ボートメンテナンス

ボートも年数が経つとアチコチ不具合が出てきます。その修理編や改造編です。
電源端子編
従来の電源端子は細長いゴム棒に6ミリ径のステンレスボルトで作っていましたが、径が細いのでワニグリップがしっかりホールドしませんでした。これを機会に新しく作り直しました。
右の写真はゴムボの時代のため少し違いますが、同じような作りでした。これが以下の通りにイチから作り替えました。
電気工事用配線分岐器
ホームセンターにて探した家庭用電気の配線を分岐させる箱(1個350円程度)です。配線のプラパイプを通しやすくするための丸い溝が切られていた(その部分だけ厚みが薄くなる)ので、エポキシ系のパテを溝に塗り込み強化しました。その円形の溝の中心に10ミリ径の穴をドリルで開けます。
ボルトを差し込む
10ミリ径の穴を開けその穴にステンレス製のボルトを差し込みます。写真の右側にナット2個と平ワッシャー・バネワッシャーを使い固定します。左側(ボルトの頭側)にはプラスとマイナス表示用の赤と黒のビニールテープを貼ります。
この箱は見ての通りネジで台(竿掛け用)に固定しやすいようにとうまく小さな穴が空いています。
圧着端子と電線
次に電線(単線)に圧着端子を圧着しますが、この電線はヨリ線(細い複数の線の集合体)ではなく太い1本の単線で硬い物です(5スケ程度?)。圧着には圧着ペンチという特殊なペンチで圧着します。端子の一方は当然10ミリ径用の穴が空いた物を使用します。もう一方には6ミリ径の穴が空いた端子を使用します(理由は今付いているボートの線の端が6ミリ径の端子が付いているので6ミリ径のボルトとナットで固定しビニールテープで絶縁します)。
右写真の左側の一番下のペンチです。おおよそ2500円程度で、握りしめると元に戻らず最後までかしめます。
完成
上記「ボルトを差し込む」欄の写真のナット側(右側)に上記電線に付いた10ミリ径の端子を挿入してナットで締めれば完成です。これをボートに持って行って接続と固定をしたら完了です。
取り付け下から
竿受け台の下から覗いた写真で、ネジ1本で留めています。思ったよりか大きくて手前にはみ出していますが、径も太くなり雨や波しぶきにもある程度箱形のためカバーしてくれそうです。
取り付け正面から
端子と壁から露出して(出て来て)いる電線とを結束(輪っかを6ミリ径のボルトとナットで接続固定)していますが、ビニールテープで絶縁し先端を上にしているのは水分が掛かってもテープの中に浸入しないようにとした工夫です。

ワイパー交換編
ワイパーは下記の修理で一旦治ったように見えましたが、実際に使用してみるとまた空回りして使い物になりません。といって購入するにも高額(約2万円以上)です。車の物を流用しようとヤフーを覗いてみますと、軽自動車用のリヤワイパーがモーターにブレード付きで出品(ダイハツタント純正リアワイパー モーターセット)されており、700円で落札しました。これに送料600円ほどです。購入は簡単ですが、本来とは違う場所への取り付けが難しいのです。
ワイパー落札品(中古)
程度の良い物を落札出来ました。最近の物でしょうか?ブレードが一体物でカバーも付いています。右写真が表で、左写真が裏です。ブレードの長さが短いですが仕方有りません。
ワイパー取り付け場所の選定
一番難しいのが取り付け場所です。単に穴を開けるだけなら簡単ですが、ワイパーの拭く位置やモーター本体を固定するための位置等あれこれと1時間ぐらい悩みました。電車みたいに上からワイパーを拭くと言う事も考えましたが、上はヒサシがありでボツとなりました。
右写真は位置決めをして穴を開けた所です。
ワイパーモーター差し込み
次にワイパーのブレードをネジで外し本体を穴に突っ込みます。浮いた状態で留まっていますが、当然この後本体を固定しないといけません。
本体の固定
本体はステンレス製のL字アングルを2枚づつ計4個使います。既存の穴をそのままうまく流用出来ました。ボルトとナットで固定していきます。底も穴を開け裏からボルトとナットで留めます。
水漏れ防止策1
水漏れしますので隙間にシリコンを塗ります。
水漏れ防止策2
次にその上から付属のゴムのカバーを付けます。このカバーの内側にもシリコンを塗布しています。
次に仮留めしてワイパーブレードを立てて(窓に付かないように)取り付け、配線をして作動させます。ネジ部にはギザギザが切ってありブレードを差し込む位置を替えることが出きます。ちゃんとうまく作動させる範囲の位置決めをしてナットを取り付けます。
そして締め付けたナットの上からカバーをはめ込みます。
完成
少し小さいですが、ばっちり取り付けることが出来ました。やはり冒頭にも書きましたが、取り付ける事より取り付けられる場所を選ぶ方がかなり難しく、形状によれば出来ないこともあります。
右写真では古いワイパーが少し見えています。邪魔くさいのでそのまま(ブレードは外していますが)です。

ワイパー編
ワイパーはボロボロで先日ゴムだけは自動車用のと交換しました。しかしワイパーのブレード柄とモーター直結のシャフト棒の接続部が壊れました。原因はボルトを強く締め込んだ結果、ブレード柄の根元の中にあるナットにあたるねじ切り部がなめてしまったためです。
ワイパー根元の破損状況
柄の根元先端には穴が空いており、その中にネジが切れています。その穴の斜め右上の大きな穴からはワイパーのモーターからの直結したシャフト棒が挿入されます。挿入してボルトを締め込めば固定出来るのですが、ネジ穴がなめてしまったのでボルトは固定出来ません。またボルトも調べてみると一般的なミリネジではなくインチネジでした。ミリネジとインチネジはボルトの径も若干違いますが、ネジ山のピッチが違います。同じような径ではインチの方が目が粗く大きな力が加わりやすくなっています。目の細かい方は1回転で進む(ねじ込む)距離が短いのでより少ない力で締め込むことが出来ます。
ワイパー根元穴の拡大
柄の根元の穴に8ミリ径のナットが入る大きさまでドリルで穴を広げてやります。おおよそ13ミリ径程度です。挟んでいる小道具はバイスグリップと言ってプライヤーとバイス(万力)を合体したような道具です。このバイスグリップは非常に便利で掴む部分があれば絶対にがっちり離さないで(手で握らなくてもOK)固定できます。例えばプラスネジなどの頭の穴がなめてしまってドライバーが利用出来ない時など、このバイスグリップで露出した頭をがっちり掴みこのグリップごと回転させれば抜けてくれます。今回挟んでいる理由はドリルで回転させてやると最後に刃が引っかかって一気にワイパーごと暴れて回転してしまうからです。開けられる材料(ワイパーの柄)をきっちりと固定できないので、このように掴んで固定します。
右の写真は大きな穴を開けた物です。中心の細い穴にボルトが入っていき先端がモーター直結のシャフト棒とあたり固定されます。
金属用パテ
大きめの穴の中にステンレスのナット(8ミリ径用)を入れ、その隙間にこのエポキシパテ金属用を埋めていきます。このパテは2薬でハサミで必要分切り、手でもんで2種のパテを混ぜ合わせていきます。硬化は10分用ですので、できるだけ手早く埋め込む必要があります。完全に硬化すると金属のように硬くなり穴開けや削ると言った事もできる優れものです(600円前後)。
パテの埋め込み
上記根元に大きめの穴を開け、そこにステンレス製のナットを埋め込み中と外にパテを埋め込みます。パテを埋め込む時にはネジ切り部にパテが入らないようにとボルトをあらかじめねじ込んでおきます(そうすればナットも位置調節のため動かせる)。そして埋め込みが終了したら硬化が完了する前にボルトは回して抜いておきます。そして硬化完了を待ちます。
ワイパーの取り付け
硬化が済んだワイパーを元に組み立てます。ボルトには緩み防止のためナットでさらに固定します。なおワイパーのモーター直結のシャフトにはボルトがはまる位置に少し穴を開けずれない(すっぽ抜け防止)ようにしています。
完成
ワイパー自体は結構値が高く(2万円以上)、モーター含む新規購入ではなく修理を選びました。特にアームが2本と特殊なため自動車用は流用できませんでした。