ASS ASS IN
最終更新日: 2003/05/06

暗殺者(AssAssIn)覚え書き

■■■ 前書き ■■■
ひょんな事から、大腸の内視鏡検査をする事になってしまった。 大腸なので、内視鏡を入れるのは肛門から。
だからタイトルも「AssAssIn覚え書き」。ふざけたタイトルだが、 書いている時点では、単なる体験記になるか、大腸がんあたりの 大病との闘病記に繋がるか不明で、非常に不安です。


■某年4月上旬(人間ドック前日)
    会社で35歳時の人間ドック検診を受ける事になっています。
    本当は、前年度が対象年なのですが、面倒くさいので後回しにしていたら とうとう年度を越えてしまいました。全然乗り気じゃなかったので、便潜血の検査 を前日と当日の二日分のサンプルが必要と言う説明を前日の夜に読んで慌ててトイレで 踏ん張ってみたほど。しかし、昼間下痢をして粗方出し尽くしちゃっている事もあり、 踏ん張ったからといっても出ない。
    結局当日の朝の分だけになりました。

■某年4月上旬(人間ドック当日)

    人間ドックと言っても、日帰りのヤツなので、普通の健康診断に胃のバリウムと便潜血検査 が加わった程度でさほど大きな違いは無かった。
    ただし、採血する量が結構多く、恥ずかしながら軽い貧血を起こしてしまい、空いているベットで 15分ほど休ませて貰った。一番つらかったのはバリウムを飲む胃のレントゲン検査。
    バリウム自体は思ったよりは飲みやすかったが、バリウムと炭酸を一気に胃に流し込んだ 状態で、レントゲン台の上でグルグル回されるのはかなり苦痛。
    午後、全てのメニューが終わった後で今日の所見として直ぐに結果が解るものに付いては 教えてもらえた。そこで、便潜血が出た事を告げられ、大腸の内視鏡検査を受けるように 進められた。
    昨日の下痢が影響したかな?と、いう程度で全然気にしなかった。

■某年4月上旬(人間ドック当日・夜)

    ドックの後で飲まされた下剤のせいで便意はある、のだが肝心のバリウムが出ない。 普段、便秘とは縁の無い生活をしているので、よく解らないが、便秘の人はこんな風に 苦しいのだろうか。
    「出ない時用」に貰っていた下剤まで飲んで、そこそこ出たので一安心。
    しかし、まだ腹の中に残っているような気がする。

■某年4月上旬(人間ドック数日後)

    便潜血の提出できなかったサンプルは、一週間以内に出せば検査してもらえるとの事。 一度便潜血が出ているんだから、2つ目を出す事は無いのかもしれないが、先の結果が 何かも間違いかもしれないとの思いもあり、バリウムもすっかり出きった頃を見計らって サンプル採取してクリニックに提出。

■某年4月中旬

    ふと思い立って、便潜血をキーワードにネット検索してみた。
    便に血が混じると言う事は、内部で出血していると言う事だから、大腸がんが結構進んだ状態の 可能性もある…とか、便潜血検査から大腸がんが発覚し、5〜6年後に亡くなった人の ページなどがヒットして、一気にブルーになる。内視鏡検査はそのうちに…なんて 思っていたが、一刻も早く受けたくなりGW前に予約を入れた。

    もし、自分が末期のがんだった場合、妻と息子はどうなるんだろう。 多少の蓄えはあるとは言え、そんなに余裕がある訳ではない。それに、息子の成長を 見守れなくなるのは辛い。せめて小学校入学までは見届けたい…そんなネガティブな思考 ばかりが頭を巡る。

    ついでに、このブルーな気持ちと体験を記録に残しておきたいと思い、このサイトを作る事を決意。

■某年4月中旬・その2

    ドックの検査成績書が返ってきた。
    尿酸値とリュウマチの何かの値が微妙に基準値を超えているだけ(所見では体質の可能性あり で、問題視されていない)で、いたって健康。 便潜血を除いては…。

■某年4月下旬・内視鏡検査前日

    今夜は午後9時までに食事(それも、消化の良いものを)を食べ終わらなくてはならない。
    …しかし、仕事が忙しくてようやく晩御飯にありついたのが8時50分。大急ぎで食べたが、 かえって消化に悪そうな気がした。
    風呂では下半身を中心に良く洗う。もう心配しても仕方ない、全ては明日はっきりする。 ドックで内視鏡検査を進められた時は、前日夜に下剤を飲めと言われて渡されたが、電話で 申し込みをした時には、便秘気味でないなら下剤を飲んでこなくても良いといわれたので 飲まずに済ます。

■某年4月下旬・内視鏡検査当日

    2リッターの下剤
    朝、普通に排便。クリニックで受付をした後、作無依に似た検診着に着替え、他の受診者と共に、小部屋で説明を受ける。 ここで、腸内洗浄のため、一人一本づつ下剤入りのドリンク2リットルのボトルが渡される。 これを1時間程度で飲み干さなきゃならない。
    ドリンクは、無色透明で薄い塩味と薬品臭さが付いた物。 よく冷えていて飲みやすくなっては居るが、旨い物ではないため一気には飲めない。 味を変えるために、3種類の飴玉が用意されているのだが、飴玉の消費ばかりが進んで、なかなか飲み干せない。

    残され坊主
    飲み終えたら、効き目を早めるために待合室などをぐるぐる歩き回るように指示されたので、 飲み終えた人から、一人二人と部屋を出る。一緒に説明を受けたのは6人。 だが、私が最後の一人となった。
    最後の一人になった段階で私のドリンクの残りは約半分。 ぽつんと一人で残って、飲みたくないドリンクを前にため息をついていると、 何だか給食が食べられなくて教室に一人で残されている子供になった気分。 普段、そんなに短時間で大量の水分を取るということが無いので、非常に辛い。

    出せるだけ出す
    それでも何とか飲み干して、待合室を歩き始めてすぐに…来たッ。
    最初だけ普通のが出て、その後は排便というより、滝の様。「出がらしのお茶の様な水しか出なくなったら準備OKです」と、 言われていたものの、そんな状態になっても周期的に「来る」のでトイレの側からはなかなか離れられない。

    紙パンツに履き替える
    何とか出るものも出切ったところで、不織紙の紙パンツが渡され、履き替えるように言われる。
    紙パンツは、青いトランクス型でお尻の所にスリットが入っている。 トランクスはスースーして嫌いなのだが、紙製であることと、お尻のスリットによって、よりスースーして 頼りない。 紙パンツは、サイズも色も一種類しか無かった様だが、女性用もトランクスなのだろうか?

    問診
    紙パンツに履き替えたら、内視鏡検査室のあるエリアに移動。
    ここにもトイレがあるので、また催しても大丈夫。
    まずは問診。その時、痛み止めの注射を使うか否かを聞かれた。 初めてなのでどの程度の痛みなのか全然想像がつかなかった為、逆に質問してみた。 「どんなもんです?」相手は若い看護婦さんだったが、自分のときは痛みは無かったが、 中にはたいそう痛がる人も居るとの事で、痛い思いはしないに越したことは無いので、注射を 希望しておいた。
    ところで、これもセクハラになるのだろうか?

    検査開始
    内視鏡検査室へ移動。室内は、検査医と看護婦の二人。 ここで、問診のときにお願いした痛み止めの注射を腕に打ってもらう。 肛門の横に注射とかだったら嫌だなぁと思っていたので一安心だが、 内視鏡の専門医だけあってか、正直注射は下手で、結構痛かった。 注射の跡が内出血になってしばらく残った程だ。
    そして、下半身は紙パンツ一丁になり、手術用のベッドの様な簡素なベッドに、 軽くひざを抱えるような格好で横向きに寝る。 寝る場所も、手術や診察の時と違い、ベッドの中央ではなく後ろ側になる。 お尻の少し先がもうベッドの最後尾だ。

    内視鏡挿入
    肛門を見られることに非常に抵抗があったのだが、あっと言う間に挿入され、 その後はモニタカメラの方に全員の注意が向くため、さほど恥ずかしいという感じは無かった。 モニタは15インチくらいのカラーモニタで、映像は想像以上に鮮明。 受診者からもよく見える位置に設置されていた。

    内視鏡挿入中
    挿入の瞬間は嫌な感じがちょっとあったものの、痛みはなし。
    しかし、奥へ奥へと入れていく時に若干の違和感がある。
    内視鏡には空気を送って腸を広げる機能と、腸内の水分(出きっていない物)を吸い込む バキューム機能があり、空気を送って広げては突っ込み、そこに水分があればバキューム。 と、言う繰り返しで奥へと進んでいく。
    空気を送られたときは、急に腹が張ったような感じに、バキュームの時は急に腹が下ったときのような感じになる。 これが交互に続くので、痛みというほどではないが、まぁ不快だ。
    内視鏡は抜くときに検査をするらしく、10分強掛けてとにかく奥へ奥へと突っ込まれた。その間にもモニタを 凝視していたが、素人目には綺麗な内臓で、異常は無いように見える。

    内視鏡検査中
    盲腸の辺りまで差し込んだカメラを引き抜きながら時々写真を撮られる。
    何かあって写真を撮るのだろうかと不安になりながらモニタを凝視するが、 素人目には全然解らない。写真撮影も、そのまま撮影するときと、青いインクのようなものを 流し込んでから撮影するときの2パターンがあり、インクを使うときのほうが 「何かありそう」な気がして実にいやなものだ。
    「問題はないと思いますが、念のために組織を検査しましょう」と言われ、 内壁を一部ちぎり取る。痛くは無いし、実際には1〜2ミリ程度の直径での 採取だと思うが、モニタ上では結構な大きさに映し出されているので、 何となく痛くなったような気がする。


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