インフレータブルボート

ミニボートとは:通常、車内に積み込んだり、ルーフに載せたりして移動できるボートの事をいい、可搬艇(キャリアブルボート)ともいいます。どこでも簡単に組み立て釣行できるために近年爆発的に普及しています。但し、漁業施設を使用する場合は「使用可」の確認が必要です。(インフレータブルボートは通常ゴムボートと呼んでます)

ミニボートの種類と特徴
  • FRPボート:一体型から2分割・3分割などがあり、材質はガラス繊維と樹脂からなってます。漁船や遊漁船・20フィート以上の大きなレジャーボートはほとんどがこのタイプです。扱いは雑でもよいですが、分割型は隔壁が多くなり、また型がたくさんいるため値段が高くなるのと重くなります。波切り性は良いのだがインフレータブルボートに比べると、不安定で耐波高性は低い。
  • アルミボート:もじどおりアルミを使ったボートで、分割型はないのでどうしてもカートップにて可搬しなければならない。接合部の種類により「溶接型」と「リベット型」がある。加工がしにくいボートであり、夏場照り返しの日差し対策が必要である。大きさの割に値段が安いのは魅力である。安定性は底の形状により違う。
  • ポータボート:高圧縮ポリプロピレン製でいわゆる「折り畳み」型のボートである。両サイドを広げてベンチシートとトランサムをしっかりつければOKである。見た目はかなりグニャグニャだが、意外と安定性は良い。これも艤装がしにくいボートでカタログの感じより大きい。8・10・12フィートの三種類あるが、12フィートは少し滑走時にグニャとなる。但し値段が高いのが玉に傷である。
  • インフレータブルボート:通常ゴムボートと呼び、他のボートと比べて唯一「アルキメデスの原理」を利用しないで浮くボートである。よって他のボートは浮沈構造をしてあるものもあるが、転覆すればボートの大半は水面下に沈む。しかしこのボートは、チューブが切れない限りボートの大半は海の上である。他の浮沈構造の船はエンジンがついてなければ浮沈かもしれませんが、エンジンがついている状態ではどのようになるのでしょうか?。ただしゴムボートも欠点もありますが、我々はその欠点を克服をし、利点を生かす工夫をしました。


以下その特徴的な事を表にまとめてみました。
 
定員
馬力
組立時間
耐波高
海上安全度
収納
要手入れ
船内の広さ
船体耐久性
価格
FRPボート
2〜4
〜8
分割式20分/一体型10分
1.0m
 △
分割式△/一体型×
不要
  ◎
 高
アルミボート
2〜4
〜8
10分
1.5m
 ○
×
  ◎
 中
ポータボート
2〜3
〜8
15分
1.5m
 ○
  ◎
 高
インフレータブルボート
4〜6
〜25
30分以上
3.0m
 ◎
必要
△アトム流艤装で解消
×
安〜   高

これらミニボートの特徴は、すべて一長一短で選ぶ人の条件やこだわりで決定していると思います。私は特にインフレータブルボートにこだわりをもちました。その理由は、ボートのまわりが完全浮力体で囲まれているため絶対的な安定感があるからです。釣行途中で急な突風が吹いてきた時や、早い潮の流れの中を航行しなければならない時、他の船の大きな曳き波におそわれた時など他のボートではドキッとする場面でもこのボートは絶対的な安心感があります。そしてインフレータブルボートの特徴をのべてみたいと思います。→長年インフレータブルボートを乗り継いできましたが、現在(2007年〜)では大型のミニFRP艇(15フィート)に乗っています。→その後(2010年〜)さらにステップアップしFRP艇25フィートに乗っています。
長所:
    • 絶対的な安定性(通常の波や他船の曳き波等では絶対に転覆しない)
    • 収納性に優れている(セダンカーの中にも収納可)
    • 高馬力のエンジンが積めるや高速滑走が可(通常は15馬力ぐらいまで)
    • 大きさの割には値段が安い(外国製など高いのもあるが)・重量が軽い
    • 大きさの割にはたくさんの人数が乗れる(でも釣行時は艤装しても3人ぐらいまで)
    • 立ってでの仕事や動作でもほとんど問題なし
    • 振動や雑音が発生しにくい素材なので、FRP等に比べたら快適そのものである。
短所:
    • 鋭利な物(ナイフ・岩・ロープの牡蠣など)には弱い(複数気室なので全気室一度に穴があかない限り大丈夫)
    • 船体の割には船内は狭い(アトム流艤装で楽々解消)
    • 本体は消耗品である(半永久品ではないがメンテ次第で15年ぐらいまでは可能)
    • 組立・撤収に時間がかかる
    • 走波性(波切り性)が悪い(荒天時スピードを出せない)
    • 風に弱い(影響を受けやすい/流されやすい)
ゴムボートのエアーフロアーの長所と短所:
エアーフロアーの長所/
  • なんたって準備と後片づけが超簡単。あのわずらわしい板のはめ込みがないだけ楽ちん。後片づけ時の洗艇後の乾かしにまた空気を入れなくて良いのが最大の利点。エアーフロアーのみ空気を抜くだけで他のチューブやキールは抜く必要がない。
  • フロアー自体が浮力体なので万一チューブが損傷を受けても1気室分の浮力があるためほぼ水平を保って帰港できる。
  • クッションとなって波のショックを吸収し長時間滑走しても疲れにくい。
  • 同じ大きさ(乗員数)の他の素材と比較したら軽い
エアーフロアーの短所/
  • 価格が高い。
  • 底がキズ付きやすい。何かシートみたいなのを敷くべし。
  • 底は艤装しにくい
  • 水面下何か突起物があればキズ付く恐れ大。
  • もし万一フロアーを無くせば単品だと無茶高くつく。
ゴムボートの板フロアーの長所と短所:
板フロアーの長所/
  • 艤装がし易い。底に色々と加工できる。角材を取り付けたり、フック等付けることが可能。
  • 価格が安い。
  • クッションは良くないが、底がグニャグニャしないためより滑走しやすい。
  • 少々の事では底は傷つかない。しかし板の底にあるゴムは当然のことキズは付きます。
  • 万一無くしても型さえあれば9mmのコンパネで製作すれば安くつく。
板フロアーの短所/
  • クッションが悪い。
  • はめるのには大変な労力です。特に新艇で初心者には少し辛い作業です。
  • 底板をはずすには一旦メインチューブの空気を抜かなければならない。乾かすにはまた空気を入れなければなりません。
  • アルミもしくはプラスチックのジョイントは消耗品なので将来的には交換せざるをえない。
  • 重い
あなたはどちらを選びますか?
  • 私はもちろんエアーフロアーを選びます。しかし私みたいに膨らませっぱなしですと、底板の方が良いけれどかなり重量が重くなります。

最後に:おおむねミニボートの主流は、固い素材の「FRP製」と柔らかい素材の「ゴム製」とに分けられると思います。バス釣りの方はアルミ製が多いと思います。池や湖では浅い箇所に水面下色々な物が隠されており、ゴムですとボートの底を破損する恐れが大きいためバス釣りではお奨めできません。しかも波も立ちにくいですのでインフレータブルボート(以下ゴムボートと称します)のメリットもあまり役に立ちません。しかし一方海は広く自然が相手ですので波も立ちやすく、潮の流れも無視できません。ゴムボートのメリットは大いに発揮できるでしょう。浅瀬を航行しない限り底やチューブを破損するという恐れはありません。もちろん浅瀬や大敷き網周辺のロープなどは底の破損だけではなく、エンジンのペラなど重大な事故の恐れがあるため、ボートの種類は関係ないでしょう?。どのボートでも充分注意して航行しないといけませんよね。
皆さんはボートの長所でどこが一番最重要だとお考えでしょうか?。よく他の方がHPや雑誌等であげられていますが、「ゴムボートは前後の準備・後片づけ等がたいへんだ」と述べられています。これは正解ですが、それよりも我々ゴムボート派は考えました。準備・後片づけ等に必要な時間は普通の人で前後合わせて約1.5時間(洗艇含む)前後です(私は膨らませっぱなしなので40分ほど)。かたや釣行は約6〜10時間ぐらいなのです。いったん海へ出ればそのままずーっと釣り続けたままです。自然が相手な海釣りでしかも小さなミニボートです。いかに注意していてもあっという間の落水・転覆などよく耳にする話です。ですので、我々は「命が最重要性と認識し、海に対する安全性」を一番に考えました。確かにゴムボートでは穴が開いて空気が漏れると言うこともありますが、バーストするような事はまず起こりませんし万一起こったとしても複数気室のお陰で沈没せずに帰港できます。片やFRPやアルミボートなどアルキメデスの原理を用いて浮いているボート(ゴムも理屈は同じだがその浮かしている要素の場所へ水が入らないと言う点で差別しています)等は天候によっては左右前後に船が揺れ、船内にいったん大量の水が入れば一気に転覆してしまいます。小さなしかも船底面積が狭い(波切り性の良いキールの深いボート等)ボートほど安定性は悪く、ボート内では立つことも中央以外に座ることもできません(一部のメーカーでできると言っていますが、特定の海上条件により異なり体験すればわかります)。ゴムボートではそのような事は一切気にすることはありません。唯一気にするのはやはりボートの穴あきです。ですので、入出港時やロープの蠣殻等はドーリーを使うなど最重要視して注意を払っています。

ですので、ゴムボートの他のメリットは付加価値的な存在なのです。しかしマンション住まいという事で、仕方なしにゴムの選択をされている方も少なからずおられるでしょう。あるいはバイクみたいにスピードを求めて爽快感(他に比べて大きな馬力を搭載できる)も魅力の一部と感じている方もおられると思います。しかしそれらのメリットは「安全性」に比べればどうにかなる問題だと思います。

私はまず「安全性」を最重要視したためゴムボートを選択しました。そして次にそのゴムボートの短所を克服する方法を考えました。最大の欠点は船内が狭く、艤装しにくいと言うことでした。私も当初はノーマルな状態で釣行をしてきましたが、それは大変なものでした。必要な物を載せれば足を置く場所もないほどの狭さや、ひとたび滑走するとジャンプし荷物は無茶無茶に散乱していたものでした。そしてあるミニボートクラブとの遭遇でこの問題は一気に解決されました。それからはオリジナルな創意工夫でここまで発展してきました。ひとたび基礎ができるとあとはトントン拍子でしかも、艤装しにくいはずのゴムボートがシッティングバーをつければ逆に安定性から艤装が一番できるという風に変わっていきました。短所を長所に置き換えた瞬間でした。一見奇妙で重装備に見えますが、走りや安定感などほとんどノーマルと変わりません。もちろん装備のせいで重量が重くなり最高速も比較すれば遅くなりますが、これも船内狭さ克服と完全固定等のメリットを考えたら仕方ありませんし微々たるものです。しかし人間が一人で持てる範囲の最大エンジン15馬力(私は25馬力)を積めば、他の分割FRPボートの4馬力〜6馬力等と比較しますと、圧倒的なスピードの差がでます。私がよく行く大阪と和歌山の県境いにある友が島(沖の島)は平水区域のお陰でかなり遠距離にありますが行く事が可能です。直線で約12kmあります。我々の15馬力は約20分(25馬力では15分)で到着しますが、4〜6馬力のFRPボートは行く事も難しいです。それは流れが早い所を航行しなければならないので危険だからです。たとえ行けたとしても軽く1時間以上かかります。そう行動範囲も広くなるので色々なポイントを探ることが可能になるののもメリットのひとつです。その後環境が変わり(トレーラブル)悩んだ結果、現在ではFRP艇(ヤマハF−15)に乗っています。→その後(2010年〜)さらにステップアップしFRP艇25フィートに乗っています。
以上はあくまで私個人の感想や意見です。