種類:トリックテイキングゲーム(ビッド系)

原産国:フランス

タロットはもともとゲームとして発明されたものです。1組56枚のトランプ(絵札が4種類のカードです)に22枚の切り札を独立して加えたものです。国や種類によって枚数などが違いますが、日本でおなじみの78枚のタロットを使ったゲームを紹介します。普段22枚のカードしか使わない人もこれを機会に小アルカナも使って遊んでみて下さい。

プレイ人数:4人

使用カード:78枚のタロットカードを使用

ゲームの目的:宣言者は規定以上の点数を獲得する。

スタート準備1:ディーラーは最初の3枚を場に置き、各人に18枚ずつ(6枚ずつ3回)配り、最後の3枚も場に置きます。場に置かれた計6枚のカードはキティーと呼びます。

カードの強さ:大アルカナの22枚が切り札になります。
 1.大アルカナ(切り札) 21(THE WORLD)〜1(THE MAGICIAN)
 2.小アルカナ Roi(キング)・Dame(クイーン)・Cavalier(ナイト)・Valet(ジャックまたはペイジ)・10・9・・・2・1
 3.THE FOOL(切り札に含まれます)
21 THE WORLD(世界)、1 THE MAGICIAN(魔術師)、0 THE FOOL(愚者)の3枚をbouts(バウツ;仏語では”ブ”)と呼びます。

注意1:切り札が魔術師のみしか配られなかった人がいたら、配り直しとなります。

カードの点数:小数点が入って計算しにくいですが、2枚セットで計算して下さい。
 バウツ : 4.5点
 キング : 4.5点
 クイーン : 3.5点
 ナイト : 2.5点
 ジャック : 1.5点
 その他 : 0.5点      合計91点

宣言:ディーラーの左隣の人から順に宣言者となるための宣言をするか、パスします。前の人が宣言していた場合はより強い宣言をする必要があります。宣言のチャンスは一人1回です。宣言の種類は以下の4種類

 スモール   キティーをもらい、規定点数の獲得を目指します。
 ガード    スモールと同じですが勝敗による得失点は2倍になります。
キティーなし  キティーを取らずに規定点数の獲得を目指します。キティーに含まれる点数は自分のものです
キティー捨てる キティーを取らずに規定点数の獲得を目指します。キティーに含まれる点数は相手のものです

規定点数:獲得したバウツの枚数により規定点数が異なります。
 バウツ3枚 36点
 バウツ2枚 41点
 バウツ1枚 51点
 バウツ0枚 56点

スタート準備2:スモールとガードで宣言者が決まった場合、宣言者はキティーの6枚を手札に加え、いらないカードを裏向きのまま6枚捨てます。但し、切り札(21〜1)、キング、愚者を捨てることはできません。もしそれ以外のカードが5枚以下しかなかった場合、バウツ以外の切り札を表向きにして捨てます。捨て札に含まれる点数は宣言者の点数になります。

スタート準備3:キティーを取らない宣言の場合は、裏向きのままゲームを行い、ゲームが終了した時点で表向きにして、点数を計算します。

ゲームスタート:ディーラーの右隣の人から反時計回りにゲームスタート。手札から台札として1枚出します。他のトリックテイキングゲームと同じく、他の人は台札と同じスートのカードを出すことができます。そのトリック中でもっとも強いカードを出した人がそのトリックを獲得します。次のトリックは前のトリックを獲得した人から始めます。

ルール1:もし台札と同じスートがない場合、切り札を出さなくてはなりません。切り札もないときは他のカードを出すことができますが、そのトリックを取ることはできません。

ルール2:切り札を出すときに、そのトリックで既に切り札が出されている場合はそれよりも強い切り札を出さなくてはなりません。但し、それよりも強い切り札がないときはこの限りではありません。

愚者1:いつでも出すことができますが、どのトリックも取ることができません。最弱のカードです。但し、宣言者が全トリック取っていて(または失っていて)、最終トリックに愚者を出すことができれば、そのトリックには勝つことができます。

愚者2:愚者がトリックの最初に出た場合は、次の人は好きなカードを出すことができます。そのトリックは次の人が出したカードが台札となり、その次の人はそのカードと同じスートのカードを出します。愚者はやはりそのトリックを獲得することはできません。

愚者3:愚者を出した人は必ずそのトリックは取ることはできませんが、自分の獲得したカード1枚と、取られた愚者を交換することができます。手札に加えるのではありません。

勝敗:手札が無くなったらゲーム終了。宣言者が規定点数以上取れば宣言者の勝ち。規定点数は前述の通りで、獲得したバウツの枚数により異なります。

点数:勝利した場合、(獲得点数−規定点数+25点)×倍率+勝ちボーナス(後述)を他の3人からもらいます。例えばスモールでバウツを2枚持っていて51点獲得した場合、(51−41+25)×1=35点が他の3人の得点から引かれ、35×3=105点が宣言者の得点に足されます。敗北した場合、(規定点数−獲得点数+25点)×倍率+負けボーナスをそれぞれ他の3人に支払います。

宣言による倍率:
 スモール   1倍
 ガード    2倍
キティーなし  4倍
キティー捨てる 6倍

ボーナス点:上記の点数以外に、以下の状態の場合、ボーナス点がつきます。ボーナス点は上記計算式に加算して計算します。以下の項目を達成した人が獲得するわけではありません。

1.切り札 最初のトリックが始まる前、切り札が手札に10枚以上ある場合、以下のボーナス点がつきます。このボーナスは持っている切り札を公開する必要があります。公開しない場合はボーナスにはなりません。

  10枚以上  20点
  13枚以上  30点
  15枚以上  40点
 13枚あるのに10枚しか公開しない、ということは可能です。この場合はボーナス点は20点

2.マジシャン 最終トリックに切り札の1(魔術師)が出た場合、最終トリックを獲得した方が10得点します。つまり、宣言者が勝ちの場合で、宣言者が最終トリックを取った場合、勝ちボーナスに+10します。宣言者以外が取った場合は勝ちボーナスに−10します。また、宣言者が負けた場合は、宣言者が最終トリックを取った場合、負けボーナスに−10します。宣言者以外が取った場合は負けボーナスに+10します。(表現がややこしいですが、つまり最終トリックを取った方にボーナスが入るように計算するのです)

3.スラム 宣言者が全てのトリックを獲得した場合、200点の勝ちボーナスがつきます。逆に1トリックも取れなかった場合も200点の負けボーナス点がつきます。また、最初のトリックが始まる前にスラムを宣言した場合は400点になります。宣言して失敗(全トリック取れなかった)した場合、勝っても勝ちボーナスに−400点がつきます。負けてしまった場合は負けボーナスに400点つくことになります。

注:フランスのゲームですが、英文の文献から翻訳していますので、フランス語を英語読みしていたり、用語が英語に訳されたものを用いています。間違いがありましたらご指摘下さい。