ちんちろりんのがーさがさ、ぽーりぽりのばーりばり

落語のコトバも51題目、勢いに乗って(?)おります。
乗っているついでに、もう一度「延陽伯」(えんようはく)から取り上げます。
決してネタ切れではありません。

やもめ男の辰つぁんに、いよいよ嫁はんがやってきます。

結婚後の甘い生活を、思わず、激しく、夢想してしまうのは、誰だって同じでありましょう。

このコトバは、辰つぁんの夢想した、あまーい、あまーい、新婚生活なんです。

毎日囲む食卓で、辰つぁんは、大きなすり鉢みたいな茶碗で、ご飯をたべます。
もちろん、嫁はんのは、清水焼きかなんかのうすーい茶碗で、白い象牙の箸かなんかで、茶碗の端をたたくと、ちんちろりんなんてきれいな音までするんです。

辰つあんはあくまでも男らしく、ごはんをがーさがーさと勢い良く食べます。
でも、嫁はんは、静かに、しとやかに、お新香を食べる時も、前歯でぽりぽりと食べます。
もちろん、辰つぁんがお新香を食べる時は、奥歯でばーりばりと、豪快に食べます。

辰つぁんの夢想が、いよいよ花火のように、どーんと打ち上げられました。

嫁はんの茶碗がちんちろりん、

俺が茶漬けをがーさがさ、

かかがこうこをぽーりぽり、

俺が奥歯でばーりばり、

ちんちろりんのがーさがさ、ぽーりぽりのばーりばり、

ちんちろりんのがーさがさ、ぽーりぽりのばーりばり、

ちんちろりんのがーさがさ、ぽーりぽりのばーりばり、

夢は必ず、醒めるのですけど…




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