できる、ということです。 この方法で合わせた後、再度 眼を離して、射出瞳をチェックすればさらに完璧ですね。

 銀ミラーの効果がさらに確認できたようで、嬉しく思います。 暗い星雲に対する絶大な効果は、他の方からも 続々とご個別にご報告いただいていますが、月のような明るい対象への効果について、興味深く読ませていただきました。 地上風景が劇的に美しい銀ミラーですので、月、惑星への効果も、当然と言えば、当然なのかも分かりませんね。

 また、EMSの製造段階での光軸調整の方法を、富山さんのリフォームの頃より刷新し、単体の光軸を 以前以上に追い込んでいますので、その効果もあるかも分かりません。 今後、BINO用のEMSセットの銀ミラー化の リフォームをされる際には、光軸の徹底した追い込みと、X-Y調整ノブの原点矢印シールの貼り付けをさせていただきます。

 



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