おちりにあんぽんたん



上方落語屈指の大ネタ「三十石」(さんじゅっこく)から、もってまいりました。

昔、京都と大阪を行き来していた船を三十石船と呼んでいました。
その船のなかで、京都の物売りが大声で言っていたのが、これなんです。

「おちりにあんぽんたんはどうどす?西の東院紙(とういんがみ)はいりまへんかいな?まきすもじのおいしいのはどうどす?」

これだけ聞いても、さっぱりわからないですね。いったいこの物売りは何を売っているのでしょうか?
まず、おちりは、ちりがみのこと。
あんぽんたんとは、かきもちをふくらまして、砂糖をかけたお菓子のこと。
西の東院紙は、安物の紙のこと。
まきすもじは、まきずしのことなんです。
京都の言葉が、とても丁寧で、わかりづらいということを、ちょっと茶化しているようです。

momosanは、「おちりにあんぽんたん・・」というところが大好きです。
momosanの実家では、じゅくじゅくに柔らかくなった柿を「あんぽんたん」と、昔から呼んでいるんです。そこで、「おちりにあんぽんたん・・」と、聞くと、

「お尻にあんぽんたん柿を押しつけている変なおっさん」を想像してしまうのです。
自分で言うのも何ですが、momosanってやはり少し変でしょうか?


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