これでも古いかい

久しぶりに米朝の落語からもってまいりました。
「堺飛脚」(さかいびきゃく)という話です。

桂米朝といえば、9月に札幌の道新ホールで米朝独演会がありまして、帰省してそれに行く予定でしたが、 中止しました。

最近、コンコルドは落ちるし、原子力潜水艦は沈むし、「しばらく飛行機に乘りとうない」気分なのです。

さて、その昔、飛脚がいろんな届け物をしていた時代の話です。
ある日、堺の大浜というところへ、手紙を届ける仕事を引き受けます。
それも朝方届けるという約束なので、真夜中に堺に向けて出掛けることになりました。

さっさっさと、飛脚さんが夜道を走っていきますと、「狸」があれこれ化けて出て、邪魔しにかかります。
しかし、さすがはベテラン飛脚さん、そんなものにはちいとも驚きません。

最初に出てきたのは、一つ目小僧。

飛脚「ちぇっ、ド狸が、一つ目なんて古くさい、消えてなくなれ、おのれら!」

すると一つ目小僧はぱっと消えて、次に出てきたのは、唐傘オバケ。

飛脚「おーお、一つ目のあとは傘小僧かい、古い手ばっかり…」

さすがにmomosanもそう思います(笑)

狸のいたずらにもビクともせず、飛脚さんは明け方堺の浜に着きました。

浜辺の岩に腰掛けて一服していると、大きな高い波が来て、その波が引いたあとに、なんと一尺もある大きな鯛が、ピッチピッチピッチと、はねていました。
飛脚さんは大喜びで、土産ができたと、その鯛を持ち上げようとすると、鯛はギョロっと目をむいてひとこと

「これでも古いかい」

うーん、狸くん、君のセンスは、最後までずれているよん。


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