わい、こんな人間やけど、人が難儀(なんぎ)するの見るの、ほん好きやねん



まず、標準語で解説いたしましょう。 「わたし、こんな人間ですけど、他人が苦労するのを見るのが好きなんです」
ひどい言葉だと思うでしょうが、これを聞いて思わず「むふふ」とうなってしまいませんか?
これは、「不動坊」(ふどうぼう)に出てくる一節です。また、他の話でも、枝雀師匠がよく使う言葉です。


「他人の不幸は蜜の味」と言いますが、それを体現しているような言葉ですね。
momosanの同居人のkumasanは、自分に正直な人なので、「この言葉が大好きだ」と、周囲にはばかることなく言っています。
momosanもどちらかというと・・・同じかもしれませんね。

そこでみなさんにも、momosanが難儀するところを見ていただいて、楽しんでいただきましょう。

momosanにとって難儀とは、何かと申しますと、「飛行機にのること」です。飛行機が嫌いなら乗らなきゃいいと思うでしょうが、momosanはどちらかというと、気が短いので、飛行機に乗って短時間で目的地に着けるところが好きなのです。
北海道へ帰省するときはもちろん、国内の旅行でも飛行機を利用します。でも、2時間の飛行が限度です。2時間以上はダメです。
飛行機の中では、いかにも悠々とイヤホンで音楽を聞いて、目をつむって、くつろいでいるように見えますが、そうではないのです。
目をつむっているのは、「窓の外を見たくないから」で、音楽を聞いているのは、「エンジン音が聞こえると、いつかその音が止まってしまうんじゃないかと心配になるから」です。
シートベルトは着陸までずっとしているのがあたりまえ、手を握りしめているので、汗もかきます。
こんなわたしの隣に、枝雀師匠が乗っていたらきっとこう言うでしょうね。

「わい、こんな人間やけど、人が難儀するの見るの、ほん好きやねん」

そうしたら、こう答えましょう。
「そういう人間、ちょいちょいあるもんや。そういう人間」


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