三日前から塩水につけおいた

2002年あけましておめでとうございます。
今年こそは「落語のコトバ」百題を達成して、このホームページをお開きにする予定ですので、それまでどうぞおつき合い下さい。

momosanは昨年末に眼科に行きました。
仕事で目が疲れまして、涙が止まらなくなったんです。
なんでも涙が止まらないというのは、涙の通り道が、鼻や喉の方にうまく通じていないために起こるようで、それをうまく通す処置をしました。

まず、ベッドに寝まして・・

眼にシュシュッと麻酔スプレーをかけられます。

それから先生登場・・針先がクニュっと曲がった注射器を持っています・・少し、怖いです

それを目頭にブスッとさして、薬剤注入・・でも、痛くないんです

するとその薬剤があっというまに喉に流れ込んで、思わずゴクっと飲んじゃいました。

momosan生まれて初めて、眼から飲み物を飲みましたっ

先生ニヤッと笑って、「通じてますね」

これで治りました。

今回のコトバは「景清」(かげきよ)という話からもってまいりました。

その昔、定次郎はんというとても腕のいい職人さんがおりました。
その定次郎はん、目を患いまして、目が見えなくなってしまったんです。

そこで、あちこちの観音様にお参りして、なんとか目を治してもらおうとするのですが、遊び人でけっこう悪いこともしてきた定次郎さんには、なかなか御利益がありません。

最後に清水寺の清水観音に100日もお参りしましたが、目は治りません。

定次郎もこれには怒りまして、さんざん観音さんの悪口言って、坂を下りようとすると・・・にわかに空が曇り、雨が降り出し、カミナリが鳴り・・・ドロドロドロっとオバケではなくて、観音様が現れたのです。

この観音様には、その昔、悪七兵衛景清(あくしちびょうえかげきよ)という平家の武士が、自分の両目をくりぬいて奉納していたのです。
そこで観音様はその目を定次郎に貸してくれるというのです。

これは驚きですね。

貸し衣装、貸し自転車、貸し自動車は世の中にあるけれど、貸し目ってのはないですねー。

定次郎はん

「景清の目ェ、そんな平家の大昔の目玉なんて、カチカチに干からびてまっしゃろが」

すると観音様曰く

「そう思ったから、三日前から塩水につけおいた」

うーん、スルメみたいだー


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