ボケとツッコミの時間

ふと、テレビを見ていたら、桂雀三郎さんの落語をやっていました。

題目は「親子酒」(おやこざけ)、親子の酔っぱらいを描写したおもしろい話です。

この親父さんと息子、とても個性的な酔っぱらいです。

その息子の方が、酔っぱらった帰りに、うどん屋をからかうところがあります。

このうどん屋、実に愛想の無い、生真面目な男なんです。

酔っぱらった息子が、冗談をふっかけても、うどん屋は生真面目に返事をします。

酔った息子は生粋の大阪人!ボケたらボケて返し、最後に「そんなアホな」と突っ込むのが当たり前。

しかし、このうどん屋は違っていたのです。

息子が冗談を言っても、「ホンマでっか?」と、本気にしてしまうのです。

さしもの息子も「おまえ、大阪の人間やないな?」と聞きます。

するとうどん屋「へえ、わかりまっか?」

息子「わかるわ、大阪の人間やったら、小学校の3年の時からボケとツッコミの時間があんのじゃ」

うどん屋「ホ、ホ、ホ、ホ、ホンマですかー?」

息子「・・・うそじゃ」

とうとう最後まで、ボケとツッコミが成立しなかったうどん屋でした。

よっしゃ、これで98題目。




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