蓄熱式電気暖房機の設置

 

 導入の経
 これまで、我が家では冬場の寒さをしのぐために、コタツ+石油ファンヒーターを活用していました。
 
 私としてはこれで特に不満がないのですが、妻としては子供たちが冬場になるとコンコン咳込んでいる様子(空気が汚れる)やサッシ周りの結露(の拭き取り作業)が我慢できないようです。
 
 初めての冬場を迎えるにあたり、「冬場の暖房はどうすべきか?」と建築中からずっと悩んでいたのですが、設計の打ち合わせや家の建築が進んでいく段階で営業担当や現場監督の話を聞いているうちに、「蓄熱式電気暖房機」の存在を知りました。
 
 比較検討を行なったのは、これまでのなじみのある暖房機ばかりですが、新築を機に改めて考えて見ることにしました。
 
検討の視点 石油ファンヒーター エアコン 蓄熱式電気暖房機
安全性


やはり「火」を扱うのは怖い・・・

★★★
熱源としては一番安全と判断
★★★
熱源としては一番安全と判断
快適性
燃焼による空気の汚れと結露が
★★
クリーンだが、「頭寒足熱」にならない
★★★
クリーン&頭寒足熱を実現できる。健康上は最も良い
ランニングコスト ★★★
最近、灯油価格が上昇するも最も安価

夏場のエアコンよりはるかに高いという噂が・・・
★★
深夜電力で蓄熱するという魅力は大
イニシャルコスト ★★★
1万円前後で手頃
★★
コストは10万円/台だが、既に全室に設置済

新たな投資が必要(30万円/台)
居住性への影響 ★★★
場所はとらず、自由に移動が可能
★★
頭上に設置されており、問題なし。移動はできない

設置場所の確保が必要。移動はできない
総合評価
低コストの魅力はあるが、安全性・快適性を優先したいと判断
★★
現状あるものを活用できるが、頭だけ暑い「ボーッ」した感覚がNG
★★★
新たな投資は必要だが、重視している安全性・快適性を満足している

 どれも一長一短がありますが、今回設置予定の場所はリビングであり、起きている間、もっと長く過ごす場所です。
 そんなことから、安全性や快適性に優先度を置き、今回は「蓄熱式電気暖房機」を選択することとしました。
 また、オール電化にしたことも導入踏み切りのきっかけになったようです。
 
 但し、すべてがこの蓄暖ひとつで家中を暖めるものではなく、TPOにあわせて、エアコン、そして短時間に急速に暖める場合には石油ファンヒーターも併用する予定です。
 

 設置工事
 床下補強工事 
 蓄熱式暖房機の欠点としては、その熱源たる蓄熱体の重さと考えられます。
 何せ本体だけで210kgの重さですので、通常、我々が生活する領域をはるかに超えています。
 
 ということで、午前中は、床下補強工事から開始となりました。
 
 まずは、畳を上げ、床下に潜って補強工事の下準備からです。
 通常、自分では床下に潜ることはありませんので、どことなく非日常的な光景であり、建築中のドキドキ感・ワクワク感がよみがえってきます。
 
 

 

 補強工事は、写真のように、鋼製大引と鋼製束を本体設置予定部分の床下に入れます。このあたりは、土間コンであったり、鉄骨系のいいとこ取りをしているだけあって、素人目にはスマートな追加工事という印象を受けます。(他のメーカーを見ると、まだまだ木材を使用しているところも多いようですが、この方が狂いが少なく、後々の追加/補修も容易と思われます)

 

 

 

 本体の設置
 次に床に穴を開け、電線の取り込み口を確保します。
 
 これまで、自分で穴をあけた箇所は、掛け時計用とカレンダー取り付け用のピンフックの2箇所のみであり、そのほかは一切穴を開けていなかったのですが、こればかりは仕方ありません。(二度と動かすことはないと思うので、専用ふたをしてしまえば余り気になりません)
 

 

 

 

 電源はすでに本体設置の床下の配線済みでしたので、配線工事は極わずかなものでした。(そもそも蓄熱式暖房機は予定になかったのですが、営業担当や現場監督にいろいろと話を聞いているうちにやおら欲しくなってしまい、とりあえず、配線工事のみ依頼しておいた次第です。←後付配線だと、隠蔽配線ができないといわれたのも先行配線の理由です。)

 そして、続けて本体を設置します。蓄暖は完成品で搬入されるのかと思っていたのですが、蓄熱体は別梱になっており、中身は後から入れるようになっています。

 背面は転倒防止のために壁固定用金具が取り付けられます。
 
 内部は、右写真のようになっており、スチール棚のようになっている部分が電気ヒーター部分です。

 

 

 そして、蓄熱体の設置に入ります。ここの蓄熱体はレンガみたいな感じで、これを電気ヒーター部分にあわせて設置していきます。


 

 

 

 

 工事完了
 午前9時から始まった工事も午後3時には終了しました。
 
 下写真のように設置されましたが、思ったほど圧迫感がなく、すっきりした感じで収まりました。
 この後の予定としては、背面のパネリング工事の際にいただいたWRCのあまりで蓄暖のカバーを取り付ける予定です。

設置前 設置後

 こちらは側面から見た様子です。
 
 上部ダイヤルが、蓄熱と放熱コントロールパネルです。
 下部はタイマー表示パネルになっています。

 

 使用初期の使い心地
 初日の様子(2003/11/1)
 蓄熱式電気暖房機は、一気に暖めるものではなく、じんわりとほんのりと全体を暖める仕組みになっています。
 
 設置後の翌朝、本体を触ってみると、自然放熱の影響で暖かくなっていました。
 
 また、夜、帰宅すると部屋の中が暖かく(というよりもちょっと暑い)感じました。この時点でも特にファンは回していないのですが、自然放熱の影響によるものと思われます。
 
 気になるのは、電気料金。1ヶ月でどのくらいになるのかが気になります。

 使い方のコツを掴む(2003/11/3)

左側の放熱スイッチを入れ、設定ダイヤルを一気に上げると強制的に温かい風が足元から出てきます。

 設置2日目以降、蓄暖の様子を見ているのですが、いつになってもうんともすんとも言わない状態です。
 でも、本体を触ってみると温まったいるので、蓄熱はされているようです。(でも蓄熱開始時間の23時になってもランプ点灯しない・・・)
 
 朝、幾分体感的に寒さを感じる時、ファンが回って暖気が流れているといいのですが、朝起きてもファンが回っている様子はありません。(布団から出た直後なので、さむーいと感じます)
 
 「故障かなあ・・・」と思って現場監督に確認しましたが、故障ではないようです。自分なりに推察するに、どうやらマイコン制御のためか、温度に対して忠実に動作しているようです。
 
 そこで、放熱コントロールのスイッチを入れ、放熱セット温度を一気に26℃まで上げたところ、それまで何の反応のなかった蓄暖のファンの回る音が聞こえ、見事に暖かい風が足元から流れてきました。
 
 数分後、部屋はやや暑さを感じる程度までに暖かくなりました。
 
 その後は、強制的に作動させたいときは設定温度を上げ、一気に暖めるようにしました。
 
 現在、必要時以外はファンをまわしていませんが、明らかに蓄暖を導入する以前よりも家に入ったときの暖かさを感じるようになりました。
 

 例年の使い方 (入居4年目/2006年掲載)
  改めて蓄熱式暖房機を考えてみる

 導入当初は、蓄熱式暖房機の知識がなく、ハウスメーカーのアドバイスどおり、勧められた機種(スティーベルエルトロン社製)を導入しましたが、改めて蓄熱式暖房機についてインターネットで調べてみると 数多くのメーカーがあることがわかりました。

  既に導入済みなのでいまさら調べることもありませんが、インターネットで検索すると、以下のような情報が簡単に取れました。
 (下記以外にもたくさんのメーカーがあります)

※我が家に導入したものと同性能で比較(15帖程度、蓄熱量28kw程度)
メーカー 商品名 特徴 価格 マイコン制御 暖房予約
スティーベルエルトロン社 エルサーマット ドイツの老舗。ちょっと無骨? 258,000円 ▲(導入時)⇒○
オルスバーグ社 スタンダードシリーズ 日本の代理店は2005年設立 239,400円
白山製作所 アルディ 日本での代表格か? 239,400円
ラッセル販売 えこだん マイナスイオン発生機能つき 246,750円
グレン・ディンプレックス・ジャパン ユニデール 最近、社名が変わった 253,050円

 いずれも、機能・価格とも類似しており、決定的な格差はないようですが、私が導入したころは、スティーベル社は、暖房予約や操作パネルがダイヤル式などちょっと古いイメージ?(他社の性能も満足に知っていなかった)がありましたが、今は随分、近代的?になったようです。

 現状、不満箇所はどこか?と質問されれば、「古めかしい操作パネル」と答えるかもしれませんが、常にダイヤルをいじっているわけではなく、これといった不具合は感じていません。

 むしろ、それ以上に蓄熱式暖房機のメリットが活かされていると感じています。

 

  電源を入れる(2006/11/17)

 我が家の200V専用ブレーカーは、蓄熱式暖房機用と温水器用に分かれており、蓄熱式暖房機用のブレーカーは、安全確保のため、使用する時期のみブレーカーを上げるようにしています。

 4年目に入った今年は、 電気代を考慮し、晩秋の朝晩の冷え込みに対しては、ショットでエアコンを使用していましたが、11月中旬に 入り、日中の気温も10℃前後になる日が多くなってきたため、半年振りにブレーカーボックスをあけ、蓄熱式暖房機用のブレーカーを上げ、使用準備に入りました。 (開始時期はほぼ例年通り)

  タイマーのリセット

 例年の使用開始にあたっては、特段の準備は必要ありません。

 但し、蓄熱時間は、オール電化住宅向けの電気料金プログラム「電化上手」の時間に合わせないと無駄なコストがかかってしまうため、本体ヨコのパネルにて内蔵時計の時刻あわせと蓄熱時間の確認を行なう必要があります。

 時計自体は、1年で数分ずれてしまっているようなので、毎年、リセットする必要があるようです。

 また、この機種はマイコンによる蓄熱量制御機能がついており、この設定パネルで外気温と蓄熱量の関係をセットしておきます。

 
  メンテナンス

  左写真は、前面下にある、吸気グリル(下)と吹出グリル(上)です。

 る羽状の使い方の範囲内ではほぼメンテナンスフリーですが、設置業者の方が1年点検に訪れた際、「吸気グリルはホコリを吸うので、こまめに掃除してください・・・」といわれた覚えがあります。

 確かに、初めて取り外したときは、吸気グリルの金網に2ミリくらいのホコリの膜が張っていました。(笑)

 左写真を見ると、ホコリが溜まっているのがわかると思います。

 やはり、何事も日頃のメンテナンスが必要ですね。

 住まいのメンテナンス(屋内編)に、定期メンテナンスの様子を掲載しました。参考にどうぞ。(2007/11/18追記)

 
  日頃の活用方法 ※あくまで自己責任で活用しています

 蓄暖の前には、我が家の居候が3人います。

 ミドリガメ2匹とトカゲ(かなへび)が1匹です。

 いずれも冬の寒さに弱い生き物で、本来は冬眠するのですが、室内においているため、冬場は写真のように蓄暖の前に置いて寒さをしのぐことにしました。(いずれも初めての冬越えです)

 ここにおいて置くだけでもカメにとっては暖かさを感じるようで、ずっと蓄暖側に体を寄せています。

 また、生活感たっぷりですが、ちょっと湿気てしまった洗濯物はここに置いておくとパリッとします。

 冬場は、毎朝、子供服を置き、暖めておきます。