そこを蹴られたら、笑いながら死んでしまう

桂枝雀師匠の追悼番組のビデオを大阪の友人から送っていただきました。
悲しいかな関東地方では、この手の番組をまったくやってくれませんでした。

桂米朝一門が勢揃いして、涙や笑いを交えて、師匠の思い出を語っていました。
きっと枝雀師匠は草葉の陰で聞いていて、照れ笑いをしていたに違いありません。

枝雀師匠の落語も2題、放送されました。
「宿替え」と、「胴乱の幸助」です。どちらもmomosanの大好きな落語です。

ビデオを見ながら、笑いながら、ちょっぴり泣いてしまう…そんな精神状態のmomosanでした。

さて、その「胴乱の幸助」(どうらんのこうすけ)のコトバをもってきました。

ケンカを見ると、それを仲裁に入って、悦に入る変なおっさんが主人公です。
仲裁といっても、とにかく懐からお財布(胴乱)を出し、小料理屋にケンカした人間を連れていって、酒を飲ませて仲良くさせてしまうのです。

その胴乱の幸助はんの前で、わざとケンカをして、ただ酒を飲もうとした男が二人いました。
そこで、わざとケンカをする…いや、しようとするところがケッサクなのです。

ケンカといっても、女の口げんかではありません。
男のケンカですから、殴る蹴るのケンカです。もちろん、痛みを伴います。

そこで、片方の男が、相手の向こうずねを狙って、蹴った瞬間、

「あ、そこ蹴られたら、笑いながら死んでしまう」

momosanここで、大爆笑です。その気持ちがよーくわかるからです。
笑いながら死んでしまうような痛みをmomosanも知っています。
たとえば、柱の角に、足の小指をおもいっきりぶつけてしまったときの痛み…
書類を取ろうとして、ぴーっと、鋭く紙で指を切ってしまった時の痛み…

泣きたくなるほど痛いのに、なぜか笑ってしまう

涙を流しながら、大笑いして、今日もビデオを見ております。


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