因果と達者で

遅くなりましたが、みなさん、あけましておめでとうございます。
2000年の今年は、正月から会社に詰めておりましたので、なんだか正月気分もありませんでした。

さて、今年最初のコトバは、「寝床」(ねどこ)からもってまいりました。
達者(健康)なのは良い事なのに、それが因果になってしまう、かわいそうな番頭はんのはなしです。

大店の旦那が浄瑠璃が大好きで、ことあるごとに、町内の人たちを呼んで、語って聞かせたがります。
しかし、この浄瑠璃が、とても聞き難い…聞くに耐えない…もので、みなさんなにかと理由をつけては断ります。

今日も番頭の久七どんが、近所の人を誘いに行きますが、案の定みなさん断ります。

仕事が忙しいとか、家族が病気だとか、しまいには先月臨月で子供を産んだばかりの人が、今月も臨月(笑)だとかで、誰一人やってきません。

仕方ないので、「今日は店の奉公人相手に語るぞ」と、旦那が言います。
しかし、奉公人もみな身体の不調を訴えて、誰一人やってきません。

最後に残ったのは、当の久七どんです。
「久七、おまえはどうなんだ?」と、旦那はんが聞きます。
久七どん、身体ぶるぶるふるわせて、涙ぼたぼた流しながら…

「因果と達者で」

久七どん、健康なのは、なによりなんですよ。
あとは、旦那の浄瑠璃に耐える、強靱な精神力を養ってちょうだい。




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