私は先日初任給をいただいた。基本給と資格給を足すと195,000円。控除の内訳は、雇用保険815円、所得税9,330円、社宅使用料10,000円、親睦会費670円である。

ここで私が注目したいのは所得税である。1ヵ月に9,330支払うのである。1ヵ月の出勤日は週5日の4週間として20日間とすると1日あたり9,750円である。つまり約1日分の給料を税金として支払っているのである。これは我々が月に1回丸1日ただ働きしているということを意味する。

一方消費税は5%であるから、全額使ったとすると8,532円の負担ということになる。なんだ、所得税に比べたら消費税なんて大したことないじゃないか。

そこである試算をすることにする。私の生活水準からすると1ヵ月にだいたい6万円で生活できる。1ヵ月の所得税が9,330円で、1ヵ月の消費税が3,000円である。合計は12.330円である。ここで所得税が半分になって、消費税が2倍になったとしよう。すると所得税は4,665円、消費税は6,000で、合計は10,665円となり、税負担は約13.5%減少する。

消費税の増加でもっとも利益を受けるのはサラリーマンとその家族である。逆にもっとも被害を受けるのは所得のない年金生活者などである。彼らのことを考えるなら消費税に反対する理由もわかる。しかし考えてみれば順序が逆であることも確かである。本来所得のないものというのは所得者の扶養者であるはずなのだ。つまり老人はその子供たちが責任を持って面倒をみるべきであり、身よりのないものたちは国家が責任を持つべきなのである。どちらの場合も消費税が上がったからといって影響はないはずなのである。従って、消費税の増加に反対するよりも、消費税の増加に影響を受けないような社会システムの向上に各人が力を注ぐべきなのである。

1997年5月2日