「帯久」(おびきゅう)という落語からまずは一気に書きますから読んでください。
「弱り目にたたり目、泣き面に蜂、貧(ひん)すりゃ鈍(どん)する、藁(わら)打ちゃ手エ打つ。 便所に行ったら、先に誰か入っとる。」
見事に韻を踏んでいます。
とてもリズム感があります。
一度聞くと、まるで何度も聞いていたかのように、憶えてしまうのです。
米朝師匠がこれを立て板に水のごとく、さらりと言います。
これを聞いたわたしは、「なんだか、わからんけど、とにかく大変で、さんざんな目にあったんだなー」と、感じられるのです。
これが小説だったら、どう、表現するでしょうか?
「突然、XX男は、めまいに襲われ、まわりの壁が音をたてて崩れていくように感じた・・・」
てな具合でしょうか?
こんどは、マンガの場合はどうでしょう?
まず、主人公の頭の上に、大きな岩石を描いて、「ガーン」なんていう、擬音を派手に描きこむのでしょうか?(ちょっと、古いかな?)
とにかく、落語の世界ではこんな形で、さらりと主人公が窮地に陥った事を表現してしまいます。
momosanは、それがとても気に入っています。