シュワルツ120S-Binoを入手してから1年経ちました、入手後は機会
ある毎に山小屋で観望をしておりましてそれなりに楽しんでいました。
120SはF5 600mmなので倍率をあまり上げられません、たまには
惑星のうち好きな木星、土星を高倍率で見てみたくなり、観望始めたころ
入手したVixen ED102SをBino化することを思い立ち、松本さんに相談
したところ、Vixenのフォークマウントに無理なく乗るし、EDで見る惑星は
素晴らしいものがあると教えられその気になり、昨年末更にED−102Sを
購入した。
松本さんの工程に上手く乗せていただき、たまには邪魔をしながら
手伝いをして、いろいろカスタマイズをお願いしながら完成していただいた、
三脚はチビーノと共用として、ファインダーはEMS-Sの正立、これはED102Sを
最初に購入したときのものを転用し天頂でも導入可能とした、その他
テルラドも初期のものから転用した。
3月末には完成したがなかなか観望の良い機会に恵まれなかったが、梅雨も
明けた今日、久しぶりに綺麗な月を見ることが出来たので、その感想を書い
てみたい。
最初にWV-32改を使用してみたがアポクロマートの120Sでは月の周辺に
色収差が出ているが、ED102Sでは色収差は全くなく、25mm、17mm、12,5
mmと差し替え、倍率を28.75 36.8 54.1 73.6と順次上
げていったが、やはり色収差は全く感じられなかった。
月面をじっくり観望したが、クレーターや海の部分もくっきりとしており、
コントラストはとにかくすばらしいの一言に尽きる、明るさも色収差のない
分光が一点に集中する為か120Sより明るい感じがする。
また月面を見ていて巨大なバルーンを見ているように感じたが、不思議
な事に月の質量を感じた、立体感があり中心部付近がこちらに膨れている
感じが如実に伝わってきて、どうしてこんなに巨大な天体が空中に浮いて
いるのか不思議な感慨に取り付かれた、これは素人の感想と同じである。
また、さそり座のアンタレスの赤い色もピンポイントでありながら、見事な
赤色と言うより金色に輝いていた、月明の為M-4は見えなかった、今後
の銀河探訪や観望が楽しみである。
何年たっても観望技術は独力の為向上しないが今年の双眼サミットに
持ち込んで諸先輩のご批評を得たいと考えているが、これから機会ある
ごとに観望を続け手持ちのアイピースの最高倍率5mm 184倍を使い
こなしてみたいと思っている。
今までにチビーノ、ナビーノ、EDビーノの3台を手にしているが夫々鏡筒
に特徴があり、使い分け、棲み分けをしたいと思っている、1台を手放して
グレードアップをはかったらという人もいるが、一度手にしたEMS-Binoは
絶対手放すつもりはなく、グレードアップは4台目の購入になると思う、
それ程一度手にしたら愛着のあるEMS双眼望遠鏡である。