す、す、す、すれたー

前回、しみじみ書きましたように、あるように見えて無いのがお金、無いように見えてあるのが借金でございます。

わたくしたち善良な市民が、大金をいっぺんに手に入れるなんて夢みたいなものですね。 
しいて言えば、宝くじに当たることくらいでしょうか?

その昔、宝くじは、「富」(とみ)と呼ばれていました。
神社やお寺で、建物の改修の費用を捻出するために、富くじを行ったようです。

その富くじの抽選日は、いわば盛大なお祭り騒ぎだったのです。

今回のコトバは、「高津の富」(こうづのとみ)から持ってまいりました。
大阪の日本橋近くの高津神社で行われた富くじでの抽選会のお話です。

富くじの一番が千両、二番が五百両、三番が三百両の当たりです。
町民にとっては一生遊んで暮らせる夢のようなお金です。

もう、高津神社の境内は、人の海です。ものすごい熱気です。

当たり札が読み上げられると、歓声、ため息、叫び声の嵐です。

「ふぇ」とか「ぎぇ」とか「ひゃ」とか、中には引きつけを起こす男もいます。

なかでも感無量な声が、これなのです。

す、す、す、すれたー

途中まで番号が同じで、もうちょっとのところで違ってしまったのですね。

心中、お察しいたします。はい。


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