大津絵、都々逸、とっちりとん、祭文、ちょんがり、あほだら経

すごいお女中がいるので、ここで紹介しましょう。「口入屋」(くちいれや)という落語に登場します。
「口入屋」とは、現在の職業紹介所のようなところです。
そこから「布屋」さんという古着屋さんに奉公に行った女中さんの話です。

布屋さんの御料さん(奥様)と女中さんの会話です。
まず、御料さんが、針仕事はどのくらいできるか?と、質問します。
すると女中さんは、恥ずかしそうに、
「単衣物が一通り、合わせが一通り、綿入れ一通り、羽織に袴、じゅばん、じゅっとく、被布コート、とんびにマント、手甲、脚絆・・・」と、すらすらと言うのです。

次に御料さんが、三味線はできるか?と聞きます。
すると、またしても女中さんは、
「地唄が150〜60と、江戸唄が200ほど、義太夫が30段ばかり、常磐津(ときわず)、清元(きよもと)、荻江(おぎえ)、薗八(そのはち)、一中節(いっちゅうぶし)、新内、よしこの騒ぎ唄、大津江(おおつえ)、都々逸(どどいつ)、とっちりとん、祭文(さいもん)、ちょんがり、あほだら経・・・」と、一気に言います。

そして最後に手習いの数々を
「書は御家流、仮名は菊川流でございます。盆画、盆石、香も少々はききわけます。お手前は裏千家、花は池坊、お作法は小笠原流、謡曲は観世流、剣術は一刀流、柔術は渋川流、槍は宝蔵院流、馬は大坪流、軍学は山鹿流、忍術は甲賀流、そのほか鉄砲の撃ち方、大砲の撃ち方、のろしの上げ方・・・」

ここまで一気に聞いて、momosanは、「どうだ、まいったか」と、感じるのです。
別に特定の誰かに対して「どうだ、まいったかー」というわけではないのです。
ちょうど、水戸黄門様が印ろうをぴかーと出した瞬間のような気持ちです。
胸がすかーっとするのです。

最後に、何度も何度もテープを聞いて、ここまで記録したmomosanを、誰かほめて下さい。


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